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85/103

猫とワルツを  (完)

作者さま:ピジョン(オウル)

キーワード:ヤンデレ 僕っ娘 バトル ファンタジー



あらすじ

傭兵上がりの副長が4人のヤンデレに奪い合われる!


感想

お互いを殺し合うのも辞さない本格的なヤンデレが魅力。生ぬるいハーレムとは一味違う! その分だけ、かなりの暴力的&精神不安定ヒロインばかりなのでちょっと読む人は選ぶかも。


~~~


「そうかそうか。わかった。ボクはもう、おまえを殴らない。誓う。これでいいか?」

「は、はははい」


 駄目だ……びびっちまって……。声が、震える。

 打って変わって、アキラは喜色満面の笑顔だ。答えを見つけて、すっきりしたと言わんばかりだ。


「どうした? まだ動きが固いぞ? ははあ、信じられないんだな? わかった! ボクの指をやろう!」


 言って、アキラはナイフを抜き出すと、左の親指に宛てがった。


~~~


これは病んでますね……序盤から修羅場まみれ。

また、キャラの名前を強く打ち出す地の文も個性があって印象に残ります。


~~~


自身が『小鳥』と呼んだ男の手によって、ジークリンデ・フォン・アスペルマイヤーの『最強』の自負心は潰え去ろうとしている。

 己が最強であることを疑うことはなかった。だがそれはもう、過去の思い出になりつつある。


~~~


このようにジークリンデ・フォン・アスペルマイヤーと、フルネームでの表記が繰り返されるんですよね。これがリズムを良くしている。

ジークの『最強』の自負は~、ジークリンデの『最強』の自負は~、と書いても意味は通じるんだけどあえてのフルネーム。あまり他の作品では見たことないです。

文体に個性がある作品はすばらしい。キャラとかストーリーが個性的な物語はたくさん存在しますが、文体・文章が特徴的ってのは少ないもの。小説というのは文章作品なんだから、文章そのものに個性があるのは好印象。

キャラの話をすると、4人の中で私の一押しはジークさんでしょうか。強くて誇り高い狼の獣人だけど……第4話の幼児退行モードが好みすぎます

やや描写・説明が不十分なところが多く、バトルものとして見るとちょっと物足りません。戦闘シーンそのものはすごく迫力あるんですけどね。

しかし、ヤンデレものとしては4人のヒロイン全員がとても良いキャラ立ちで満足感たっぷり。

フルネームが繰り返される独特な文体とあいまって、印象に残る1作です。


状態:完結

文字数:233,747文字


個人的高評価

◇ アイディアが良い!

作品URL

https://ncode.syosetu.com/n3115y/


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