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6 主人公、事件を起こす

今日は調子いいので二話書けました。

「今は5時か。相当暗いな。」

「そうですね。もう帰りますか。」

「あぁ。」

 バタッ

「ちょ!」


 ガキとぶつかった。けどあっちは何も言わずに去っていった。


「大丈夫でしたか?」

「あぁ大丈夫!けがも何もしてないから!」

「いえ、そうではなく何も取られてないかということです。」

「あ、そっちね。ちょっとへこむわ。ん?無い。」

「え?何がですか?」

「師匠にもらった銀貨が無い…」


 屋敷から出る前に師匠から「非常用に持っとけ」と言われて銀貨三枚をもらったのだ。

「あのクソガキ!」

 俺は走り出した。

「ちょ!アキラ様!待ってください!」

「身体強化魔法発動!」


 これでどうだ!ちっ!ここら辺は入り組んでるな。くそっ、逃げられそうだ!


「身体強化魔法、強化!」

 ガシッ

「捕まえたぞクソガキ。」

「離せよ!くそっ!絶対返さないからな!」

「とっとと返せ。ここで返したら騎士の詰め所には連れて行かねぇ。」

「ちくしょう!わかったよ!ほら。」

「素直なガキは好きだぞ。もうこんなことはするなよ!」

「わかってるよ、もうこんなへまはしねぇよ!」

「はぁ。わかってねぇじゃねぇか。ってかここ…どこだ?」


 一方リリーは、

「はぁはぁ…アキラ様…一体どこに。」


 完全にアキラを見失っていた。


 マジでどうしよう!迷った!あれだよなここ、スラムっていうところだよな。

 見られてる!めっちゃ見られてるよ!こわっ!スラムこわっ!

 少し歩いてみるか。


 ん?あれって…。


「おい!急げ!」」

「わかってる!」

「んー!んー!」


 人さらいだよな?犯罪だろ?あれって。

 数は四人か。袋を見た限り子供だな。追いかけてみるか。



 追いかけてみたらあいつらは何やら倉庫みたいなところに入っていった。


「お、窓があるな。覗いてみよう。」


「ハハッ!こんなかわいいドワーフが手に入るなんてな!奴隷商に売れば金貨10枚は付くぞ!」

 中では男四人が縛られた女の子を囲んで話してた。

「一回くらい俺たちで遊んでいいんじゃないか?」

「いや、ダメだ。処女膜がなかったら金貨五枚以上では売れねぇ。使い済みの女なんて所詮そんなもんだ。」

「そうか…それなら仕方ないか。」


 とんだ糞野郎の集まりだな。俺がいっちょ成敗してやるか。


 バリィン

「なんだ!」

「誰だオマエ!」

「俺は正義のヒーローアンパン、じゃなかった。俺は通りすがりの剣士さ。てめぇらみたいな糞野郎を放ってはおけねぇ。ここがお前らの墓場だ!」

「言ってくれるじゃないか!ここが俺たちの墓場だぁ?その言葉そのままそっくりお前に返すぜ!」


 四人全員剣を抜いた。

 ってか全員剣士かよ。


「身体強化魔法発動!まずはお前だ!」

「なっ!なんだこいつ!」

 突進し剣を振りかぶった。

 とっさに敵が防ごうと剣を構えるが、

 カキン

 思いっきり剣が吹っ飛んだ。

「ちくしょ…」

 剣を思いっきり喉に突き刺した。

「まずは一人目だ。次はどいつだ?」

「く、くそ!なんなんだオマエ!」

 敵のリーダーが切りかかってきた。

「遅い!」

 敵の剣をかわしたあと、後ろに回り込み手に身体強化魔法をかけ、一気に剣を横に振る。

 スパっ

 ぷしゃぁぁぁぁ


 うわっ!グロ!ノリで首を吹っ飛ばしたら血が思いっきり出てきた!


「うわぁぁぁぁ!」

「くそっ!覚えてろよ!」

 残った二人は逃げて行った。

「なんだよいっちょ前に捨て台詞なんて吐きやがって。あ、おい、大丈夫か?」

 そういって拘束を外し、口にはさんであった布を取った。

「あ、ありがとうございます。その、わたし、こわ、くて、う、うわぁぁぁん」

 そういいながら少女は泣いた。

「もう大丈夫だから。」

 そういって抱きしめた。そしたらすーすーと寝息が聞こえた。

「はぁ、はぁ、何があったんですかアキラ様。」

「あ、リリー。事情はあとで話す。まずこの子を屋敷に連れて帰ろう。」

「はぁ、わかりました。」


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「なるほど。つまりその子は人攫いに合って、それをお前が助けたと。」

「はい。」


 隣で女の子は気持ちよさそうに眠っている。


「助けたことは褒めてやろう。だがな、独断で動きあまつさえ戦闘行為まで行った。それはだめなことだってわかるよな?」

「は、はい!」

「んー。ここは?」

「あ、起こしちゃったか。」

「ここは安全だから安心しろ。こいつがお前を助けた後ここに運んできたんだ。」

「あ、ありがとうございます!」

「いや、いいよ。それよりも名前は?」

「名前はエルって言います。」

「両親はどこに?」

「両親はいません。グラスト王国から一人でこっちに来て、この町で職を探してたらあの四人組につかまって。」

「なるほどなぁ。これからはどうするの?」

「えっと、町で職をもう一度探します。」

「そうか…。師匠何とかできない?」

「はぁ、仕方ない。私の知り合いの鍛冶師を紹介しよう。そこに弟子入りしろ。それでこの先は安泰だろう。」

「え?いいんですか?」

「あぁかまわない。」

「ありがとうございます!」

「よかった。俺からも、ありがとうございます師匠。」

「礼は要らん。早速話をしに行くぞ。」

「はい!」


 ----------------------------------------------------------------------------------------

「なるほど。そのガキを俺の弟子にか。生憎弟子はとる気ないんだがお前の頼みと寝れば無下にはできん。その話受けてやろう。」

「本当か?それは助かる。」

「いや、いいってもんよ。よろしくな、えっと、」

「エルです。よろしくお願いします。」

「そうかエルっていうのか。あぁよろしく頼むぜエル。」

「はいっ!」

「それじゃぁ早速仕事場にくてもらおうか。」

「はい。」

 そういって仕事場へと消えていった。


「いい人ですね。」

「あぁ、あいつは昔の馴染みでな。一時期一緒に旅をしていたんだ。だから信用できる。」

「なるほど。ガンテさんか。腕のいい鍛冶師なんだよな?」

「あいつは腕がいいレベルではない。あいつの腕は底なし沼だ。大量の技術を隠し持ってやがる。」


 そんな人にエルを預けるんだったら安心。いい師匠になってくれるだろうな。

 さて!俺も修行頑張るか!


誤字などありましたらご報告お願いします。

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