刀作成開始時々休憩は?
遅くなりましたが次話の投稿です
ちょっと不安があるけど頑張って書いてみましたので読んでみてください。
創造錬金術がうまくいったので早速刀剣製作に入るために段取りを進める、炉に熱を入れ終わると昨日調達した材料と夜に悩み錬金術で作っておいた材料を並べ出した
玉鋼のインゴット
魔鋼のインゴット
鋼のインゴット
今回はこの3種類の金属を使用する
なぜ異なった特性を持った金属を使用する理由は刀の特性が関係する
刀の特性とは
【折れず】【曲がらず】【良く切れる】
この矛盾を体現するため
刀の中心部分に柔軟性を持った金属を使用し
その芯鉄を包みこむ様に固い金属重ね合せる事で刀の特性を体現させるのだ
【 刀作りの行程 】
01.卸し鉄
02.水挫し
03.小割り
04.テコ棒製作
05.積み重ね
06.積み沸かし
07.鍛錬/下鍛え
08.鍛錬/上げ鍛え
09.芯鉄を鍛える
10.造り込み
11.素延べ
12.火造り
13.切先造り
14.焼き入れ
15.合い取り
16.鍛冶研ぎ
17.なかご仕立て/銘切り
18.研ぎ
19.装飾組立
行程は少なくても19項目をへて刀は製作される細かい所での作業工程が変わる造り方もあるが
聖は師匠に教え込まれたこの行程を忠実に行う
「さて始めるかな」
「なにか手伝う事はありますか聖?」
「大丈夫だよライア、本来は2〜3人で行う作業もあるんだけど、うちの師匠は全部1人で行うんだ
変な職人だったんだ、そのせいで俺も全部1人で行える様になった」
「そうなんですか!? では製作中の聖を観察する事にしますね(笑)」
「ま〜久しぶりの擬人化なんだのんびりしていてくれ」
「分かりました」
聖はライアと話終わると、真剣な顔つきになり刀の製作に取りかかった
01.卸し鉄
金属の炭素量の調整、刀に適した炭素量を持った金属の精製を行う行程であるが錬金術の使える様になった聖にはこの行程は無用になってしまていいる
インゴットを錬成する段階で各金属に適した炭素量を調整して錬成しているためだ
02.水挫し
玉鋼の選別作業、聖は玉鋼のインゴットに棒を接続して玉鋼の良い部分を選別する為に熱したインゴットを薄く打ち延ばし始めた
この作業は高温で行うと玉鋼は粉々に砕け散ってしまうので低温で熱し軽く叩き鍛えていく
玉鋼の中の鋼が全体に馴染んできた段階で温度を上げて、強く叩き鍛えていきます
感覚と経験を元に聖は何度も何度も玉鋼を叩き鍛えていき仕上がり状態と延ばしが完了した段階で水に入れ急冷して完了になる
03.小割り
玉鋼をハンマーで砕く作業である、水挫しで鍛え上げた玉鋼は炭素量の少ない粘りある部分と炭素量を多く含んだ固い部分があるのでハンマーで砕くと固い部分が割れて剥がれ落ちる
聖は芯鉄に必要な粘りがある部分を更に2、3cmに砕いていく
固い部分は本来皮鉄に必要な鋼の製作等に使用するが今回は必要ないので回収しておく
04.テコ棒・台製作
次に材料を乗せて炉に入れ材料を沸かす為の台と棒を製作する
小割りでせん選別した玉鋼を本来は炉で熱して纏めながら台と持ち手の棒を製作するのが本来の作業行程なのだが聖は錬金術で纏めてテコ台と棒の形に精製してしまった
「本当に便利だよな錬金術て!!」
玉鋼のテコ台・棒 10本
鋼のテコ棒付きインゴット 10本
魔鋼のテコ棒付きインゴット 10本
(今回は玉鋼を芯鉄用に製作している為他の金属は先端に必要量の金属が取り付けてある)
でもさすがに鍛錬済みインゴットの錬成は錬金術や創造錬金術でも製作する事は出来なかった
05.積み重ね
玉鋼を2〜3cmに砕いた物をテコ台に積み重ねていく約2kgを隙間が出来ないように積み重なる
06.積み沸かし
聖はテコ台に積み重ねた玉鋼に紙を水で濡らした物で包みワラ灰をまぶしてから泥水を満遍なく掛けてから炉の中に入れこんだ
紙は積み重ねた玉鋼が落ちないため
泥水は中心まで熱を通して沸かすため
ワラ灰は鋼と空気を遮断して鋼が燃えない様にするため
聖は炉に入れた玉鋼を真剣に眺めている
この沸かし作業は重要で沸かしに失敗すると鍛錬しても良い地金にならない
芯から沸いた玉鋼を見極め炉から取り出しハンマーで叩いて玉鋼を固めて行った
本当は1人〜2人の向こう鎚が必要な作業だが聖は器用に1人で玉鋼を叩いて固める作業をこなしていた
07.鍛錬/下鍛え
各金属を折り返し鍛錬を行い鍛え上げて行く
〈鍛え方法〉
一文字鍛え/テコ棒に対して垂直に切れ目を入れ縦に折り返す事を繰り返す
十文字鍛え/一文字鍛えの後にテコ棒に対して水平に切れ目を入れ横に折り返す
その他/一文字、十文字鍛え以外の方法
聖が各金属のテコ棒を炉で熱しては一文字鍛錬、十文字鍛錬を行って行った
08.鍛錬/上げ鍛え
皮鉄用にそれぞれの金属を更に鍛えていく6〜8回折り返し鍛錬を行い
刃と側の金属を精製して行く
鋼のインゴットは通常通りに上げ鍛えを行った聖は次に魔鋼を鍛え始めた
魔鋼とは鋼に魔力が込められた金属の事だ通常の精製法は鋼に魔石を溶かすか錬金術で組み込む方法があるが聖の場合は自分の魔力と鋼を錬金術で精製してみた所出来上がってしまったのだ
聖は魔鋼を折り返し鍛錬で鍛えてる最中に魔力込めながら鍛えてみた
【 魔鋼のインゴット +3 】
品質ランク : C
属性 : 無し
魔力量 : D
説明 : 通常の魔鋼よりも固く鍛えられている、魔力量を保有している
【 鋼のインゴット +3 】
品質ランク : C
属性 : 無し
魔力量 : F
説明 : 通常の鋼よりも固い鍛えられている
09.芯鉄を鍛える
次は玉鋼のインゴットを芯鉄用に鍛錬を行う
まず一文字鍛えで縦に折り返す鍛錬を6回繰り返す
更に今度は横に折り返す鍛錬を4回繰り返す
【 玉鋼のインゴット +3 】
品質ランク : B
属性 : 無し
魔力量 : F
説明 : 特殊な精製方法で造られて粘りを持つ金属
「ようやく材料が完成だ!!」
聖が材料の精製が完了した所で立ち上がり体全体を伸ばした
「では、休憩を取ったらどうですが聖、丁度お弁当の段取りをしていた所です」
ライアが持ってきたお弁当とお茶を段取りしていたので
「そうだな、区切りが良いからこねへんで休憩にするか」
聖とライア、寝ていたゼピュロスはちょっと早い昼休憩をする事した
本当は今回で刀作りを書き終わる予定にしてましたが・・・・・・・
すみません、纏めきる事が出来ませんでした、すみません。
専門用語が多いのとうる覚えの刀作りを文章にするのが難しいですが楽しいです
次話で刀の完成予定ですのでお楽しみ。




