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彼女の犬になりたい!

友達と話していて、その場の勢いとノリだけで作った作品です。

別の友人カップルをみていて、『本人達がよければ、どんな形の愛でもいいよね。』という結論になり、おふざけも入ったこのような話になりました。

お目汚しとは思いますが、読んでくださると嬉しいです。

綺麗……。



僕が恋した女の子は月並みな言葉で言うと、大変な美人だ。


黒真珠のような瞳は、長い睫毛に縁取られていて、あの濡れた瞳で見つめられたら、男は誰も理性を保てないと思う。

唇は何もしなくても紅く色づいていて、思わず吸い付きたくなる。

鼻はスーっと通り、眉は滑らかな曲線を描いている。

それらの整ったパーツが、真珠のような滑らかな肌に、絶妙な配置で収まっている。


髪は絹糸のようなさらさらの黒髪で、身体は、小柄で華奢ながらも、出るところは出ていて、男心を擽る。



容姿だけでなく、頭もよいが、男をたてることができる。


これだけの美人だと、女の子達からは弾かれそうだが、人当たりがよく、友人を大切にする彼女は、友人も多い。




そんな絵に描いたような完璧な彼女だが、唯一といっていい欠点がある。


それは、『犬を飼いたがる』ことだ。


その『犬』が、『本物の犬』だったら何も問題はないのだが、彼女が欲しいのは、『犬になった人間』なのだ。




……それでも、その『犬』に名乗りを挙げる男は多い。

『彼女の言うことを何でも聞く』ことと、『彼女を最優先にする』こと以外は、彼氏と一緒だからだ。

しかも、その二つの条件も、普通の女の子も出しそうな条件なので、すぐに約束してしまうのだ。



だが、彼女は本気だ。

本気で、自分の言うことを聞かない犬は即座に棄てる。


でも、その頃には、その犬たちは、心底彼女に夢中になっていて、棄てられたくなくて、泣きわめいたり彼女にすがったりする。

でも、彼女にとっては、一度棄てた犬はもう要らないらしく、二度と拾うことはない。



そうやって、彼女に棄てられたのに彼女を諦めていない『元・犬』達が、十人以上彼女のそばにいる。

でも、誰も彼女の犬に戻れた人はいない。

でもチャンスを掴もうと必死なんだろう。


まあ、その点では、僕も一緒だ。

彼女は、犬を二匹同時に飼うことはしない。

しかも、犬を飼っているときは、その犬に心底夢中になっている。

だから、チャンスは、犬が棄てられたときだけ。

そのときに申し込むしかないんだ。

だから、彼らも僕も、いつくるか分からないチャンスを逃さないようにずっと待ってるんだ。









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