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03

 ルージュお姉様と一緒にお茶会をしていた場所に戻ると、ロレッタお姉様が楽しそうに踊っていた。本性を知っていても、美しい聖女様と思えるほど、とても素晴らしい踊りだった。


「…上機嫌、ということは成功したのか?」

「えぇ、ばっちり!」

 にこりと笑ってロレッタお姉様は何かを見せてきた。それは綺麗な黄色の宝石のブローチだった。きらきらと輝いていて、とても高価そうだ。


「…これは何ですか?」

「王子様のブローチでね。次の出会いに必要なの。」

「次は私の出番もあるから、ぜひ見てほしい。」

 いや、でも…私は初等部でお姉様たちは高等部だからね。学校で起きるイベントだって、一緒には見ることができない。私にだって授業があるし。


「うふふ。自分たちのね、1番の目的は友情エンドに持ち込むこと。2番目に原作を保つことだったのよ。」

「でも話し合った結果、2番目の目的をアンジュとともにこの物語を生きることにした。なるべく原作を保つべきだとは思うが、君がいなければ意味がない。同じ前世持ちの私たちで協力していこう。」

 2人とも優しい笑みで私を見つめるが、何をするつもりなのか全く読めなかった。未来を知っている2人だから、何か策でもあるのだろうか。


「さぁ、今日はもうお開きにしましょう。アンジュ、楽しみに待っていてね。」

 ロレッタお姉様はウインクをして私に言った。なんとなく嫌な予感がするのは気のせいだろうか。不安な気持ちを抱きながら、初等部に帰った。

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