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34/103

世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)

作者さま:クロル

キーワード:現代ファンタジー ギャグ 超能力 マッチポンプ秘密結社


あらすじ

ある日、唐突にサイキックパワーに目覚めた主人公。訓練と研究を続けることで世界最強の力を手に入れた。しかし! 何も起こらない! 敵も仲間も現れない! こうなったら自分が世界の敵と正義の秘密結社を両方作って暗躍してやるッ! ようこそ人工非日常へ!!!


感想

天才のギャグセンス! 大爆笑しまくり……キレッキレすぎる。マッチポンプで自作自演の秘密結社という楽しいアイディア、出てくるキャラクターもみんな濃い。


~~~


翌日、俺を襲ったのは念力痛だった。筋肉を使えば筋肉痛になり、頭を使えば頭痛になる(事がある)。だからといって念力を使って念力痛になるのは予想外だった。

 どんな痛みかと聞かれればこれまた説明に困る。言葉にすればフォルアァ! って感じか。わっかるっかなー。わっかんねーよなー。中二的に表現すれば内なる魂が殻を破り渾沌を溢れさせている感じ。


~~~


本当に、何も起きなかった。これだけ一生懸命念力を鍛えたのに、華の学生時代に謎の秘密結社も異世界からやってきたヒロインも接触して来なかった。

 どうするんだよこれ。社会人になっちまうぞ。来るなら早く来いよ非日常! おっさんになってから大冒険とかキツいから来るならマジで早くしてくれ!

 来ないのか? 本当に来ないのか?


 ……来ないわ。

 俺は無事大学を卒業し、就職した。無事過ぎて吐きそう。


~~~


きっとまだ取り返しはつく。

 そう。学生時代の俺には思い切りが足りなかった。

 逆転の発想だ。

 非日常がやって来ないなら、俺自身が非日常を作ってやる。

 因縁のライバルを作ろう。可愛くて強いヒロインを作ろう。キャラが濃い仲間を集め、世界の闇と戦う秘密結社を作ろう。戦うべき異形の敵を作ろう。俺には、それができる力がある。

 俺は二本目のビールを飲み干し、決意と共に立ち上がった。


 うぉおおおおおおおおおッ!


 決めたぞ!


 脱サラだオラァ!


 俺が!


 俺自身が!


 超能力秘密結社だ!!!


~~~


もうすべてがセンスの塊。次々から次々に出てくるネタがどれも面白すぎる。作者さまの頭の中はどうなってるのか……

副官となる鏑木さんのキャラ造形も良い意味でやばい。23歳の堂々たる整形美人で、使用人から自分を「お嬢様」と呼ばせている。いまだに夢見る中二病で普段着がドレスとか着物。本棚には超能力・宇宙人などを真面目に研究したノートがぎっしり。めっちゃめちゃ濃い……!!!

主人公と鏑木さんが2人でマッチポンプ秘密結社してるの超楽しそうなんですよね~。主人公は下手すると地球破壊とかできるチート級の強さなのに、やってることは大人のごっご遊び。お約束のネタを自分たちで作る! 読者としても「あるある~!!!」って感じ。いや本当にセンスの塊。これが天才の発想……!


状態:連載

文字数:107,679文字


個人的高評価ポイント

◇ アイディアが良い!

☆ 私の特に好きな作品です!

作品URL

小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n1435ev/

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