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62/103

ジェットステルス戦闘女子高生  (完)

作者さま:深津 弓春

キーワード:SF 戦闘機 AI 入れ替わり ギャグ シリアス


あらすじ

気がついたらジェットステルス戦闘機だった。日本に暮らす女子高生「永瀬恵」は、いきなり自分が戦闘機になっていることに気付く。一方で、最新鋭戦闘機のAI「カムイ」も、自らが女子高生になっていることに愕然としていた。入れ替わった2者の生活と、その真相。


感想

戦闘機になる、というアイディアが面白い。ギャグのセンスがあり入れ替わった時のカオスっぷりが笑える。


~~~


「すっごーい! なにこれー!」


 どこかで聞いたことのあるような歓声を上げながら、恵は調子に乗って自分の体――機体を動かしてみた。戦闘機など操縦したこともないが、今は戦闘機になりきっているからなのか自然と手足を動かすように機体を操り動き回ることが出来た。螺旋状にロールし、急にピッチアップし、ついでに機関砲発射だー、えい、バババババー!


 ヴォォオオオオオオオオ!


 意志に応じてか、エアインテーク側面に内蔵された25mm機関砲が毎分3500発の速度で射撃を行う。


「わ、ほんとに出た!」

『ほんとに出たじゃねぇこのクソ弩級馬鹿野郎! なに撃っちゃってんだよ!』


 付近を飛行していたらしい別の戦闘機から絶叫気味の声が飛び込んでくる。


~~~


訓練を監視する関係者各位は、流れてくるF‐37ヘイルストーム無人AI型・搭載AIカムイから流れ込んでくる情報ログに一様に困惑の表情を浮かべていた。本来カムイから発せられるメッセージは必要な戦闘情報などに限られるはずだった。カムイは単なる制御ソフトではなく非常に広く思考し判断できるAIであるため自由会話も可能だが、戦闘モードにおいてはそんなことはしないはず、だった。


「なんで念仏を唱えているんだ、あれは」


~~~


いや~、ギャグセンスある(笑) 戦闘機のAIがいきなり女子高生になったら、そりゃ周りは混乱しますわな~

そして軽めの前半に対して、後半の真相パートは重め。戦闘パートの迫力と緊張感は見事。現代の空中戦の描写としてかなり上質。

そして、真実が明らかになっていく時の盛り上がりはすごい。伏線を回収しつつ入れ替わりSF的に上手く説明していて満足感があります。

ギャグとシリアスの配分、1発ネタで終わらない構成力。無駄のない文字数でSF作品として見事にまとまっています。


状態:完結

文字数:72,526文字


個人的高評価ポイント

◎ 高い完成度!

作品URL

小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n3663et/

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