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祇園守紋を掲げよ 〜立花家戦記〜  作者: ワールド
立花反撃
23/35

秋月一夜包囲 〜徹底した兵糧攻め1〜

「なぜだ…一体なぜだ!!」


種実が荒れている理由

それは立花の大軍に包囲されているためだ


「ありえん…若輩者が!!!!」




「うまくいったな隆景」


「お役に立てて何より。それに半兵衛殿がいたからこそできたのです」


「ご謙遜を」


「両名ともさすがだな」





「なるほど…詰め城を一夜で…」


「はい。墨俣の一夜城の話は聞いております。本人の元にいた貴殿ならどのようにしたかおわかりでしょう?ご教授願いたい」


「かしこまりました」


「縄張りはいかがしますか?」


「重朝殿にお願いしましょう。彼は忍び衆も保有しており地理も調べることは容易です」


「ではそのように。物資は長秀殿にお願いしてみます」





「これを一夜でか…」


苦笑しながら入城したのは道雪

場所は秋月城南側の城

あくまで詰め城で落城後すぐ取り壊すため家中では方角だけで呼ぶ


今泉の援軍が来ると予想される南城には強固な防衛施設が設置されすでに津田と細川、さらに雑賀衆が配置されている


「大殿様、守り切れますか?」


ともに入城する春門は問う


「我らはくぎ付けにして時間を稼ぐのが仕事、それくらいなら造作でもない」




統虎が待機するのは北

一番安全とも言える位置だ

当初は誾千代とともに南に詰めるつもりだったが家中のほとんどが反対し安全な北城となった

同行は小早川、竹中、堀


「過剰戦力だと思うが?」


「姫も若殿も戦死なされれば敗北です」


若い当主二人の積極姿勢をなだめる面々

冷静で彼らを止める人間が揃う北門は鉄壁の守りを作らんと構えていた





「敵が来たらすぐに出撃する。準備は怠るなよ」


西城の役割は南へ援軍が来た時横合いから奇襲をかけ敗走させることだ

城主は紹運、志賀と丹羽に小野まで詰めている

兵数こそ少ないが練度は高い




「大丈夫でしょうか…」


「大丈夫です。私を含め多くの兵がおります」


東の城主は惟信

さらには千若丸の幼名を名乗っていた直次とその与力、統幸や蒲生が詰める

役割は西と同じ

当主の実弟がいるため過保護な兄によって付けられた与力たちが同行している



立花軍その数1万7000

砂糖の販売によって手に入れた金で浪人を雇い入れ、領内の農民からの志願兵もいつもより多く取った



「さあ、ここから反撃だ!」


統虎の反撃が始まる

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