異世界だろうと、ここをキャンプ地とする! (完)
作者さま:yolu
キーワード:異世界 キャンプ ほのぼの 男性向け
あらすじ
ソロキャンプをしようと思って山道を行けば、何やら周りの自然が美しすぎる。そしてエルフたちと遭遇して!? 協力しながらの食材集めとカレー作りは成功するのか?
感想
異世界ほのぼのキャンプ。丁寧な自然の描写、おちゃめなエルフたち。まったりのんびり、読んでて癒されます。
そして、キャンプと言ったらやはりカレー。
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鍋からは、熱風と言えるほどの蒸気が顔にぶつかりほどけていった。
鼻先にかすった香りは予想よりも獣臭くなく、トマトの酸味と人参の香草の風味、さらに赤ワインの渋みがコカトリスの肉の臭みをうまくまるめこんでくれたようだ。
火のとおりの確認で、竹串で人参を刺してみるが、抵抗なくつき抜けてしまう。これは煮込みすぎたかもしれない。さらにぷっくりとふくらんだ肉をつつくと、これも今にもほぐれそうだ。
だがそれだけ煮込まれていれば、このスープに旨みが溶け込んでいるのは間違いない……!
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おいしそうな食事シーンはいいですよね! あと、星空を見ながら酒を飲む場面とかも何ともステキ。
ただし、ヒロインの巨乳描写が多いので基本的には男性読者用の作品と言えそうです。
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彼女はそんなことなど関係なしに矢継ぎ早に質問を繰り返し、今まで何をしていたいのか、これから何をするのか、どんな異世界から来たのかなどなどなどなど……
だが至の思考は今、その質問に答えられる状態ではない。
腕にまとう、胸の圧力……
スレンダーと見せかけての、ギャップからくるこの胸の大きな重み……
……たまりません………っ!
声に出して言いたくなるのを堪え、至は右腕にからむ胸の温もりに癒されていた。
ローブがめくれて見えた胸は、Hカップぐらいだろうか。
ど定番なフレーズでいうとマシュマロのようにふんわりとしていて、たっぷりした温もりが腕を通して伝わってくる。
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キャンプは男のロマン、そして巨乳も男のロマン。
出てくる2人のエルフは両方とも親しみやすくユーモラス。一緒にキャンプできたら楽しいだろうな~、としみじみ思ってしまいます。
また、エルフの魔法が活躍するシーンもあれば主人公の知識と道具が役立つ場面もあり、「異世界と地球」が対等な関係として書かれていてファンタジーとしてバランス感覚も良い感じ。やっぱり火の魔法が使えると野外調理には便利そう。
全体を通して、男性の夢見る理想の休日という雰囲気。ワクワクドキドキのある小冒険。作者さまが楽しんで書いているのが伝わってきます。こういう作品は読んでるほうも素直に楽しくなっちゃいますよね。
状態:完結
文字数:61,778文字
作品URL
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