幻想歴史読本 ~ファンタジーを考える~ (完)
筆者さま:走るツクネ
キーワード:ファンタジー 設定 考察 モンスター 魔法
あらすじ
冒険者・ゴブリン・魔法……RPG風ファンタジーの定番要素を深掘り。歴史の知識も使いつつ、リアリティや性質などを考察する。
感想
なかなかに本格的な分析で、設定を気にするタイプの人間としては非常に面白いです。筆者である「走るツクネ」さまは歴史について幅広い知識をお持ちのようで、そこを参考にしつつファンタジー世界のリアリティを考えていく。
たとえば冒険者という職業の誕生について
~~~
まとめると冒険者と騎士は仲がとても悪く、微妙なパワーバランスを保っているようです。領主にとっても冒険者という存在は身中の虫となりかねないのが現状でしょう。
冒険者はドイツのようによくある農村社会よりも、商人の自治都市もしくは、南部フランスやイタリアのような漁業や商業を主産業とする都市の方が発展すると考えられます。
~~~
領主―騎士―農民は土地を基盤にした関係。しかし冒険者は土地に縛られてないので、自治都市などで誕生する方が現実的。とっても説得力がありますよね。
この他にも、ゴブリンの社会構造、ファンタジー世界における農業、ハイファンタジーとローファンタジーの違いなどなど……
私が読んできたweb作品の中では1番本格的なファンタジー考察もの。物語のネタになりそうな話がたくさん! リアル地球のヨーロッパ文化にも詳しくなれますし、ファンタジーを書きたい人&ファンタジーが好きな人は必見の内容ですよ。
状態:連載中
文字数:269,217文字
個人的高評価ポイント
◇ アイディアが良い!
◎ 高い完成度!
☆ 私の特に好きな作品です!
作品URL
https://ncode.syosetu.com/n3791dg/




