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第72話 わかってるらしいです

超短いです。普段の半分です

第72話 



「おいガザル、来たぞ」


「ああ、そこに座ってくれ」


ギルドに着くとフェイさんに、俺、サリー、デニスの3人でギルドマスタールームに行くように言われた俺達は、ガザルと合ってしていた。

ライム達には下で待って貰っている。

書類を片付けていたのか執務机の様な物から顔を上げたガザルに、座るように言われたソファーに腰かける。

……書類扱えたんだな。

てっきり戦闘力でギルドマスターになった脳筋かと思ってたんだが。


「何か言いたそうだな、シオン?」


「イヤ、ナンモナイッス」


反対のソファーに座ったガザルに見咎められてしまった。

俺、そんな表情に出てる?


「さて、ここに呼んだのは他でもない。テストの結果についてだが……文句なしの合格だな。おめでとう、これにて講習は終わりだ。まあこれに関しては通過儀礼みたいなもんだし心配はしてなかったが。他の講習を受けた冒険者達も合流するだろうから、新人同士仲良くしてやってくれ」


ガザルの言葉に俺達は頷く。

それにしてもやっと冒険者としての活動を開始できるのか。

いや、こんな感慨を抱くのは俺だけだろうけどさ。

講習期間の7日に1ヶ月のダンジョン生活がプラスされてるからな。

仕方ないよな。


「ところでお前達、あのエルフの娘の様子はどうだった?」


「元気に動いてたから体には異常は無さそうだ。ただ……」


ちらりとデニスの方に視線を向けて続ける。


「エルフを怖がってるようだったな」


話を聞いたガザルが怪訝そうな表情をして考え込む。


「奴隷商がエルフだったのか……?」


その言葉にデニスが首を振る。


「違うそうだよ。ここに来る途中にシオンに話していた事が真実だとすると、奴隷商は人族だそうだよ」


「そうなると捕まる前にエルフを恐れる原因になる何かがあった……?」


「多分ね。僕としては同族に奴隷商が居なかったことを喜べば良いのか、フクシアちゃんに仲間のはずのエルフが怖がられているのを嘆けば良いのか。少し複雑だよ」


そう溢したデニスは悲しそうに顔を歪めていた。

こいつは腹黒だけど根は良い奴だからな。


「そうか。話がわかり次第俺に伝えてくれ。それと……助けたときにオーガに襲われていたって話だが」


「その通りです。確かここら辺にオーガの生息地は無いはずでしたよね」


「ああ、その通りだ。北東の方の山を越えた辺りが一番の近場だが、それにしても遠すぎる。あまりに不自然だ」


「何か異常事態が起きている……?」


「それは半分正解だな」


「どういう意味でしょうか」


真剣な表情をして腕を組んでいるガザル。

そしてその言葉を口にした。


「正解の方は異常事態が起きていることだ。間違いは『何か』だ。幸いにもと言うべきか不幸なことにと言うべきか、異常事態の正体はわかっている。スタンピード、魔物の大暴走だ」



大分遅れた上に短くなってしまいました。すみません。

いろいろあったんですよ。

大学の準備とか読書とかAW/SA○とか。

え?ほぼ遊びじゃないかって?

……休みは楽しかったです、はい。

次はなるはやでいきたいと思いますです。

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