第84話 開戦
お久しぶりです。
かなり短いですがご容赦ください。
しばらく書きためたらドバッと出す予定ですのでまた間隔が開くと思います。
王都冒険者ギルドでの情報提供から約三時間、遂にそのときがやって来た。
最初は線だった。しかし時間が経つにつれて、その線は蠢き、太くなり――やがて面になった。
魔物の群れ、それが眼前に広がっている。
「総員配置につけ!!!」
送り込まれてきた騎士を率いているのだろう、少しばかり装飾の多い馬に乗った男が指示を出す。
驚くべきと言うか、この指示に冒険者も文句を言うことなく従っていく。
そのスムーズな動きはこれを何度も経験していることを伺わせた。
騎士団と冒険者は対立している――なんて事も考えたがそれはなさそうだ。それが民衆からのこの国の評価を表しているのかもしれない。
それはさておき、不満もなさそうに冒険者が指示に従っていると言うことは少なくとも生存に関しては一定の実績があることが分かる。
ここは王都をぐるっと囲む城壁の最南端、南の城門だ。
城門からの大通りにはいつもなら出店があるのだが今は簡易テントが張られている。
ここは重傷者用の救護テントらしく、軽傷者用の救護テントは城壁のまえに急ピッチで立てられた。
重傷者は確実に身を守るため、軽傷者は迅速に前線に復帰するためらしい。
城壁の上には弓兵が控え、城壁、テントよりも更に前には騎士団と冒険者がそれぞれ構えている。
冒険者、騎士共に士気は上々のようだ。
そして更に魔物が進行し、魔法と弓、共に射程範囲に入る。
「撃てェェェェェ!!!!!」
城壁の上から矢が放たれ、冒険者と騎士の魔法が魔物に向かって直進する。
様々な属性の魔法が最前線の魔物を喰らい、抉り、吹き飛ばしていく。
そこに追い打ちをかけるように矢が雨あられとと降り注ぎ、確実にその数を減らしていく。
「出撃ィィィイ!!!!」
「「「「「ウオオオオォォォォォォォォ!!!!」」」」」
先制攻撃で数を減らしたところで号令がかかり、魔法を放った者達の後ろから前衛を担う者達が気合いと共に駆けだしていく。
そんな中俺達は残ってガザルと話をしていた。
ちなみにガザルは出ないらしい。
「おい、ガザル」
「なんだ」
「ちらほら混じってるのが分かるか?」
「ああ、他の雑魚と比べるとかなり強いな」
「ああ、あれは迷宮産だな。中で何度も見た」
「……で?」
「他のパーティーじゃ手に余るんじゃないかと思ってな。……俺達がやろう」
この時俺はニヤリと、実に楽しそうな笑みを浮かべていたらしい。
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