おやこ遠足の日。
あのね、きょうはね。
こども園のおやこ遠足の日だったの。
ママが、はりきってお弁当を作ってくれて、リュックを背負って、手をつないで遠足に出かけたの。
まず、バスに乗って、お山の『はなのその』に行ったの。
とっても広くてね、ぐるっとまわる大きな廊下があって、建物や広場があって、お花があっちにもこっちにも咲いているの。
なかよしのきみどりちゃんや、きみどりちゃんのパパや、ともやくんや、ともや君のママと一緒に歩いたんだよ。
お弁当のあと、とってもたのしくって、
「きょうそう!!」っていって三人で走っていたら、
いつのまにかきらきらは一人になってしまったの。
「きみどりちゃーん!!」「ともやくーん!!」って大きな声で呼んだのに、だれもお返事してくれないの。
とうとう、
「ママーあ!!ママーあ!!」って呼びながら泣き出してしまったの。
みんなを探して、あっちに行ったり、こっちに行ったりしたのに、だあれも見つからないの。
とうとうパンジーの花畑のところで座ってしくしく泣いていたら、妖精さんが話しかけてきたの。
知らない妖精さんだったけど、
(こんにちわ、きらきらちゃん。きらきらちゃんのママ、あっちにいるよ。)っていうの。
「どうして私のお名前知っているの?」って聞いたら、
(おひさまこども園のきらきらちゃんでしょ。あそこの妖精とはお友だちだから、よくお話をするのよ。ひとめで、きらきらちゃんだってわかったわ。)
だって。
よかった。これでママのところに帰れる。
「妖精さん、ありがと。」
ママが見つかって、
「一人で走っていったらだめよ。」ってしかられちゃった。
そのあとは、ちゃんとママが見えるところで遊んだよ。
おうちに帰っってから、おうちの妖精さんにも、ありがと、ってお礼を言った。
まいごになるのって、とっても怖かった。でも、遠足は楽しかった。
次の日、
「きょうも遠足に行く!!」って、リュックを背負ったら、止められて悲しかった。
遠足は、一年に一回だけなんだって。
こども園かばんを肩に掛けて、お家を出たよ。




