輝きを求めて
初めて書いたので、色々下手な所がありますが、暖かい目で読んでくださったら幸いです。
書くスピードが遅いので、少しずつの投稿になります。それでもいいよ!って方はぜひぜひ…
そうじゃないよ!って人も読んでほしいです!
コメントも色々聞いて参考にしていきたいなと思っているのでよろしくお願いします。
始まりがあれば、終わりもある。そんな事誰でも分かってる。いつまでも、輝き続けるなんてことは出来ない。
それだったら、最後は美しく散って終わりたい…あの、華のように。そう思うことは罪だろうか。
九月中旬の夜だというのに、まだ暑い。
ごめんなさい、おばあちゃん。もう私には無理だよ。
おばあちゃんの残してくれた駄菓子屋、最後まで守れなくて。
いつも、一緒にいてくれたのに最後は一緒にいれなくて。
めまい、頭痛、手足のしびれ、そのせいか何も考えることが出来なくなった。考える事が出来なくなりただ感じるだけ…
目の前が明るくなってきた。私もう死んだんだ。
短いようで長かった二十三年だったなぁ。
はぁ、何の匂いだろうこれ。懐かしいなぁ。嗅いだことのある…そうだ、おばあちゃんの香りだ。もしかして近くにおばあちゃんがいるのかもしれない。金木犀の落ち着いていて、豊かな秋の訪れを感じさせる匂い… おばあちゃんこの匂いが好きで、金木犀の匂い袋いつも持ってたっけ。
おばあちゃん、おばあちゃん、おばあちゃん…
あっ、目が覚めましたか。大丈夫ですか。ここは病院ですよ。
えぇ、どどどどういう事。私死んだんじゃなかったの。と心の中で思った後、
男性は、良かったですね。後、もう少し救急車呼ぶの遅かったら危なかったそうですよ。
そうなんですか…
あ、あのもしかして救急車を呼んでくださった方ですか?
あ、そうです。とにこやかに答えた。細身で色の白くて、目が前髪で隠れている。どちらかと言うと私より病気ぽいその男性は、ちょっと待ってください。今看護師さん呼んできますね。
そう言って病室を出ていった。
一体どういう事だ。確かに死んだと思っていたのに。
色々考えていると、看護師とさっきの男性が病室に来た。
松田さん、目が覚めましたか。熱中症の症状での入院ですので、明日退院出来ますよ。それじゃ、点滴変えますね。
そして看護師が病室から出ていった後、しばらく病室に沈黙が続いた。
その沈黙を破ったのは、私のお腹の音だった。
男性が
あっ、もしかしてお腹空いてますか。さっき売店でゼリー買ったのでもし良かったらどうぞ。ゼリーだったら消化にもいいと思うので。
ありがとうございます。
あの、もしよろしかったらお名前を聞いてもよろしいですか。と聞いた。
僕は、三橋蒼です。と少しか細い声で言った。
私は松田弥生です。と名乗ると三橋さんは、もしかしてゆりおばあちゃんのお孫さんですかと尋ねてきた。
はい。私のおばあちゃんをご存じなんですかと聞き返すと、三橋さんは小学生の頃よくおばあちゃんの駄菓子屋に通っていたらしい。
私が、おばあちゃんの孫だと知ると三橋さんは嬉しそうにおばあちゃんの話をしてくれた。
当たりつきのお菓子を買う時は当たるおまじないをかけてくれたり、アイスを落としてしまった時は代わりにガムをくれたり、毎日行くのを楽しみにしていたそうだ。
そんな話をしてくれた三橋さんの輝いた目を見ると
おばあちゃんが愛されたんだな、と私まで嬉しい気持ちになった。
そうだ、そうだった。私忘れてた。私はおばあちゃんのお客さんとのつながりを見て私もこの駄菓子屋を受け継ぎたいと思ったんだ。大人になっても、忘れない大切な大切な事すっかり忘れてた。
ありがとうございます!と三橋さんに思いっきり大声で言ったので、びっくりしていた。
少したった後、三橋さんは
何か分からないですけど、松田さんがスッキリした顔になって良かったですと言ってくれた。
1つ聞きたいのですがそういえば、僕金木犀の花を持っているんですけど、匂い苦手じゃありませんか。
いや、全然むしろすっごく好きです。亡くなってしまったんですけど、大好きだったおばあちゃんの匂い袋が金木犀の香りで。
そうだったんですか。これ、僕が働いている花屋さんの店長が植えてる金木犀の木からとってもらったんですよ。毎年もらってて、僕もすごく大好きなんですよ。もし良かったらこれも松田さんもらってください。
橙色の花が光に当たると、私の手のひらで一つづつ小さな輝きを放っている。
いいんですか。秋になったら毎年匂いは嗅ぐんですけど、お花はまだとったことなくて…ありがとうございます。助けてもらった上に食べ物とかお花まで貰ちゃって、
何かお礼させてください。
そうですか、と少し考えた後、三橋さんは
じゃ…僕の