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鷹の余白  (完)

作者さま:白石令

キーワード: ファンタジー 魔女 恋愛?


あらすじ

嘘とはったりと特殊な『目』で物事を解決する魔女「クロ」と、彼女にどれだけ邪険にされてもめげない魔法使い「ユーイン」の物語。連作短編。


感想

主人公のクロさんがかわいい。ミステリアスで、おちゃめで、辛いもの好き。


~~~


「んじゃ、俺はそろそろ帰るかな」

 中天にあった太陽がかたむき始めた頃、ようやく金髪の魔法使いは席を立った。彼は残っていた茶を飲み干し、しかめっ面になる。

 口に合わないのなら無理をして飲まなくてもいいのに、と毎回魔女は思うのだが、律儀な青年は出されたものを絶対に残さない。実はほんの少しずつ辛味を足すというイタズラをしているのだが、彼はいつ気づくだろう。


~~~


魔女が小さく囁ささやく。

「――愛情表現ですよ」

 魔法使いは瞠目し、凍りついた。魔女の瞳から視線を逸らせぬまま、口を開いて、それきり停止する。

 気を取り直すように唇を動かしたが、声は出ない。

 いったん唾を飲み込んでから、ようやく彼は言った。

「……、冗談」

「冗談です」

「俺今かつてないぬか喜び」


~~~


クロとユーイン、2人の関係がとてもいい。ユーインからアプローチされまくって、悪い気はしてないクロさん。

でも、素直に気持ちを伝えることはない。ミステリアスな雰囲気を守ったままイタズラを繰り返す……グッときますね!

ストーリーも良い感じ。しみじみとする話あり、緊迫のバトルあり……どれもしっかりファンタジーしてる。

個人的には3章、6章、8章辺りが好きでしょうかね。連作短編スタイルで読みやすいのもグッド。

恋愛要素でもファンタジー要素でも、何とも空気感が良い作品です。



状態:完結

文字数:140,821文字

作品URL

小説家になろう https://ncode.syosetu.com/n8516cd/

カクヨム https://kakuyomu.jp/works/1177354054881162252

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