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78/103

恋をしたら死ぬとか、つらたんです  (完)

作者さま:みかみ てれん

キーワード:ギャグ 恋愛? 乙女ゲー 死因 葬式 主人公最弱 主人公最強 書籍化作品


あらすじ

自称『普通の女の子』であるクレイジーサイコビッチ「藤井ヒナ」は、未来人「シュルツ」からVR乙女ゲーの試遊モニターに選ばれた。

ただし、恋すると死ぬ。死んで初めからやり直し。そしてクリアするまでログアウト不可。ヒナは恋しまくって死にまくる、はたして超恋愛体質な彼女はゴールにたどり着けるのか!?


感想

すさまじいギャグセンスで面白すぎる……! 最初から最後までキレッキレで爆笑しっぱなし。

話の中心になっている「恋すると死ぬ乙女ゲー」というアイディアが天才。色々な、そして普通なら大したことのないシーンでキュン死しまくり、そして残された男キャラが混乱しまくるのが笑えてしょうがない。


~~~


「だめだろ、お前方向音痴なんだからさー。

 転校初日なんだから、一緒に行こうぜって誘っただろ。

 ったく、あんまり俺に世話かけんなよー?」


 口では厳しいことを言いながら、彼は優しげな笑みを浮かべている。

 だが、ヒナはその笑顔を見ることはなかった。



 その場に崩れ落ち、死んでたからだ。



 冷たくなった幼なじみはもうなにも語らない。ただの屍だ。

 彼女との未来を夢見ていたはずなのに。それは全て壊れてしまった。


 不用意に声をかけてしまったばかりに――


 

「え、おい、ヒナ? ヒナ、おい、どうしたんだヒナ、

 嘘だろヒナ! ヒナ! ヒナーーーーー!!!」



 三島優斗の悲痛な絶叫が、学門前にこだましたのであった。


~~~


乙女ゲーのはずが壮絶すぎる(笑) 攻略対象というより被害者って感じで、読んでると男キャラに同情しちゃいますわ。

そして、主人公のヒナさんも作者からクレイジーサイコビッチと呼ばれるまであってすさまじいキャラの濃さ。

男性だけでなく女性も恋愛対象、というか意識を持ってるなら無生物でもOK! というか惚れやすいってレベルじゃねぇ!


~~~


「中学三年間では、誰ともつき合わなかった、かな」

「ほらー、もー。

 変な雑誌とかで聞きかじった知識はやめてよね。

 あたし、そんなに軽くないし」

「うん、ごめんね。

 でもわたし、小学生二年生までに、400人ぐらいとつき合ったよ」

「え?」


 ぽかん、と。

 凛子は口を開けていた。


「わたしもひとりひとり本気だったよ。

 期間は短かった……かもしれないけど」


 その彼女に気づかず、語るヒナ。


「みんなと真剣に結婚したかったけど、でも子供だったからダメだったんだ。

 法律とか条例もあったし。

 当時は押さえがきかなかったから、二股が悪いことだとわからなくて、

 最高三十股ぐらいして、分単位でデートの約束とかしていたんだよね」

「……8才で?」

「バレンタインデーはすっごく大変だったなあ。

 貯めてたお年玉も全部使って、チョコレート500個ぐらい作っちゃったんだ」

「……業者?」

「ううん、ただの小学生だったけど……」


~~~


ええ……(ドン引き) こいつはタダのビッチじゃねぇ! クレイジーなサイコ野郎だぁ!

そして、恋愛に役立つかも! という動機でありとあらゆる技能を習得し、特殊部隊ネイビーシールズすらも余裕で撃退できる超絶の戦闘能力を持つ! 

ハイテンションな怒涛のギャグ、濃すぎるヒナさんのキャラ。全編センスのかたまり! 読めば分かります!


状態:完結

文字数:370,900文字


個人的評価ポイント

◇ アイディアが良い!

◎ 高い完成度!

☆ 私の特に好きな作品です!

作品URL

https://ncode.syosetu.com/n6529bs/

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