性的虐待を受けて育った私の話 (完)
筆者さま:Miyu
キーワード:性的虐待 父親 エッセイ
あらすじ
父親から長きにわたって性的虐待を受けた実体験。
感想
すさまじく重いけど、だからこその価値がある。これだけ苦しいことを書ききった作者さまに敬意を表します。
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父は機嫌がいいときはすごく朗らかで気前がよく、舎弟と呼ばれる人たちに奢ってあげたり、何かを買い与えたりしていた。
だが、何かの拍子で怒ると火山が噴火するかのように激昂し、大暴れして物を投げたり壊したりするので辺りが壮絶な有様になった。
その度に、母や舎弟の人たちが宥め、煽てて、文字通り身体を張って落ち着かせないといけなかった。
幼い私にとって父の二面性は不可解で、暴れる父は怪物のようで震えるほど恐ろしかったが、機嫌がいい時の父は頭を撫でてくれたりして優しかったので大好きだった。
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私の父親も怒ると一気に暴力的になる人だったので、少し分かりますねぇ。
父親からの行為、それを周囲に隠し通してきた苦しみ、明らかになった時の混乱、父親の錯乱した行動……読んでいると頭がくらくらしてきます。
これだけの内容を暗くなりすぎない文章で分かりやすく体験記としてまとめきっているのはすごい。
状態:完結
文字数:52,835文字
作品URL
小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n0568dx/
カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054882867879