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一発目 夢の中

「さてと、そろそろ風呂でも入るか」



 そういいつつ、自宅パソコン画面を閉じる。

 俺こと、左山拓哉(ひだりやま たくや)38才、嫁なし彼女なしの一人暮らし。

 寂しいが、それなりに充実した毎日だ。

 日課の自家発電も終了。

 スッキリとした気分と心地よい疲れで今日も熟睡できそうだ。

 そんな思いの中、シャワーを浴びるとベッドに潜り込む。



 その夜。

 俺は奇妙な声を聞く。



『おい、起きろ』


「ん?」



 誰だ、こんな時間に?

 そう思いながら俺が目を開けると、そこは俺の部屋ではなく、何もない真っ白な空間であり、目の前には美人なお姉さんがいた。

 お姉さんの歳は10代後半から30代だろうか?

 不思議な雰囲気をまとっていて、少なくとも俺の知り合いに、こんな人は覚えがない。

 なんか神社の巫女さんのような出で立ちでありながら、妙に胸元の開いたエロい服を着ている。

 そのチラリと見える豊満でエロい胸元だけで、俺なら2回は自家発電できる自信がある。

 って、どんな自慢だよ!

 自分でも馬鹿馬鹿しいと思わなくもないが、他に自慢できることなんて何もないのでそういうことにしておく。



「今までに、いろいろなエロ画像は見たが、巫女物ってあったか? まあいいや、こんな状況、夢に違いないし。そうだ! これが夢だとしたら、本人を目の前にしながら自家発電ってのもありだよな。というか、もうちょい胸元がはだけている方がいいかな。おい、あんた、ちょっとそのまま立っといてくれ」


『おい、貴様、何をしようとしてるのだ?』


「いいから、いいから」



 おもむろに女性に近づき、巫女服の胸元をはだけさせる。

 肩は完全に露出しつつも、胸の中心部は絶妙に隠れているという俺的にナイスな状態。

 ちょっと当たったふりしてつついてみる。

 白いボリュームのある丘陵がプルルンと震えた。

 さすが俺の夢、揺れかたも俺の理想通りだ。

 さてと、



『って、こら、貴様は私を見ながら何しようとしている?』


「えっ、何って自家発電だけど?」


『神をネタに自家発電とは罰当たりも大概にしろ!不届き者が!』



 ゴロロ、ピシャァァ



「ギャァァァァァァァァァァァァァァァァァっ!」



 女性の怒りに満ちた叫びと同時に、俺に雷が落ちた。

 激痛と共に俺の全身が漫画のような真っ黒焼け焦げボディになってしまった。




「あれ、俺、生きてる?……って、夢の中だから当然か」



 これが夢の中でなかったら確実に命に関わっていたところだ。

 こんな雷の直撃を受けて生きていられるなんて、やっぱり夢に間違いない。



『どうだ、反省したか?』



 目の前の自称神が威圧を感じさせる笑顔と共に聞いてくる。

 返事を間違えたら、もう一発雷が落とされそうな雰囲気だ。



「も、もちろん反省した」



 と、俺は自称神に返事をする。

 死なないにしても雷は痛いし、驚きすぎて心臓に悪いし、もう一発くらうのは勘弁だ。

 そういえば、まだ自称神の名前も聞いていなかったな。



「で、あんたはいったい誰なんだ?」


『さっきもいったと思うが、私は神だ』


「変な宗教の勧誘なら間に合ってる」


『大丈夫だ。お前のような不届き者を勧誘などしないから』


「じゃあ、その自称神が俺のところに何をしにきたんだ?」


『いい質問だな。お前の罪を裁きにきた』


「?」



 意味がわからない。

 俺は一応、社会人として生活出来る程度には稼いではいるし、車の運転なんかも法令遵守していて警察の厄介になったことさえない。

 こんな善人街道一直線な俺を神が裁きにくるなんて何かの間違いに決まっている。



「因みに、俺の罪の内容を聞いていいか?」


『大量殺人だ』


「はっ?」



 それこそ意味がわからない。

 よその国でいくらでも独裁的な政治を行い大量虐殺してそうなのがいるのに、何でわざわざ平和な日本の一般市民である俺がそんな罪で裁かれるんだ?



「俺は、人はおろか動物さえも殺したことはないぞ」



 虫なら夏には蚊を殺すし、台所に出たりする黒光りするアイツなんかも見つけた瞬間に殲滅モードになるが、基本俺自身は平和主義者だと思っている。



『そんなことはない』


「それで、俺が大量殺人って、いったい何人殺したって言うんだ?」


『累計で7兆人以上だ』


「!? それって、地球上の全人口の1000倍以上って感じなんだが」



 全人類を皆殺しにしても足りないってどんだけだよ!



『だが事実だ』



 俺がはだけさせた胸元も直そうとしない自称神のお姉さん、エロ神様が肯定する。



「やっぱり、何かの間違いじゃないのか?」


『神に間違いはない。胸に手を当てて考えてみろ』


「それじゃお言葉に甘えて」



 俺は遠慮なくエロ神様の豊満な胸に手を当てる。



『きゃぁっ』



 意外にかわいい声をあげるエロ神様。

 メッチャ柔らかい! 

 まさに大きさといい、形といい理想のおっぱいだ。



『このド変態がぁぁ!』



 ゴロロ、ピシャァァ



「ギャッァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」



 2発目の雷が俺に落ちた。

 マジ、死なないのが不思議なくらいの激痛だ。



『おふざけには神罰が下るぞ』


「よくわかった」



 俺は今度は自分の胸に手を当てて考えるが、さっぱりわからない。

 エロ神様にヒントを求めてみる。



「なあ、ヒントとかないのか」


『ヒントというか、さっきお前が私の胸を見ながらやろうとしていた行為こそが虐殺だろうが』


「? それって、まさか自家発電のことか?」


『そうじゃ』



 バカな!

 自家発電なんて、男子たるもの皆がしているはずだ。



「俺だけが罪に問われるのっておかしくないか?」


『お前、1日何回自家発電をする?』


「10回以上」


『こーの、馬鹿者がっ! 普通の成人男性なら1時間に1回分程度の充填ができ、多くても1日に4,5回が限度なのに10回とかふざけすぎなのだ!』


「えっ、そうなの!?」


『お前のそのエロさと類い稀なる繁殖力の高さで、7兆もの尊い命が死んだのだぞ』



 なんだろう、だんだんと罪を犯している気になってきた。

 夢だというのにこのエロ神様は妙な迫力と説得力がある。



「それで、俺の罪状はわかったとして、どんな罰がくだるんだ?」


『ふむ、今のお前は死刑だな』


「はあ、その罰って、重すぎないか!?」


『黙れ、7兆以上の命の前では死刑すらも生ぬるいわ!』



 俺は抗議をするが、巨乳を持ち上げるように腕組みしているエロ神様は聞いてくれる様子はない。

 これが夢の中でなかったら大問題だが、所詮夢だし大丈夫だろ。



「それで俺は地獄に落とされるってわけか?」


『いや、死刑は確定だが、そのまま地獄にいかせてしまっては、今の姿を維持してしまうので、隙をみて雌鬼にエロいことをするやもしれん』



 すごい信頼感だが、いくら俺でも種族を越えたものにスケベ心は持たないだろ。

 だが、待てよ。



「鬼って人型だよな」



 俺は妄想してみる。

 人型で頭に角があるだけとかなら全然ありな気もしなくもない。

 むしろ、コスプレっぽくて、ちょっといいかも?



『この鬼畜が』



 俺の妄想をどうやって感じ取ったのか、エロ神様がクズを見る目で見つめてくる。



「いや、今のところ誤解で未遂だからな」


『だから、今回、罰としてお前には男の記憶を持ったまま、美の女神の加護を得た女性として転生してもらうことになった』


「へっ、女に転生っ?」


『説明は以上だ。知らぬ世界で己の罪を噛み締めて生きるがいい。去らばだ』



 エロ神様がそういうと、俺の体が何処かへと引っ張られていく感じが起こった。

 なんだろう、嫌な予感がする。



「えっ、ちょっと待て、これってただの夢だよな」



 慌てる俺にエロ神様が告げる。



『受け入れろ。全て、現実だ』



 こうして、俺の男人生は唐突に終わりを告げた。



どんな反応があるか見てみたくて投稿してみます。

基本短いです。話も本人もアホっぽい感じなので気軽に読んでもらったらありがたいです。


意見あったらお願いします。

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