みんなで使おう【古代編オリエント編(エジプト~ローマ)】
ヨーロッパの国が分かれるまでの古代です。
かなりおおざっぱな時代なので、国・時代別に分けました。
● 各時代の背景と名前の由来・特徴
● 階級・身分構造定義
● 時代・身分別 フルネーム一覧
という構成になってます。
古代世界の地域・時代ごと、身分ごとの代表的な名前をAIと一緒に一覧にして書き出しました。
時代区分や補記は筆者がしています。
登場人物の名前に困ったときは、是非利用ください。姓名がある場合は入れ替えO.K.です。
● 各時代の背景と名前の由来・特徴
【古代エジプト】
(紀元前3000年頃 - 紀元前30年)
■時代背景
ナイル川の恵みによる巨大な農耕社会。ファラオ(王)は現人神とされ、死後の世界を重視する多神教文化。
■名前の由来と特徴
・王族・神官:
「アメン(神の名)に愛されし者」「ラー(太陽神)の息子」など、神の名前を含む「神名構成名」が基本。
・庶民・奴隷:
「美しい者」「強い者」などの身体的特徴や、生まれた順番、あるいは単純に神の加護を願う短い名前が多い。
【古代ギリシャ】
(紀元前8世紀 - 紀元前146年)
■時代背景
アテネやスパルタなどのポリス(都市国家)が林立。民主政や哲学が発達する一方、戦争による奴隷が経済を支えていた。
■名前の由来と特徴
・市民・自由民:
「~の馬」「~の勝利」など意味を持つ言葉の組み合わせが多い。「誰々の息子、〇〇」と父親の名を続けるのが正式。
・奴隷:
出身地名(「シリア人」など)や、身体的特徴(「赤毛」など)、あるいは「誰某の所有物」と呼ばれることがあった。
【古代オリエント (メソポタミア・ペルシャ)】
(紀元前3500年頃 - 紀元前4世紀)
■時代背景
シュメール、バビロニア、アッシリア、ペルシャなど多くの帝国が興亡した。「目には目を」の法典や楔形文字の文化圏。
■名前の由来と特徴
・王族・支配層:
「神は我が王なり」「王は正義なり」といった、神への信仰や王権の正当性を主張する力強い意味の名前が多い。
・庶民・奴隷:
職業や奉仕する神殿に由来するものが多い。奴隷は「(神名)の奴隷」と名付けられることも。
【古代ローマ (共和政期)】
(紀元前509年 - 紀元前27年)
■時代背景
王政を倒し、貴族と平民の対立を経て拡大した時代。質実剛健な農民兵士としての美徳が重視された。
■名前の由来と特徴
・上流階級 (市民):
厳格な「三名法(個人名+氏族名+家族名)」を使用。個人名は「ガイウス」「マルクス」などごく少数に限られ、氏族名で家柄を誇示した。
・女性:
基本的に個人名を持たず、父親の氏族名の女性形(ユリウス氏の娘なら「ユリア」)で呼ばれた。姉妹がいる場合は「大ユリア」「小ユリア」と区別。
【カルタゴ (フェニキア系)】
(紀元前9世紀 - 紀元前146年)
■時代背景
ローマ最大のライバル。地中海を支配した海洋商業国家。バアル神やタニト女神を信仰し、傭兵を主力とした。
■名前の由来と特徴
・貴族・豪商:
「バアル(主神)の恵み(ハンニバル)」「メルカルト(守護神)の僕」など、フェニキアの神々の名を含む名前が主流。
・特徴:
ローマのような姓のシステムはなく、「(父の名)の子、〇〇」と名乗ることが多い。
【帝政ローマ】
(紀元前27年 - 紀元476年)
■時代背景
アウグストゥス以降、皇帝による独裁政治が確立。「パンとサーカス」による愚民化政策や、多民族の融合が進んだ。
■名前の由来と特徴
・市民・解放奴隷:
市民権の拡大により、解放奴隷が元主人の氏族名を名乗るなど、名前だけでは出自が分かりにくくなった。
・皇帝・皇族:
「カエサル(皇帝の称号化)」「アウグストゥス(尊厳者)」など、名前自体が権威の象徴として長大化した。
● 地域・時代別の階級・身分構造定義
【古代エジプト】
1. ファラオ: 現人神
2. 神官・書記: 知識階級、行政官
3. 職人・農民: 一般民
4. 奴隷: 戦争捕虜、王家の所有物
【古代ギリシャ】
1. 市民 (男): 参政権を持つ自由民
2. 居留民 (メトイコイ): 商人、職人、外国人
3. 女性・子供: 参政権なし
4. 奴隷 (ヘイロータイ等): 家内奴隷、公有奴隷
【古代オリエント】
1. 王・皇帝: ルガル / シャー
2. 祭司・官僚: 神殿経済の実権者
3. 自由民: 自作農、商人
4. 奴隷: ムシュケーヌム(半自由民)、戦争捕虜
【古代ローマ (共和政期)】
1. パトリキ (貴族): 元老院を独占する伝統的特権階級
2. エクイテス (騎士階級): 富裕な非貴族、徴税請負人
3. プレブス (平民): 一般市民
4. 奴隷: 家畜同然の扱いを受けた所有物
【カルタゴ】
1. 議会・長老 (スフェス): 富裕商人が選出される最高行政官
2. 市民・商人: 貿易に従事する中産階級
3. 傭兵・外国人: 軍事力の主力を担う契約兵士
4. 奴隷: 農業やガレー船の漕ぎ手
【帝政ローマ】
1. 皇帝 (プリンケプス): 軍・政・祭の最高権力者
2. 元老院議員: 名目上の権威はあるが皇帝に従属
3. 市民 / 解放奴隷: 属州民にも市民権が拡大
4. 奴隷 / コロヌス: 小作人が農奴化していく
● 地域・身分別 フルネーム一覧
(姓名入れ替え可。ローマ以外は基本的に「名」のみ、あるいは「父の名」等が続く)
【古代エジプト】
■ファラオ・王族
[男]
ラムセス(ラーの子)
トトメス(トト神の子)
アメンホテプ(アメン神は満足する)
セティ(セト神の者)
アクエンアテン(アテン神に有益な者)
[女]
ハトシェプスト
ネフェルティティ(美しき者)
クレオパトラ(父の栄光)
アンケセナーメン
ネフェルタリ
■職人・奴隷・下層
[男]
センエムムト(母の兄弟)
パネブ(主)
カー(魂)
イプイ
ケンアモン
[女]
タレレト
イシス(女神の名より)
メリト(愛される者)
タウエレト
ヘヌト(女主人)
【古代ギリシャ】
■市民・哲学者・英雄
[男]
アレクサンドロス(人を守る者)
ペリクレス(栄光に囲まれた)
レオニダス(獅子の子)
ソクラテス
オデュッセウス
[女]
ペネロペ
ヘレネ(輝く者)
アンドロマケ
カサンドラ
アスパシア
■奴隷・下層
[男]
アイソーポス(イソップ)
マネス(※典型的な奴隷名)
ゲタ(※トラキア出身奴隷の典型名)
ダボス
ドロミス
[女]
メリッサ(蜜蜂)
クロエ(若草)
ドリス
シリス
トラッサ(トラキアの女)
【古代オリエント (メソポタミア・ペルシャ)】
■王・皇帝・高官
[男]
ギルガメッシュ
ハンムラビ(偉大なる一族)
ネブカドネザル(ナブー神よ長子を守れ)
アッシュールバニパル
ダレイオス(善を保持する者)
[女]
セミラミス
プアビ(父の言葉)
エンヘドゥアンナ(天の装飾)
アトッサ
エステル(星)
■庶民・奴隷
[男]
ウル・ナンシェ
イッディン・ダガン
ワラド・シン(シン神の奴隷)
クドゥル
アルドゥ(奴隷)
[女]
アマ・シン(シン神の母/侍女)
シバツ
クババ
タバトゥ
GEMME(※シュメール語で女奴隷の意)
【古代ローマ (共和政期)】
■パトリキ・上流市民 (伝統的三名法)
[男]
ガイウス・ユリウス・カエサル
マルクス・トゥッリウス・キケロ
ルキウス・コルネリウス・スッラ
プブリウス・コルネリウス・スキピオ
グナエウス・ポンペイウス・マグヌス
[女]
ユリア(ユリウス氏族の女)
コルネリア(コルネリウス氏族の女)
クラウディア
アエミリア
オクタヴィア
■奴隷・下層
[男]
スパルタクス(トラキア出身)
クリクスス
ティロ
カトー(※賢い者、あだ名的使用)
マルキポル(マルクスの少年=奴隷)
[女]
シラ
ガラテア
レスビア
ヒララ
アンキッラ(女奴隷)
【カルタゴ (フェニキア系)】
■貴族・豪商・将軍
[男]
ハンニバル(バアルの恵み)
ハミルカル(メルカルトの僕)
ハスドルバル(バアルは助け)
マゴ
ハンノ(慈悲深い者)
[女]
エリッサ(ディードー)
ソフォニスバ(バアルは彼女を守る)
サラムボ
イゼベル(バアルは高貴なり)
バト・ノアム(美の娘)
■一般市民・傭兵・奴隷
[男]
ボミルカル
ヒミルコ
アドラベル
マハルバル
ギスコ
[女]
アリサ
タニア
ベレニケ(※エジプト・ギリシャの影響)
ナバル
サッフォ(※異文化の影響)
【帝政ローマ】
■皇帝・元老院・富裕層
[男]
オクタヴィアヌス・アウグストゥス
ネロ・クラウディウス・カエサル
トラヤヌス
ハドリアヌス
マルクス・アウレリウス・アントニヌス
[女]
リウィア・ドルシッラ
メッサリナ
アグリッピナ
ファウスティナ
ユリア・ドムナ
■解放奴隷・市民・下層
[男]
ナルキッソス(※解放奴隷の有力者)
パッラス
フェリクス(幸福)
セクンドゥス(第二)
ウルバヌス(都会風の)
[女]
アクテ
カエニス
プリスカ
ルフィナ(赤毛の)
マルケラ
もし、追加・アドバイス、こうして欲しいなどあれば感想欄に是非お願いします。
ここは強化して欲しい時代などのアドバイスもお願いします。
皆様のご協力でアップデートしていきましょう。
ちなみに筆者は、史実に基づく作品をいくつか連載中です。
・現代中南米の歴史ヒューマンドラマ
『ゲバラとカストロ ~革命は二人で始まり、一人で終わる~』
・フランス革命のサイコスリラーヒューマンドラマ
『フランス革命の処刑人の『告白』――幾千の処刑を担ったムッシュ・ド・パリ』
よろしければそちらも作者ページからのぞいてあげてください。




