ボート暮らし ~優雅から掛け離れた日常~ (完)
筆者さま:らいと
キーワード:ボート暮らし ロンドン 夫婦生活 日常 苦労話
あらすじ
南アフリカ育ちのイギリス人の旦那と、青森県で生まれ育った平凡な日本人の筆者。そんな2人が騒がしいボート生活仲間たちと過ごした7年間。めちゃくちゃで常識はずれで、笑えるぐらいに貧乏な暮らし。
感想
思い出と苦労話の数々。文章力があり筆者さまの感情が活き活きと)して男たちは楽しそうだけど、筆者さまを含めて女性陣は現実的で苦労しまくり。見てる分には面白いですが実際にやると大変でしょうねぇ……。
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パディントンからカムデンタウン方向に向かって流れる運河をリージェンツカナルと言う。
景色が洗礼されていて、ボートで渡ると気持がいい。
ロンドン動物園の前を通り、観光用のボートとすれ違う。
何年か前に歩いて見た景色を、今はボートの上から眺めている。
変な感じだ。
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しかも、マイナス限度額超えたら、30ポンドほどの罰金みたいなものが引かれるはずだ。
わたしはすぐ外で仲間たちと連んでいる旦那に、わざわざ電話をして中に入るように言った。
旦那はビール片手に、無邪気にやって来た。
旦那の口座の領収書を持って立っているわたしを見て、旦那は逃げようとしたので、わたしはついにキレた。
今日この日まで、わたしはたった一人で、切りつめてがんばってきたというのか!?
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う~ん、筆者さま大変そう……
ボートで暮らしながら美しい自然をめぐる! って感じじゃなく、貯金残高を心配しながら男たちに振り回される世知辛い日常の日々。やっぱボート暮らしを選んじゃう男は性格に問題があるんでしょうか……
これ、たぶん男性側が書くと「Fooo! ボート暮らしは最高だったよ! HAHAHAHAHA!」みたいなエッセイになっちゃうんですよね(笑) そうなっておらず、苦労話が前面に出てるのが良い。珍しいボート生活と不思議でカオスな人間関係。インパクトのある体験記です。
状態:完結
文字数:222,861文字
個人的高評価ポイント
◎ 高い完成度!
作品URL
https://ncode.syosetu.com/n4349eq/