表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/24

8 主人公、魔王軍と会う

 刀を作った日からさらに一か月経った。あれからはずっと修行ばっか。師匠は先に刀を使いこなして今、俺の修行をしてくれている。


「よし。今日の修行はここまで。明日は冒険者ギルドに行って討伐依頼を受ける。」

「お、やっと実戦か。」


 たしか、炎獄石に魔力を通せば炎が出るって前に説明したことがあったよな?そう、その炎獄石で作った武器も同じで魔力を通せば炎を纏うのだ。でもその剣で実戦したことが無かったから待ち遠しかったのだ。

 俺も、もう刀で戦っても、オークぐらいなら余裕で倒せる自信がある。


 魔法の方はすごく順調だ。探知魔法を使えるようになってめっちゃ便利になった。そして今は闇魔法の看板って言ってもいいほどの空間魔法を覚えてるところだ。


「さて、収納魔法はこれで完成。」

「まじで?簡単だったなおい。」


 収納魔法っていうのは、手元になんか次元を超えれそうな穴を作ってそこから自分で作った空間とリンクするっていう魔法だ。中に物を入れることができるんだが、入れた物をピンポイントで取り出すことができるっていうのがめっちゃ便利だ。あと、空間の広さは自分の魔力量に比例するから、俺は意外と広かったりする。

 使い方は新しい空間を作ることを想像して、魔力に命令するだけ。作れたあとは、この空間が開きたいって念じれば魔力と引き換えに空間が開く。ね?簡単でしょ?


「えぇ。これで闇魔法はすべてよ。」

「え?少なっ!めっちゃ少ないなおい!」

「闇魔法って使える人が少ないから魔法もなかなか作られなくて、ほかの魔法よりも圧倒的に数が少ないの。」

「なーるほど。ってことは修行もここまで?」

「えぇ。あとは新たな魔法でも作っておけばもっと強くなれるわよ。」

「お、ついに自分で作るっていうところまで来たか。」


 さて、何を作ろうか。

 闇魔法って時間や空間に干渉することができる魔法だから、やっぱりはじめは転移的なやつだな。

 そうと決まれば、早速取り掛かるぞ!


 ----------------------------------------------------------------------------------------

「ブヒィィ!」


 俺は今オークと対当してる…こんなこと前にもあったな。

 まぁいい。俺の相棒(作ってもらった刀)の初めての相手…不足はない!


「炎を纏え!しねぇぇぇ!」

 叫びながらオークに振りかかった。

 ドガァン!

 オークは反撃もできないまま灰になった。


 …え?


「さすがだな。お前ほどの魔力があればこれだけの火力が出るんだな。」

「…」

「ん?どうした?」

「いやいやいや!こえぇよ!こんなので切られたらひとたまりもねぇ!」

「いや、これほどの火力を出せるのは、相当の魔力があるやつだけだ。だが、魔力が多い奴は大抵魔導士だからな。まぁそんな貧弱なやつらの攻撃なんて目を閉じてもかわせるがな。」


 まぁ、そうだよな。でも俺みたいな魔法剣士?っていうの?そんな奴もいるだろきっと…


 ガサガサ

「ん?誰だ?」

 師匠が茂みを見ながら戦闘態勢に入ってる。

「いやいや、ものすごい音と魔力を感じたのでねぇ。様子を見に来ただけですよぉ?」


 なんだこいつ。見た目がもう人間じゃない。背は高くて肌は青白い。あれか?顔色が悪いのか?


「貴様、もしかして、」

「おやぁ?きずいちゃいましたぁ?それでは自己紹介と行きましょう!わたくしは魔王軍、四天王の一人バアルといぃまぁす!よろしくねぇ?剣聖さぁん!」

「ふっ、私の自己紹介は要らないってことか。」

「有名ですよぉ?剣聖様はぁ、私たち四天王と同等の力を持っていると聞いてますからぁ。」


 マジかよ。ってかこいつ魔王軍か。それも四天王って。相当上の奴じゃねぇか。


「アキラ、下がってろ。」

「は、はい。」


 俺の出番はなしか。まぁ当たり前だよな。バアルといったか?あいつの魔力相当やばい。もうね、強いオーラがバンバン出ちゃってる。すっごいあふれちゃってる。


「ん~?きみはぁ?あまり強そうじゃないけどぉ?剣聖の隣にいるってことは相当重要な人なんじゃないのぉ?」

「こいつは私の…弟子だ。」

「まぁ!剣聖が弟子を取るなんてぇ!珍しいこともあるんですねぇ。」

 口を手で隠しながら言った。


 あ、こいつあれだよ?見た目男だからな?どっからどう見ても顔色の悪いアラサーだから。


「ふん、用がないなら帰ったらどうだ?」

「いやだなぁ!せっかくいい獲物をみつけたのにぃ?帰れとぉ?酷いなぁ。さて、魔王様に敵対する奴は排除しなくちゃねぇ!」

 そういいながら師匠に殴りかかった。

「ふっ!遅い!」

 こぶしをかわし、すれ違いざまにバアルを剣で切った…と思いきや、

「いやぁ!さすがですねぇ!」

 いつの間にか元の位置に戻ってる。

「相変わらず厄介だな。その幻影は。」


 なるほど。幻影か。相当厄介なんじゃないか?


「それならその体も幻影ってとこか?」

「ん~。ネタバレをするとぉ、そうですよぉ。私の本体は今頃魔王城でお茶を飲んでますぅ。」

「相変わらず気持ち悪い。どうして幻影も似たような性格なんだ…」


 へぇ、幻影と本体では意識が違うんだ。すげぇ。


「まぁ今回はそろそろ報告しなきゃいけませんねぇ。それではさようならぁ。」

 そういいながら飛んで行った。

「いきなり現れて唐突に去っていったな。」


 なんか難儀なやつだなぁ。


「さて、もう帰るか。今日はもう休んだ方がいいだろう。」

「そうっすね。帰りますかぁ。」


 はぁ。魔王軍か…なんか変なやつがいるんだなぁ。四天王みんながあんなんだったらいやだなぁ。俺ももっと強くなって零達と一緒に戦えるようにならないと!

自分のネーミングセンスがなくて最近困ってる…


誤字などありましたらご報告お願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ