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77/103

ランナーズ・プルガトリィ

作者さま:草場 影守

キーワード:SF ロボ ポストアポカリプス? 


あらすじ

西暦2128年。人型兵器「グランドウォーカー」の普及によって 戦争と日常の境はあいまいとなり、各地でテロ・内乱が発生。世界は疲弊していた。主人公「アレックス」も混乱の中で肉体の大部分を失い全身を機械化されている。そんなの中で出会ったのが五感を再現できる特殊な機体と、それを狙う謎の組織。新たなる生活と闘いの日々!


感想

荒廃した世界とロボット兵器! 誘導装置のジャンミング技術によって行われる、剣を使った近接バトルが熱い! 


~~~


槍は逸れた。それがどうした。イノシシは、その程度では止まらない。

 逸らされた槍は流れるまま、右手を放し、左手一本でささえる。

 その流れを殺さず、身をひねり、右の肩装甲を大盾に突き出す。

 渾身の体当たりだ。


 衝撃が互いの機体を揺らす。

 《ブラックナイト》は倒れることこそなかったが、一〇メートル以上後ろに弾かれる。

 大地に一対の轍が刻まれた。

 あれほどの衝撃を受けてなお、バランスを崩さない。


~~~


ロボSFの世界で、あえて近距離武器を持ってのインファイト。これまたロマンですよ。大型機械がバチバチにやりあうのは燃えますね!

設定的にも収縮性と瞬発力にすぐれた人工筋肉が普及していて、ロボ系の中でも格闘戦に適した構造。

また操作方法などにも詳しい設定があり作者さまの機械・ロボ愛を感じます。

主人公も生い立ちだけでなく性格にも個性があって良い。ちょっと間が抜けてて、難しいことはよく分からず、素直。いわゆる「田舎の少年っぽい」と言いますか。意外とweb小説の主人公としては見ないタイプでは。

そして敵キャラたちは騎士道精神があり貴族っぽい雰囲気。ちょっと珍しい設定で存在感あり。


~~~


基地施設はあらかた制圧してしまったようだ。

 航空輸送機があったが中は空だった。当然すべて破壊した。

 目標を運び出されては困る。


 こんなものは戦いではない。我々は誇りある騎士となる身だ。

 殺戮を楽しむようなやからでは断じてない。

 先ほど倒した機体を含め全員、無事脱出まで確認した。

 他の同志たちがどうかは知らないが、自分はこのやりかたを曲げるつもりはない。


~~~


ロボSFなのに騎士! 私欲ではなく崇高なる目的のために戦う同志! いいですね~。

やはりバトル系作品では「どれだけ魅力的な敵キャラを作れるか?」

「悪役に個性が出せるか?」というのが面白さのキーポイントになってきますが、この作品はグッと来ます。

ロボ・キャラ設定の両方ともに良い個性がある物語です。


状態:連載中

文字数: 152,038文字


個人的高評価ポイント

◇ アイディアが良い!

作品URL

小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n0220eu/

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