無題4
彼女らは眩しすぎるほどに尊い。
互いの個性を尊重し合い、成長し合い、発見し合っている。
そして、そこには毒が一切ない。何という事だ。
さらに、万別の麗しさや可愛らしさを備えているのである。
現実を悲観するごとに、私は彼女らの輝きを目の当たりにする。
ああ……尊い……。
現実にはない尊さがあそこにはある。
願わくば、誰かとああいう関係を築きたいものだ。
しかし、理想とは遥か彼方にあり、手が届かないからこそ「理想」なのだ。
手が届く物は理想足りえない。
さて、今日もいい夢に誘ってくれ。
ガラスの靴は彼女らにこそふさわしい。