表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
~クラスまるごと召喚されました~勇者で魔王なので旅に出ます!?  作者: ねむ鯛
第二章 王都 ダンジョン編 
55/108

第50話 脱出

遅くなりました。

代わりと言ってはなんですが、少し長めです。

第50話 脱出



「じゃあ俺達はそろそろダンジョンから出ようと思うんだが」


「まあ待て。まだ詫びもしていないのに」


俺の考えを聞いたジーバが留めようとしてくる。


「いや、良いよ。何度も言ってるけど強くなれたことで十分だからさ」


「それではわしの気がすまんのだ。勝手に詫びはするから気にしなくていい」


そういうことじゃ無くてダンジョンから早く出たいんだよな。

1ヶ月も外の世界の事がわからなかったのは辛い。

さらに言えばもっと外で遊びたかった!!


「なら先に良いことを教えておこう。実はな………」


ジーバは溜めている!

………早く言えや。


「お前達がダンジョンに入った日に戻すことが出来る」


「ふ~ん。そんなことか」


うんうんと頷きながら言う。


どうせそんなことだろうと思ったよ。

たかが時間を戻すぐらいでそんなに溜めることも………え?

時間を戻す?


「は?まじで?」


頷いていた頭を止め、ガバッとジーバの方を見る。

あまりの衝撃的な言葉に耳を疑ってしまった。


「うむ、大マジだ。そういうわけで話を聞いてもらえるか?」


時間を戻せるのなら多少ここで時間を食っても、というよりも戻るのだから全く問題ない。


「そうだな、それなら全く問題ないよ」


「よし、それでは1ヶ月程の間ここに拘束してしまった詫びとしてダンジョンに入った日に戻す。これはいいな?」


俺達が謝罪をを受け取ることにしたからだろうか、嬉しそうだ。

だが、1つ条件を足させてもらう。


「それなんだが、やっぱり入った1日後にしてくれ。そっちの方が事情の説明がしやすい」


納得したように頷くジーバ。

わかってくれたようだ。


「わかった。1日後に変更だな?」


「ああ、それで頼む。所でお前達は何か無いのか?」


ジーバから貰ったコートを嬉しそうに着ているフィラムと、ケーキを食べ続けているライムに話を振る。

もう少し参加しろよ。


ライムがケーキを食べ続けているんだが、無くなる前にジーバが切り分けて皿に盛っている。

なんか便利だな。

一家に1人ジーバはいかがですか?

今なら時間も戻せるおまけ付きです。


「ぼくは無いかな。それに、そういうのは良くわからないからご主人が決めてよ」


「私も思い付くような要求はない。既に満足している」


そっか。

まあ俺も今思い付くようなことは無いかな。


「俺も特に無いかな。そっちで何か決めてくれよ」


俺達の答えに黙りこむジーバ。

どうやら何にするか考えているようだ。

編なのじゃないといいんだが。

しばらくしてジーバが、よしと言った。

考えが決まったようだな。


「それならステータスはそのままレベルのみを1に戻すと言うのはどうだ?」


「…………それって今の強さのままレベルが1になるってことか?」


また、信じられないことを聞いた。

神は何でもありなのか?


「そういうことだ。原初と追憶を司る神だぞ?時間を戻すことくらいなら何とかなる。制限はあるがな」


成る程。

制限はあるがそれぞれが司る力を行使できると。

そう考えるとシェリーは何の神だったのだろう。

う~ん……ジーバはシェリーの事を知ってたみたいだから聞くのも有りたが………。

やっぱ、何時かあったら聞いてみるか。

うん、そっちの方が良いような気がする。


「助かるよ、ありがとう。それじゃあ俺達はおいとまして……」


「待て待て、まだあるぞ」


「まだあんの!?」


既に十分もらっているような気がする。


何か空中で操作していたジーバが指をこちらに向けて振ると………


《神からの干渉を確認。スキル『追憶の回廊』を獲得しました》


おう。

なんか貰ったっぽいな。

これ以上もらうのは心苦しいが手に入ったものはしょうがない。

貰った以上有効活用するか。


「追憶の回廊」……%の力を引き出す。それにより£と¢なФを手にいれる。ЮとのЫも*になる。бが消えることはない。


有効活用できませんね!?

なにこのバグスキル。

読めないんだけど!!


「おい、ジーバ!このスキル壊れてんじゃねぇか」


「それで問題はない。今はそのスキルを使えないだろうが、使えるときになったら読めるようになるはずだ」


そんなことを言われてもなぁ。

俺はジーバに懐疑的な視線を送る。


「このスキルのせいで化け物みたいになったりしないだろうな?」


「うむ、問題ないから気にするな。禿げるぞ」


「禿げねぇーよ!!どちらかと言えばお前が先だろ」


するとジーバが険呑な空気を帯び始めた。

言い過ぎたか?

相手がじいさんだからって本当のことを言わなければ良かった。そう後悔をしてももう遅い。


「……ほう?年食いまくって、日陰で干からびていく事しかできない陰険クソジジイだと?あのクソガキ……」


「言ってないから!!被害妄想!激しく被害妄想だから」


俺の考えについてじゃなかったよ。

日陰で干からびていくってなんだよ。

せめてひなたでミイラになってこいや。


「ああ………いや、悪い。誰かが言ったような気がしてな。お前に言ったんじゃないんだ。すまんな。……それとは別にさっき何か失礼な事を考えなかったか?」


今ここにそんなことを言いそうな、てか考えそうな奴はいなそうなんだけどな。


「何かの間違えだろ」


「………そうだな」


ジーバは俺の方をじっと見た後、ため息をついて首を振った。

え、何俺のせい?

いや本当に俺じゃないよ?


「いや、今、お前に非はない。まあいい、最後だ。ほれ、ライム」


そう言ったジーバがどこから取り出したのか、黄金に輝く手甲を取りだし、ライムの前に置く。


「ぼくに?わぁ~、ありがとう!」


予想外だったのか、贈り物に喜ぶライム。

実は、ライムは喜ぶとフリフリとポニテが左右に揺れる。

犬の尻尾みたいでかわいい。

頬にクリームがついてる。めちゃかわいい。


どこかの主人公なら指でクリームを拭って食べるんだろうけど俺はそんなことしない。

普通に無理。

それに考えてみろ?

ライムにそれをしたらどんな反応をするか。


………うん、普通にお礼を言われそうだ。


そんなことを考えながらハンカチで拭くことに留める。

ついでに


「〈浄化クリア〉」


「ん………ありがとう、ご主人」


「おう、どういたしまして」


やっぱりライムは和むな~。

ん?俺が使った魔法が何かって?

今のは無魔法の〈浄化クリア〉だ。

無魔法はダンジョン内部で〈魔力反響ソナー〉を使っていたら手にいれた。

どうやら系統が無魔法に入っていたらしい。


浄化クリア〉は汚れを落とす魔法だ。

簡単な汚れでも、しつこい汚れでも魔力の込め方しだいできれいにできる。

かなり役立つ魔法だ。

これのお陰で風呂要らずで臭くなったりもしない。

勿論風呂には入るけど。

日本人だからな。


「着けてみても良い?」


「勿論だ」


ジーバの言葉を聞いたライムはいそいそと手甲を着け始める。

暫くすると金の輝きがライムの手に纏われる。


「つけ心地はどうだ?」


ライムの手に手甲が収まったのを見ていたジーバがライムにつけ心地を訪ねる。


「う~ん、なんか………変」


「なん………だと………!?」


ライムの答えを聞いたジーバがこの世の全てに絶望したような表情を作り出す。

ム〇クの叫びよりムン〇の叫びしてるな。

そこまでなるか?


「くっ、不覚。かしてくれ、すぐに直………」


ジーバが手甲の不具合を直そうと手を伸ばすと………


「えいっ!」


ライムが可愛らしい声をあげ、


「あ」


「あ」


「あ」


ジーバ、俺、フィラムが驚きの声を漏らす。


「ライム!なにをしているのだ!?気に入らなかったのなら直すから止めてくれ!」


「やだ。もう決めたの!」


ライムが手に着けている手甲が少しずつ小さくなっていく。

いや、少しずつライムに吸収されているのだ。

ジーバが慌てて止めようとするも………

ついに完全に消えてしまった。


「全て吸収してしまったみたいだな。どうするのだ、ライム?」


「ちょっと待ってね。上手く出来そうだから」


フィラムの質問に明確な答えを返さず、真っ白に燃え尽きた状態のジーバを尻目に目を閉じているライム。

なにかしているようだ。

まあ、ライムの為ならいくらでも待てるけどな。


暫くするとライムが、できた!と声をあげる。


「一体何なのだ、全く………わしが作った手甲を………」


手甲をライムに吸収されたせいでジーバがいじけている。

本当に神なのか?

怪しくなってきたな、主に精神的な面で。


「で、どうしたんだライム?」


「むふふ~。見ててね、ご主人」


俺の質問もはぐらかすライム。

するとライムの手に光が集まり、輝きと共に手甲が現れた。

ジーバが作ったオリジナルではなく、ライムの手が加えられているようだ。

黄金の手甲に所々青色の装飾が施されている。

スライム時の色をイメージしたのだろうか。


そして輝きはそこでは終わらなかった。

徐々に脚にも光が集まり、脚甲を形どる。

そして、体、顔、と全身を覆っていく。

そこで俺は驚愕の事実に気付く。


ライムの…………姿が、顔が見えない!?


そう、今ライムは自分でアレンジした黄金の装備をその身にまとっている。

つまり、鎧に隠れて姿が見えないのだ。

フルフェイスの兜で顔も見えない。


何と言う事だろう。


ライムの為を考えるなら鎧に守られている方が良い。

敵の攻撃で傷つく事もない。


だがしかし、俺はライムとじかに話がしたい。

かわいいライムを鎧ごしの見るのではなく、ふれあっていたいのだ。


「むぅ……窮屈になっちゃった。邪魔だから消そっと」


そう言って手甲と脚甲以外の鎧を消した。

ライムは攻撃を受けるタンク型では無いので鎧は要らないのだ。

逆に、体の動きを阻害し、敵の攻撃を避けるのを邪魔する。

だからライムは鎧を消した。


紫苑はこのとき再び葛藤していた。


ライムが鎧を消したのを嬉しいと思ってしまったのだ。

それは、ライムの身の安全を思えばあってはいけないことのはず。

だが自分はライムと鎧無しで過ごしたい。


紫苑の、自分は一体どうしたら良いのだろうと言う考えが決まることは無かった。


このとき紫苑は、ジーバが自分を物凄く残念なものを見る目で見ていたことに気付くことは無かった。



――――――――――――――――


「じゃあなジーバ」


「ああ、またな紫苑よ。暇ができれば遊びに来てくれ」


紫苑は誘ってくるジーバに苦笑いを返す。


「無茶言うなよ。ここまで来るのにどれだけ時間がかかると思うんだよ。まあ、もう苦戦することも無いだろうし、暇があればな」


そこでジーバがしまったと言う顔をする。

そこで俺はゆっくりと口を開いたジーバの言葉に驚くことになる。


「オホン………えーとだな、実は今回、ダンジョンは本調子では無かったのだ」


「本調子ではない…………つまり?」


「いつもはこのダンジョンはもっと手強い」


「…………まじで?」


「…………大マジだ」


あ、今のやり取りデジャヴだな。


「魔族が改造した転移の罠をばらまいたのは伝えたな?

その罠は自分の魔力ではなく、ダンジョンに内包している魔素を使ったものだったのだ。

しかもそれをばらまく途中で、数多くの魔物を倒されている。

そして倒された魔物の数を回復するためにも魔素を使う。

更に最近は上層で多くの人間が魔物を狩っていて、それを回復させないといけない。

ダンジョンの魔素にも限りがある。

入ってくる人数の多い上層に魔素を回すため、お前達しかいなかった下層の敵は、優先度が低かったからかなり弱体化している。

だから時間が経つほど会いに来るのは難しくなるだろうな」


ダンジョンをクリアしたと思ったら弱体化していたのか。

なんか肩透かし食らった気分だ。

それはそれで面白い。


「じゃあ次は本調子のダンジョンをクリアしに来るよ」


「ああ、楽しみにしている。お前に攻略できるかな」


「ぬかせ。楽勝だよ」


俺の言葉にニヤリと笑うジーバ。

不完全燃焼だった80層、90層のボスと戦える。

勿論、100層のボスとも。

途中で出てくる魔物の強さも大きく違うのだろう。

今から楽しみしょうがない。


「では送るぞ。転送先は5層で良いのだな?」


「ああ、そこで頼む」


普通、ダンジョンを攻略したらダンジョンの入り口の前に送られるらしいが、目立たない為にもそれは遠慮させて貰った。

何より、俺達は時間を戻る。

クリアされていないダンジョンなのに、入り口の前にに転移したりしたら絶対面倒なことになる。


「じゃあなジーバ」


「またね~」


「…………それではまた」


「うむ、またな」


3人がそれぞれ別れを言い、ジーバがそれに応える。


そして3人の姿が消えた。



――――――――――――――

この時点でのステータスです。

あくまで目安ですので流してもらっても構いません。



ステータス

七星 紫苑 17歳 人族

レベル:1

HP :11932/11932

MP :12083/12083

筋力 :11562

耐久 :11321

魔力 :12302

魔耐 :10754

敏捷 :12118

運  :150

スキル: 伝説級レジェンド―追憶の回廊


    ユニーク―王の器・勇者の卵・魔王の卵・言語理解


     戦闘術―剣術Lv7・格闘術Lv5・魔装術Lv7


     身体術―気配察知Lv5・魔力察知Lv8・魔力操作Lv9・危険察知Lv3・罠察知Lv7・身体強化Lv5・分割思考Lv6・隠密Lv3・回避Lv2・天躯・瞬歩・瞬天・限界突破


      耐性―火耐性Lv3・水耐性Lv2・風耐性Lv3・土耐性Lv4・光耐性Lv1・闇耐性Lv1


   エクストラ―上級鑑定Lv5・上級隠蔽Lv4・上級偽装Lv4・振動操作Lv5


 魔法:無魔法Lv2・火魔法Lv7・水魔法Lv7・風魔法Lv5・岩石魔法Lv1・光魔法Lv4・闇魔法Lv6


 称号:王の器・未熟な勇者・未熟な魔王・異世界人・迷宮ダンジョン攻略者




ステータス

ライム 暴食粘液生物グラトニースライム【人型】

レベル:1

HP :9032/9032

MP :8235/8235

筋力 :8581

耐久 :9252

魔力 :8642

魔耐 :9623

敏捷 :9089

運  :80

スキル:ユニーク―暴食


     戦闘術―粘液術Lv6・剣術Lv3・格闘術Lv5・酸撃Lv3


     身体術―気配察知Lv3・魔力察知Lv6・魔力操作Lv8・罠察知Lv3


      耐性―衝撃耐性Lv5・斬撃耐性Lv3・酸耐性Lv1


   エクストラ―縮小・伝心・人化・擬態


 魔法:水魔法Lv6・光魔法Lv6・酸魔法Lv2


 称号:従者・堅き絆・全てを喰らうもの・迷宮ダンジョン攻略者






ステータス

フィラム  白女帝鋭脚蜘蛛ヴァイス・カイゼンシュピヌ

レベル:1

HP :8235/8235

MP :9782/9782

筋力 :10053

耐久 :8532

魔力 :9763

魔耐 :8476

敏捷 :14702

運  :75

スキル:ユニーク―蜘蛛糸の秘伝


     戦闘術―鞭術Lv5・爪撃術Lv5・毒撃Lv10・魔装術Lv5


     身体術―気配察知Lv6・魔力察知Lv7・魔力操作Lv7・熱源察知Lv5・身体強化Lv3・壁面疾走Lv1・隠密Lv7・糸操作Lv6


      耐性―毒耐性Lv6


   エクストラ―念話・縮小・伝心・人化


 魔法:暴風魔法Lv1・闇魔法Lv3・毒魔法Lv6


 称号:従者・堅き絆・女帝・迷宮ダンジョン攻略者


「瞬天」……瞬歩の要領で空を一瞬で移動できる歩術。


「無魔法」……魔力を変換させずそのまま使う魔法。便利だが戦闘には向かない。


「壁面疾走」……壁画走行の上位互換。壁、天井を速く走れるようになった。


「暴風魔法」……風魔法の上位互換。風の魔法を強く操れる。




やっとダンジョンから出た……。

長かったです。

主人公がだんだん残念になっていく。

まあ、見守ってやってください。

変なところがあれば教えて下さい。

お願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ