【中華編特別企画⑤】「薬屋のひとりごと」は何時代??~清末・民国編~
皆さんが共有している中国。年表でない中華の魅力をAIと共に再発見します。
「薬屋のひとりごと」はどの時代の中華の要素を混ぜたファンタージーミステリーなのか??中華の歴史を振り返ることで、お勉強企画です。
今回は近・現代史が好きな作者の趣味も兼ね惰性もありますがいつものフォーマットでGemini君にまとめてもらいます。
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【設定資料】東洋ファンタジー構築のための中華史パラダイム
第5期:清末・民国 〜アヘンと蒸気機関、崩壊する帝国と魔都の誕生〜
■ 年代
1840年(阿片戦争) 〜 1912年(清の滅亡) 〜 1940年代前半
※東洋の絶対的な大帝国が西洋の「武力と近代兵器」の前に屈し、国土が半植民地化され、2000年続いた皇帝システムが崩壊する血みどろの激動期です。
■ 国や国境と歴史の経緯
【列強による分割と、数千万人規模の大内戦】
イギリスが持ち込んだ麻薬「アヘン」の密輸を巡り、清は阿片戦争で大敗。香港を奪われ、さらにイギリスやフランスの連合軍に首都・北京の夏の宮殿(円明園)を焼き払われます。「眠れる獅子」だと思われていた大帝国が実はボロボロだとバレた瞬間です。
さらに国内では、キリスト教に影響を受けた男が「太平天国の乱」という史上最大規模の農民反乱を起こし、数千万人が死亡。国土は荒廃し、ロシア、日本、ドイツなどの列強が中華の領土を「租借地」として次々と切り取っていく「半植民地(半ファンタジーで言えば魔王軍に分割統治されるような状態)」に陥ります。
やがて辛亥革命(1911年)で清朝が滅亡し「中華民国」が成立しますが、各地で軍隊を持った「軍閥」が独立国のようにお互いを攻撃し合う、泥沼の戦乱時代(軍閥割拠)へ突入します。
■ 統治機構
【西太后の独裁と、伝統武術 vs 西洋の銃火器】
1. 傾国の女帝「西太后」
崩壊寸前の帝国を約半世紀にわたって裏から支配したのが、強烈な権力欲を持つ「西太后」です。改革派の若き皇帝を幽閉し、保守派の重臣や宦官(李蓮英など)を操って権力を維持しました。ファンタジーにおける「国が滅ぶと分かっていても権力を手放さない最後のボス」の完璧なモデルです。
2. 義和団事件(オカルト vs 科学)
「呪文を唱えれば銃弾を跳ね返せる」と信じた伝統武術の修行者たち(義和団)が、西洋人を追い出そうと北京の外国公使館を包囲。しかし西洋の近代的な機関銃の前に為す術もなく殺戮され、オカルトや伝統が「科学技術」に完全敗北した象徴的な事件です。
■ 外交・文化
【魔都・上海の誕生とアジアン・スチームパンク】
1. 租界(外国人居留地)の退廃と熱狂
敗戦によって無理やり開かされた港町、特に「上海」には各国の「租界(中華の法律が及ばない外国人エリア)」が作られました。石造りの西洋建築が並び、ガス灯や電気が輝き、自動車や路面電車が走る近代都市です。
しかしその裏路地には、アヘン窟(麻薬の巣窟)、マフィア(青幇など)、スパイ、暗殺者がひしめき合う、東洋と西洋の光と影が混ざり合った「魔都」が誕生しました。
2. 服装と文化のカオス
男性は弁髪を切り落とし、西洋のスーツに中折れ帽、あるいは伝統的な長袍を組み合わせる和洋(中洋)折衷のスタイル。女性もスリットの深い色気のある近代的なチャイナドレスを着て、西洋の香水をまとうようになります。鉄道や蒸気船などの近代テクノロジーと、古き良き迷信が入り混じる独特の空気感です。
■ 創作への応用ポイント
・アジアン・スチームパンク(アヘンパンク):蒸気機関や機関銃といった「圧倒的な西洋の力(科学)」に対して、没落していく大帝国の「暗殺拳」や「キョンシー(道教の死霊術)」などで抗おうとするダークファンタジーの舞台として最高です。
・多国籍スパイアクション:租界という治外法権エリアを利用し、各国のスパイや革命家、没落した皇族、黒社会のボスが情報を巡って暗闘するノワールミステリーの舞台に直結します。
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この頃の中華は、様々な勢力が渦巻く興味深い時代。
また、被支配の反逆って歴史的に強いから侮れない。筆者はインド映画RRRを見たんですが、悔しいけどわかりやすい。また、この頃の中華の有力者は日本にも留学していたり、書き方は難しいけど、面白い時代ですよね。でも、ファンタージーとしては難しい!
さあ、5つの枠組みが出そろいました。「薬屋のひとりごと」はどの時代の物語なのか??
次回、答えがでます!
今編ではミステリーをミステリー的に考察していきます。
もし、追加・アドバイス、こうして欲しいなどあれば感想欄に是非お願いします。
ここは強化して欲しい時代などのアドバイスもお願いします。
皆様のご協力でアップデートしていきましょう。
ちなみに筆者は、史実に基づく作品をいくつか連載中です。
・現代中南米の歴史ヒューマンドラマ
『ゲバラとカストロ ~革命は二人で始まり、一人で終わる~』
・フランス革命のサイコスリラーヒューマンドラマ
『フランス革命の処刑人の『告白』――幾千の処刑を担ったムッシュ・ド・パリ』
よろしければそちらも作者ページからのぞいてあげてください。




