第58話 必殺!シューティングスター!
色々立て込んでて遅くなりました。
申し訳ないです。
それでは、どぞ
第58話 必殺!シューティングスター!
「シオン、ありましたか?」
「おう、見つけたぞ」
「これで23個目か」
「大量だね!」
「ああ、かなり集まったな」
ここは森がすぐ側にある草原。
王都から出て、すぐ側にある。
確かここは王都から北で、ダンジョンが東にあったんだっけか。
まあ今はそんな事はいい。
現在俺達は訓練最終日のテストのような意味合いを持つ依頼、「薬草採集」を受けていた。
集めるべき薬草の数は20。
そんな中でまだ昼にもなっていないが現在手に入れた薬草の数は23。
もう集め終わっているが今頃ギルドは忙しいだろうからな。
まだ昼前だしもっと集めてから帰ることにした。
もちろんガザルは居ない。
今日の朝10時から説明を始めているそうだから、帰る頃にはほとぼりは冷めていると良いのだが。
俺は自分の目の前に浮かんでいるものに動きがあるのを見て、みんなに声をかける。
「おい、魔物が近づいて来ている。3匹の群れだ」
「わかった。僕が片付けるよ」
「私も手伝おう。近づく前に終わらせる」
魔物の接近を伝えるとデニスとフィラムが構える。
言葉の通り遠距離攻撃で終わらせるのだろう。
ここは任せるとしようか。
「ギィ」
「ギィギィ」
「ギッギィ」
やがて近くの茂みが揺れだすと、そこから3匹のゴブリンが現れた。
見つけた俺たちを獲物として判断し、襲ってくるようだ。
頭数も質も違うから勝てるわけがないのにな。
これから蹂躙されるゴブリンに冥福を。
南無。
ヒュッという風切り音がすると、我先にとこちらに走ってきていたゴブリンの額に矢が突き刺さっていた。
恐らく何をされたかも分からなかっただろう。
続いて、取り巻き2匹のゴブリンの額から、今度は棘というか、針というか、取り敢えずそれが突き出ることになった。
大きさとしてはアイスピックの鉄の部分より少し大きいぐらいか。
「……白杭」
杭でしたか。そうですか。
先頭のゴブリンはデニスの矢で、その取り巻きもフィラムの蜘蛛の糸により力尽きた。
果たしてあれが糸だと言っても良いのかは甚だ疑問ではあるが。
「お疲れさん」
構えを解いた2人に労いの言葉をかける。
2人とも射撃が上手い。
どうして当たるのだろう。
俺は外す気しかしない。
「ありがとうシオン。助かったよ」
「おう、気にすんな」
近く前にゴブリンの接近を伝えた事もあってすんなりと殲滅が終わった。
ダンジョンに潜った俺たちからしたら弱すぎるし、物足りなく感じる。
まあ、普通はそれで良いんだろうが俺は楽しい方が好きだからな。
戦うなら強い方が良い。
それにしても便利だな、セフィーナから貰ったスキル。
昨日の夜会ったばかりなのに太っ腹な奴だ。
ーーーーーーーーーー
この白い世界、精神世界でのお約束なのか俺はティーパーティーに参加している。
紅茶とクッキーうま。
「んで、その魔神さんが俺に何の用なんだ?」
「やだな〜、魔神さんなんてよそよそしい。普通にセフィーナってよんでよ!」
「うっせ。早く訳を言えよ」
「うっ、そんな風に言わなくても良いじゃない……」
目の前の魔神さんは唇をとがらせて俯き、人差し指をツンツンし始めた。
子供か!
まあ、これは俺がぞんざいに扱いすぎた。
いくら睡眠時間を邪魔されたからといって、邪険にしすぎたか?
「悪かったよ、セフィーナ。これで良いか?」
「……!うん、それでお願い!」
パァァッと顔を輝かせて喜んでいる。
名前でそんなに変わるもんかね?
まあ、彼女に喜ばれて嫌な気分はしない。
紫の髪に、柔和は顔立ち。
金の瞳に綺麗な鼻筋。
繊細な肢体でありながらも自己主張を怠らない胸の膨らみ。
外見年齢は俺とほぼ変わらない位。
そんな彼女はしっかりと美少女の部類に入っている。
閑話休題
「それでどんな用で俺を呼び出したんだ?」
「君に会いたかったから……じゃダメかな?」
「…………」
「…………」
「…………」
「わかったからそんなに睨まないで!」
変な事を言い出したセフィーナをジト目で見つめていると白旗を上げた。
そもそも神なんて言ってるんだ。
そう理由もなくほいほいと人の前に現れられるわけないだろ。
と言うかそうであってほしい。
主に俺の睡眠時間的に。
「君に会いに来たのは他でもないよ。どうやらダンジョンを攻略したりして頑張ってるみたいだからね!ご褒美という奴だよ」
どうしてダンジョンを攻略した事を知っているのだろうか。
あれは1ヶ月位先の話なのに。
いや、これが神の力と言うやつか。
まあ、つっこむのはよそう。
その方が良い気がする。
「受け取って!」
俺が勝手に納得していると、そう言って腕を大きく広げてくる。
これは何か。
神様的な授与の仕方か?
……いや分かるよ?分かりますよ?
こいつが何を言いたいのか。
自分を貰ってくれという奴だろう。
ふざけているのか本気なのか。
ここは敢えて貰ってみて、魔法の試し射ちの実験台にするのも一興かも知れないな。
神だし死なないだろ。
そんな事を考えるとセフィーナは急に腕を引っ込めて
「なんか凄い悪寒がしたんだけど……」
「気のせ……ん?」
俺はテーブルの上にあった紅茶とクッキーの皿を持ち上げる。
「……何してん「やめーい!」ぶべらっ!?」
上から何かが凄い勢いで落ちてきた。
それはセフィーナの顔をテーブルに押し付けるだけじゃ飽き足らず、そのまま破壊して床に打ち付け、その床にもクレーターを作った。
セフィーナは乙女にあるまじき声を上げて天に召された。
さらば!お前は良い奴だったぜ?
遺言は「ぶべらっ!?」か。
しっかりと知り合いに伝えるとしよう。ぷふっ
まあ、会えたらだけどな。
それにしても凄い威力だな。
その攻撃の主は未だ乗っていたセフィーナの骸の頭から飛び降りると「まだ死んでないよ……」俺の目の前に降り立った。
身長は低く、自然、俺を見上げる形となる。
風もないのに燃えるような髪をなびかせている。
「久しぶりだぞ、シオン」
「ああ、久しぶり」
現れたのはシェリーだった。
これからもっと遅くなるかも知れませんがどうかご容赦ください。
読んでくれてありがとうございます。
これからも頑張ります!




