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第68話 エルフの少女の目覚め

気づけばブクマは1030。

そして総合評価は2260。

PVも83万に、ユニークが12万でとても嬉しかったです。

遅れましたがありがとうございます!



エルフの少女を保護した後、俺たちは冒険者ギルドに戻ってきた。

ガザルに事情を話すと、王城にすぐに話をつけてくれたらしく、まるで準備していたかのような早さで少女の首輪は消えることとなった。

見ていて気持ちの良いもんじゃないし、早いのは大助かりなので、ガザルと王城の対応は渡りに船だった。


助けたときに気絶した少女だったが、これと言って外傷も無く、違法奴隷商にも、なにもされていないようだった。

ギルド専属の医者によると目を覚まさないのは、重度の疲労と精神的なストレスのせいだとか。しばらくすれば起きるだろうし、食事と休息をしっかりとればすぐに良くなると太鼓判を押された。


それから暫くして俺は、エルフの少女が寝かされている部屋にいた。

他の4人はそれぞれ部屋から出ていった。

俺はなんとなくゆっくりしたかったのでここに残ったが。


「……んぅ」


そんなことを考えているとベットの方から声が聞こえてきた。

声の方に視線を向けると、起き上がった少女と目がバッチリと合う。

少女はしばらく視線をさまよわせた後、こちらを向いてゆっくりと口を開い。


「え~と、おはようです?」


「今の時間帯はこんにちは、だな」


淡く透き通ったルビーの瞳に、僅かの警戒を滲ませて疑問系の挨拶をしてきた。恐らく気絶したために現在の時間がわからなかったためだろう。だから俺は、エルフの少女に正しい時間帯を教える意味も含めて挨拶の間違いを正したのだ。


「それで手が、ですね……」


「あぁ!悪い、なんかうなされていたからさ。ついな」


申し訳なさそうに、握られた手に視線向けるエルフの少女。

俺は手を握り続けていた手を急いで離した。

少女は気にした様子もなく話を続ける。


「大丈夫です。それよりも私を助けてくれたのはあなたですか?」


「……まあそうなるかな」


「やっぱり!ありがとうです!……私の英雄様」


少女の言葉を肯定すると、目をキラキラさせながら感謝の言葉を伝えてきた。最後の方は声が小さくて聞き取れなかったが、最初から好感度が高すぎる気がする。

まあ、命を助けたんだしこれが普通なのか……?

何かを呟いた時に、胸元に手を添えていたのだが、あれ?という顔をした後、徐々に顔が青ざめていった。


「横の机に置いてあるから」


青ざめた理由に心当たりがあったので、教えるとそれはもう凄まじい早さで机に振り向き、それを抱きしめた。


「ああ、よかった。無くなったかと思ったのです。でもなんで私が探しているのがこれだとわかったのですか?」


心底不思議そうにしている少女に俺は苦笑ぎみに答える。


「そりゃあ気絶したときも大事そうに握りしめてて、その上胸元に手を当てて青い顔してたら誰だってネックレスだってわかるだろ?」


「……そうですかね?」


え?わかんないの?なに、天然なの?


俺は少女の反応になんと言って良いのかわからず黙ってしまい、場が静寂に包まれてしまった。

気まずい空気を作り出さないために、話題を捻り出す。


「ところで、名前教えてくれないか?」


ナイス、俺。

いや、脳内で少女連呼するのもあれだからさ、ちょうど良かったんだよ。


「あ、はいです。私の名前はフクシアです。……ハーフエルフです」


「俺は紫苑だ。よろしくな、フクシア。既に解放はされているんだが、体調はどうだ?」


俺から遠回しに言われて、奴隷から解放されたことに気がついたのか、首に手をやるフクシア。

やっぱり天然なのか?


「……はい、大丈夫です」


奴隷でなくなった事を知った為か、目を潤ませてこちらを上目遣いに見上げてくる。心なしか好感度が上がった気がする。


なかなか来るものがあったとだけ言っておこう。


それも仕方ないことだと思う。

彼女の薄緑の髪は透き通るように柔らかで、小さな顔に、緑色のクリクリとした大きな瞳。

鼻筋は通っていて、桜色の小さな唇がかわいらしい。

足は見えないが、手は細くしなやかで、スレンダーというべきだろうか。

顔立ちは少し幼いように見えるが、それすらも愛らしさに花を添え、まるでひとつの宝石のようだ。

あれ?目は赤くなかったか?……俺の見間違えか?


「それで、これはなんですか?」


俺はフクシアの声で、思考から現実に引き戻された。

フクシアが言っているのは彼女の手につけたブレスレットのようだ。

先程俺が握っていた手の方に着けてある。


「それは俺からのプレゼントだ。害を与えるような効果は無いから安心してくれ。あと、勝手にはずすなよ。理由は後で説明するから」


「……わかったです」


少し不安そうな表情をしているが了承してくれたようだ。


「それじゃあ俺は、フクシアが起きたことを伝えてくるからゆっくり休んでてくれ」


「あ……、はい」


「それじゃ」


部屋を出るとき寂しそうにしていたが俺はそれどころじゃなかった。

ドアから歩いて少し離れ、俺は壁を背もたれにゆっくりと崩れ落ちた。



フクシアの名前は花からです。

ちょうど良いのがあったのでさっき決めました(笑)

花言葉は「暖かい心」だそうです。

これまたぴったりですね(断定)

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