1章:魔の訪れ
5歳の誕生日を迎えた幼稚園児。その名はシェル。
シェルは家族や友達からたくさんの祝福を受けていて、とても嬉しそうだった。
シェルはある一人の友達からサッカーボールをプレゼントされた。シェルは大喜びした。
シェルはサッカーが大好きで、幼稚園でもいつも友達とサッカーをして遊んでいた。
この他にも、シェルは様々な物をプレゼントされて、ものすごく嬉しがっていた。
こうして、一年に一日しか来ないシェルの誕生日は過ぎた。
翌日、シェルは朝早くプレゼントされたサッカーボールを持って公園へと足を運んだ。
公園にあるボール当ての的を目がけてシュート練習をしていた。
「将来はサッカーW杯に出場出来たらいいな」
と心の中で思いながらひたすらボールを蹴り続けていた。
その時、南から強い風が吹いた。その風に、何やら違和感を感じた。
「何か体がおかしい。」
シェルはそう思いながら家に帰り、幼稚園へ行く準備をした。
幼稚園から帰ってきたシェルは、指で銃の形を作り、部屋内に飾ってある人形に射撃するふりをした。
すると驚くことに、銃の形を作った指先から火の粉が物凄い勢いで飛び放った。
シェルは驚きを隠せなかった。
「一体何だ?」
シェルは恐くなって布団に包まって怯えだした。
次の日の夜には、家にある竹箒を空中に放り投げたら、なんと竹箒が空中に浮いた。
シェルは、シェルの身の回りに立て続け起こる怪奇現象からふと思った。
シェルはなにやら不思議な魔法の様な力を身に付けたみたいだと。