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第69話 フクシアのくろいきり

説明回です。

ついでに短いです。

 


ギルドの壁を背もたれに、床に座り込んだ俺はかなりの疲労から立ち上がれないでいた。


理由は件の少女、フクシアだ。


少し前、部屋から皆が出ていって暫くボーッとしていると、フクシアがうなされ始めた。体調が悪化したのかと慌てて鑑定してみたのだが、状態には問題は無かった。

寧ろステータスの方にいろいろとあったが、取り敢えずそれは置いといてフクシアを起こそうとした。


するとフクシアの体から赤黒い霧の様なものが漏れだしてきた。

見るからに体に悪そうなそれに触ってしまった俺は、魔力の減衰と体の痛みに襲われた。


倦怠感と痛みに耐えながら自分のステータスを開くと


状態:病呪


となっていた。

HPとMPも削られ、能力値も低下していた。

そんなに酷い状況でも無かったが、あのまま続いていたらかなりヤバかったと思う。

とは言えそうはならなかったのは、日本でいままで過ごしていたお陰とも言えるかもしれない。


呪い→祓う→浄化→光魔法


日本文化に侵食された俺はこのような思考回路に至ったわけで。

ほら、なるほどって思うだろ?多分。


光魔法で自身に掛けられた呪いを解除。

光の盾(ライトシールド)〉で自分を守りつつ、部屋に充満した霧を光魔法で囲んで浄化。何とか部屋を出る前に囲む事ができたらしく外に被害は出てないもよう。


ただ、困ったのはここからだ。

部屋の霧は浄化出来ても、本人から出る霧は無くならない。

浄化し続けるにも限界があり、病呪によってMPは減らされていたのでそれも早まる。

霧が止まってくれれば良いが、MPが尽きれば今度は俺も本当に死ぬだろうし、ここは町中のギルドだ。止まらなければ被害はとてつもないことになる。

考えたくもないが、王都が丸ごと潰れる事もあり得るだろう。

そうなればライム達も巻き込まれるし、城のあいつらも恐らく死ぬ。

……なんとなくライムは無事そうだな。光魔法あるし、暴食あるし。


ともあれこのままでは不味いことにはかわりない。起こす事も考えたが、うなされている為、寝起きで錯乱する可能性もある。

つまり更に酷い状況に成ることもあり得るのだ。


問題が起きたときの解決方法で一番早いのは根本を絶つこと(・・・・・・・)だが、この場合はつまりそういうことだ。


運良く止まったとしてもまた暴走しないとは限らないし、後続の憂いを絶つにはそうした方が良いのだろうが、それはかなり難易度が高い。

いや、眠ってる女の子襲うとか無理です、はい。


まあ、店売りとダンジョン産のマナポーションがたくさんあるし、考える時間はある。

そこで俺は気がついたのだ。

ダンジョンの中で手に入れたものに、〈耐呪のブレスレット〉とか言う安直な名前の物があったことに。


早速アイテムボックスから取り出して鑑定。


〈耐呪のブレスレット〉

:装着者の体に、呪いから身を守るシールド張り巡らせる。


これなら……!

光の盾(ライトシールド)〉で身を守りつつ、フクシアの腕に(・・・・・・)ブレスレットを通す。

するとブレスレットが仄かに発光して赤黒い霧が消滅した。

……なんとかうまくいったな。


これは、ブレスレットの説明文に『外からの(・・・・)呪い』と方向性が示されていなかったから、内側からもいけるんじゃね?と思ったのがきっかけだ。

うまくいって良かったよホント。

それでも俺は、再び霧が漏れだすのではないかとヒヤヒヤしていたが。


何も起こらなかったので、そこで安心したのかどっと疲れが押し寄せ、ベットに突っ伏した後フクシアの俺の手に手が当り、手を握られたと言うわけだ。

けしてやましい気持ちがあった訳じゃない。ホントだ、嘘じゃない。


……誰に言ってるんだ俺は。


フクシアには俺から手を握ったと言ったが、本当の事を言うとあったことを全て話すことになる。

すると彼女が責任を感じてしまうかもしれない。いや、確実に感じるはずだ。自分の命の危機に他人を心配する程だからな。


知りもしない他人を、自分の命を投げ出してまで助けたりなんて、俺には無理だ。

そりゃあ、知り合いなら話は別だし、他人でも助けられるならそうするが、見知らぬ他人に命をかけることまではしない。


「……良し、もう大丈夫だな」


休んでいる内に体力も回復してきた。

さて、あいつら呼びに行って自己紹介だな。



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