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祇園守紋を掲げよ 〜立花家戦記〜  作者: ワールド
立花反撃
26/35

女性の強さ 〜誾千代の強さ、水心の強さ〜

話は2ヶ月前にさかのぼる

重朝は岡豊城へ来ていた

身分を商人と偽り水心と会おうとしていた


「お待たせしました。…人払いは入念にしてあります」


「ありがとうございます。それでは…この場をもうけてありがとうございます」


「いえいえ。長宗我部家は確か残せないんですよね…」


「ええ…」


彼女は決して歴史に詳しくはなかった

知っていたのは某大河ドラマの影響だ

大阪の戦いのシーンで最後の当主として長宗我部盛親があげられていたからだ


長宗我部家はとても不遇ともいえる最後を遂げている

一門が優秀だった長宗我部家だが仙石の傲慢が原因でわかっていたのにもかかわらず大損害を受け長男で優秀だったと言われる(実績がほぼないため不明。少なくとも後々仙石よりましな武将になっていただろうと思われる)信親を失い、その後は段々と歴史から姿を消していった


水心はそれを知っていた訳ではない

ただ、転生して出会った愛する夫とともに少しでも多くの時間を過ごすために立花と共存の道を目指した

なぜ立花なのか

それは今泉の政策に起因する


現在長宗我部家は西園寺家を攻めており、これが四国統一への最後の一手だった

今泉や羽柴がこれに対抗しておりこれらの勢力に対する唯一の対抗勢力である立花は良い同盟相手と言えた

当然賭けの要素はとても大きい


「いいんですね?」


「ええ。あなたの顔を見て、目を見て決めました。夫は私に任せてください。たった今から私たちは不変の仲間となります」


「クスッ、あなたは強い人だ」


「あなたほどではないですよ」


今度は二人とも笑い出した

この時、水心との契約はなった

そして女性は強いということを知らしめる一人となる




「鉄砲と火薬をこれほどまで安く売っていただけるのですか!?」


「鉄砲は私の家臣である兼定と雑賀の鍛冶が作っているためこの値段です。火薬も博多での適正価格がこの額ですから」


「長秀、手配を頼めるか?」


「かしこまりました」


「さすがは立花様太っ腹ですな。父上が言っていた通りでしたわ」


「親実!失礼だぞ!!」


「いや、若殿。大丈夫ですって」


「信親殿、お気になさらず。その胆力は見事なものです」


豪快に笑う彼は吉良親実

父は元親の弟で武辺確かな武将であり子供もその血を濃く受け継いでいた


誾千代の大好きなタイプの武将だなと思った統虎は案の定話しかけ始めた誾千代の隣から半兵衛と隆景に目線をやるがそらされる


ー これは帰ったら減封だな…


きっとその分内政の書類をあえてまとめず大量に提出してくるだろうと思いながら現実逃避する

最近知ったのだが、半兵衛は案外いじめっ子なのだ


「失礼します。旦那様、お方様、お食事が用意できました」


「運んでくれ」


一瞬で思考を戻した統虎は返答する

若年であることと本人が嫌いであるため普段は奥の指揮を採っているのは誾千代ではなく山内一豊の妻千代、竹中半兵衛の妻興が協力して担当している

今は千代は留守番なので興が指揮を執っている


海の幸を存分に使った食事は満腹にするには十分すぎるほどだった

そして包囲戦は佳境を迎える

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