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~クラスまるごと召喚されました~勇者で魔王なので旅に出ます!?  作者: ねむ鯛
第二章 王都 ダンジョン編 
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第20話 ただいま攻略中

第20話 ただいま攻略中



Side???


「はあ……労働力が足りない……」


上の命令でこの辺りに戦争で使う拠点を作ることになったのだが、人数が足りない。

さらに言えば、拠点を作る技術も足りない。

ここらはレベルが高く、強い魔物が出る。

見張りと撃退にも人を割かなくてはならない。

油断も出来ない。

よって作業は全然進んでいないのだ。


「はあ……元からこんな人数じゃ無理なのよ……」


私は何度目かわからないため息をつく。


「サラ様。この石材は何処に持っていけばよろしいのでしょうか。」


「まだ完成してない壁が西にあったでしょう。そこに持っていってちょうだい」


「分かりました」


仕事について聞いてきた部下の一人に指示をだす。

その時、私は閃いた。


「そうよ……足りないならつれてくれば良い」


そうだ、それが良い。

新たな労働力を外から連れてきて、働いてもらえば良いのだ。

そうと決めたら早速行動に移す。


「試したいことが有るから、少し出てくるわ」


いつも側に控えている副官に告げると


「はあ…分かりました。無茶だけはしないで下さいよ。ここは私が引き受けますので、早く帰ってきて下さいね?」


この副官とも長い付き合いだ。

こうなったら私が退かないのは十分承知しているのだろう。

悪いね。


「じゃあ、行ってくるわ」


そう言うと私の背中から大きな影が広がる。

否。

これは翼だ。

黒い羽毛で覆われた、闇夜のような翼。

それを羽ばたかせて私は飛ぶ。

魔族の証である、紫の髪をはためかせ、紫の瞳を輝かせながら。


「さて、何処にいこうかしら……迷宮が有るのは……あそこね」


彼女は不吉な予感を纏いながら空へと溶けていった。


――――――――――――――


Side紫苑


「ほっ!」


横に切り払った剣が魔物の首を切り落とす。

相手は、小柄な緑の体をした鬼。

所謂、ゴブリンだ。

ゴブリンたちは群れで現れたので、3人できちんと全滅させた。

地面にはゴブリンを倒した際に落ちた魔石や、素材ドロップアイテムが散らばっている。


「全部回収したら進むぞ。」


今回も見ているだけだったガザルが声を掛ける。

今ここは第5層だ。

あと半分でこの迷宮攻略も終わりだ。

恐らく2時間はたっていないだろう。

ガザルによると破格の速さだそうだ、初心者としては。

まあ、既に俺たちは、初心者の域では無いので余り参考にならないと言われた。


ギルドに登録仕立てで、ステータスが平均300を越えていれば十分強い部類らしい。

召喚された俺はともかく、2人は今まで何をしていたのだろうか。


「終わったよ。」


「それでは、進みましょか。」


最後の魔石をデニスが拾い終わり、サリーが声を掛ける。


「罠に気をつけて進めよ。」


そう、この迷宮には罠が出るのだ。

3層を越えた辺りから罠が出現した。

そこで罠を探す訓練をさせられたので、罠察知を獲得した。

自力で罠を1つ発見したら獲得したので、そこまで時間はかからなかった。

このスキルさえあれば、周囲にしっかりと気をつけているかぎり、罠は発見出来る。

見つけられない事もあるそうだが、それはもっと層を進めてからだそうだ。


それから、罠の中でも一番厄介なのが転移の罠だと聞いた。

転移の罠とはその名の通り、罠に掛かったものを転移させる。

転移させられた者は1人で迷宮をさまようことになる。

それだけ?と思う者がいるかもしれないが良く考えて欲しい。

まず、転移させられた者が地図を持っていなければ詰む。

そいつだけ持っていても詰む。

迷宮は広大だ。

地図が無ければ自分でマッピングしなくてはならないし、覚えようとしても厳しい。

ましてや魔物と戦闘もしなくてはならない。

激しく動く戦闘で方向がわからなくなることもあるだろう。

転移の罠なんて食らったあかつきには、絶望的だ。

ただでさえ迷うかも知れない迷宮。

そこで、いきなり切り替わる景色。

運良く見たことがある場所なら何とかなるかも知れないが、見たことが無いと確実に詰む。

主に餓死で。


迷宮内では倒した魔物は、勝手に解体される。

素材のみを残して。

そう、食べ物が無いのだ。

もっと言えば飲み物も。

まあこれは、水魔法さえ使えれば問題はない。

稀に、食べられる素材を落とすものもいるが、限られた階層の中だけだ。

食べ物はかさばるから、持ち歩く量は限られる。

食べ物が尽きるまでに戻って来れなければ、この幸運も結局は無駄になる。

例外はアイテムボックス持ちと空間魔法が使える奴くらいか。


よって、転移の罠で階層を跨いで生きて帰れるのは、一握りの不幸中の幸いを手にしたものだけなのだ。

あくまでもこれは、大前提。


問題は魔物だ。

冒険者は大抵パーティーを組んで戦う。

そのパーティー内で役割を決めることによって、安定して攻略ができる。

その分担していた役割を1人でこなさなくてはならなくなる。

その負担は大きくのし掛かり、精神が疲労する。

集中力を欠くようになり、やがてミスをして死ぬ。

それでなくても、自分より魔物が強ければそれだけで詰みだ。


まあ、こんな風な理由で転移の罠は危ない。


最も俺たちにはまだ関係のない話だ。

20階層より下でしか転移の罠は出ないからだ。

それに、今の話は最悪のパターン。

罠によって深い方へ階層を跨だ場合だ。

罠もピンからキリまである。

罠を踏んでしまったと思ったら、5メートルと離れていない場所に立っていたと言う話もあるらしい。

恐らく転移する場所はランダムなのだろう。

それに、跨ぐ階層は多くても5層無いらしい。

運さえ良ければ生き残れる。

運150は伊達だてじゃないはずだ…。だよね…?


考え事はこれぐらいにして先に進むとしよう。


――――――――――――――


変なところが無かったでしょうか?

心配です。

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