表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/108

第三話 ステータス

第三話 ステータス


その部屋の中心には、水晶玉が鎮座していた。

窓は少なく薄暗い印象を受ける。

全員が部屋に入ったのを確認するとリリーが話始めた。


「ここは、勇者様方のステータスを確認する為の部屋です。そこの水晶玉で、勇者様方のステータスを確認させていただきます。ステータスとはその人の能力値を示したものです。ここまではよろしいですか?」


皆、頷いている。

わからない人もいるのでは、と思ったがどうやら全員理解しているようだ。

さすがは現代日本人だな。


「では、まずは自分のステータスの閲覧方法です。ステータスと言葉にするか念じてることで自身のステータスを閲覧可能です。閲覧が終わったら水晶玉に触れていただきます。それでは試してみてください」


「ステータス!」と口にしている人はいない。

だって恥ずかしいもんね!

俺も自分のステータスを確認するとしよう。

ステータス。


ステータス

七星 紫苑 17歳 男 人族

レベル:1

HP :1114/1114

MP :1262/1262

筋力 :1171

耐久 :1124

魔力 :1264

魔耐 :1057

敏捷 :1196

 運 :150

スキル:ユニーク―王の器・勇者の卵・魔王の卵・言語理解


     戦闘術―剣術Lv1・格闘術Lv2


     身体術―魔力察知Lv1・魔力操作Lv1・限界突破Lvー


     耐性――火耐性Lv1・水耐性Lv1・風耐性Lv1・土耐性Lv1・光耐性Lv1・闇耐性Lv1


   エクストラ―上級鑑定Lv1・上級隠蔽Lv1・上級偽装Lv1・アイテムボックスLvー・振動操作Lv1


魔法 :火魔法Lv1・水魔法Lv1・風魔法Lv1・土魔法Lv1・光魔法Lv1・闇魔法Lv1


称号 :王の器・未熟な勇者・未熟な魔王・異世界人


名前に歳、性別は大丈夫。

Lvも問題はない。


とりあえずエクストラから。

エクストラは現状ほぼ全てシェリーからもらったものだ。

異世界と言えばこれと言うほど認知度の高い、鑑定とアイテムボックス。

早速鑑定を使ってみる。

「上級鑑定」…任意の対象を調べることができる。干渉力が上昇した。


「アイテムボックス」…物を収納できる。収納量はMPに比例する。生きているものは収納できない。


2つとも便利なスキルだ。

これからお世話になることだろう。

次だ。


「上級隠蔽」…任意の対象を隠すことができる。干渉力が上昇した。


「上級偽装」…任意の対象を偽ることができる。干渉力が上昇した。


シェリーにはこの2つのスキルで、ステータスを隠すことができると言われた。

しっかり隠さないと危ないかもしれない、まじで……


「振動操作」……振動を操作することができる。スキルレベルにより上昇する。


振動操作ってあれだ、剣を高速振動させて切れ味を上げたりできるやつだろう。

結構使えるんじゃないか?


戦闘術。


「剣術」……剣の扱い方の技量を示したもの。


「格闘術」……体術の技量を示したもの。


いたって普通だがいつ入手したのだろう。

格闘術は喧嘩していたからか?

剣術に至っては全く身に覚えがない。


身体術はと。


「魔力察知」……魔力を感じることができるようになる。スキルレベルにより能力が上昇する。


「魔力操作」……魔力を操作することができる。スキルレベルにより上昇する。


「限界突破」……限界を越えた能力を行使できる。スキル使用後大きな倦怠感に襲われる。使用可能時間――10分 使用回数により最大使用可能時間が伸びる。


魔力察知はそのままだな。

索敵につかえそうだ。


魔力操作は魔力を操れるのだろうか?

これで魔法使いになれるのか?


限界突破は良くわからないが、限界を超えられるらしい。

さらに使えば使うだけ最大時間も伸びる。

中々便利そうなスキルだ。

リスクは使用後、倦怠感に襲われることだが、限界越えをしてその程度というのは安いのではないだろうか?

使うと使用可能時間が延びると言うのも悩み所だな。

奥の手としての使うのが良いのだろうが、使わなさすぎると長時間使えない。

……難しいな。

ハイリターンではある。

能力の上昇率にもよるが。


耐性系スキル。


「火耐性」……火属性に強くなる。Lvにより効果が上昇する。


「水耐性」……水属性に強くなる。Lvにより効果が上昇する。


「風耐性」……風属性に強くなる。Lvにより効果が上昇する。


「土耐性」……土属性に強くなる。Lvにより効果が上昇する。


「光耐性」……光属性に強くなる。Lvにより効果が上昇する。


「闇耐性」……闇属性に強くなる。Lvにより効果が上昇する。


これは持っていると便利そうだな。

いつ入手したか全くわからないが。


ファンタジーといったら魔法だよな?


「火魔法」……火の魔法を行使できる。Lvにより威力が上昇する。


「水魔法」……水の魔法を行使できる。Lvにより威力が上昇する。


「風魔法」……風の魔法を行使できる。Lvにより威力が上昇する。


「土魔法」……土の魔法を行使できる。Lvにより威力が上昇する。


「光魔法」……光の魔法を行使できる。Lvにより威力が上昇する。


「闇魔法」……闇の魔法を行使できる。Lvにより威力が上昇する。


最初から五種類もの魔法を持っていた。

これは多いほうなのでは?

……考えても仕方ないから次にいこう。


お次は問題のユニークだ。


「王の器」……王となる可能性がある者に発現する。所有者の器により能力が解放される。解放中の能力――「大器晩成」・「絆の干渉」


「勇者の卵」……勇者となる可能性がある者に発現する。運を除く全ステータスを500強化する。更に運を除く全ステータスに上昇補正がかかる。特にHP・筋力・耐久・敏捷に補正がある。


「魔王の卵」……魔王となる可能性がある者に発現する。運を除く全ステータスを500強化する。更に運を除く全ステータスに上昇補正がかかる。特にMP・魔力・魔耐に補正がある。


「言語理解」……あらゆる言語が理解可能になる。


……チートが多くて言語理解が普通に見える。

王の器ってなんですか!?こんな一般人Aに積んで良いスキルじゃないと思うんですが!

それに俺は王様にはなりたくない。大量の書類仕事があってキツそうだからな。

そんな器でもないし。

てか魔王と勇者が俺に同棲してるってどういうこと?

魔王は勇者を倒し、勇者は魔王を倒すはずだ。

はっ!、まさか俺に自害しろと!?

なに切腹?切腹しなきゃいけないの?HARAKIRIするの?

はっはっは、嫌に決まってんだろ。


冗談は置いといて。

どうやら俺のステータスは勇者の卵と魔王の卵両方の影響を受けているようだ。

500ずつ強化で合計1000の上昇。

更に成長補正がかかる。

勇者の卵は身体的に、魔王の卵は魔力的に特に強化している。

チートすぎだろ。

俺のステータスから1000引いたのが元のステータスか。


ステータス

七星 紫苑 17歳 男 人族

レベル:1

HP :114/114

MP :171/171

筋力 :171

耐久 :124

魔力 :264

魔耐 :57

敏捷 :196

運  :150



比較対象が無いから高いかどうかわからない。

見たまんまだろうけど一応基礎能力も鑑定しておくかな。


「レベル」……経験を積んだ量を数値化したもの。


「HP」……生命力を数値化したもの。無くなると死ぬが、数秒動ける時もある。この時回復すると生き延びることができる。


「MP」……魔力量を数値化したもの。減ると疲れて気分が悪くなり、無くなると気絶する。最悪死ぬこともある。


「筋力」……力の強さを数値化したもの。


「耐久」……物理攻撃に耐えられる力を数値化したもの。精神力にも少し影響する。


「魔力」……魔法の力の強さを数値化したもの。


「魔耐」……魔法攻撃に耐えられる力を数値化したもの。精神力にも少し影響する。


「敏捷」……素早さを数値化したもの。思考速度にも影響する。


「運」……運の良さを数値化したもの。50もあれば幸運。


まあ、概ね予想どうりだ。

やはり運は高いよう。

50で幸運だから、俺は激運ってとこかな?


HPが尽きても死なないことがあるらしい。

ゲームじゃなく、現実だからあり得るのか?

まあ元の世界じゃ心肺蘇生があるくらいだからな。

動いているなら可能かもしれない。


さっきの王の器の解放済み能力ってのを見てみるか。


「大器晩成」……能力の成長に大きく補正がかかる。ただし必要経験値が上昇する。


「絆の干渉」……任意の相手に絆の繋がりを作る。絆の繋がりを作るには相手の許可が必要。相手は信頼度により能力が上昇する。


はい、3つめの能力値上昇補正いただきました。

必要経験値が上昇するようだが。

レベルをあげるのが恐ろしいほど補正が乗っている……。

俺はどこに向かっているのだろう。


絆の干渉は仲間を強くできる能力のようだ。

許可が必要な様なのでこっそり強化!とかはできなさそうだな。

少し残念だがばれると厄介だから使うのは控えておこう。

これは後で考えるとしよう。


最後は称号だな。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ