22 主人公、剣聖の道を知る
「剣聖の最後か…。」
「夢の中……。」
俺は全部語った。師匠と出会ってからのこと、事件を起こしたけど解決したこと、そしておつかいに行ったこと。途中にエルフの里から同行を始めたアリアのことも話した。そして、師匠の最後と、夢の中で出会った初代剣聖。それに関しては少ししか話してないが。
「これからはアキラが剣聖なのか。しっかりしろよ、剣聖様。」
団長はいつまでも気楽だ。こんな雰囲気でも冗談が言える精神はすごいと思う。
それはさておき、この剣は俺が引き継ぐのか。そう思うと改めて師匠はもういないと痛感する。
「あぁ、わかってる。この剣に誓ってな。」
『剣に誓うのではなく、私に誓ってください。』
「うわぁ!」
「どうしたの?」
ん?みんなには初代剣聖様の声は聞こえてないのか?
『聞こえてないわ。あなたの心に直接語り掛けているんだから。それとエリシアでいいわ。毎回初代剣聖様とか長すぎるのよ。』
俺の心の声も聞こえてるのか。これは変なことは考えれないな。あとよろしくな、エリシア。
それとみんなには悪いがこのことは黙っておこう。
「大丈夫何でもないよ。はは……。」
「本当に?」
「本当に…。」
ダメだな。俺は嘘をつくのが下手くそだな。みんなを安心させたり、敵を油断させたりするためにも上手に嘘はつきたいんだがな。
『嘘が下手なのは素直なことだと思う。』
そうなのかなぁ。素直でも、騙されれば意味がない。後悔する側ではなく、後悔させる側になるべきなんだろうけど、それは良心が痛む。それじゃあどうすればいいんだっていう話なんだけど、相手の思惑を手玉に取ればいいんじゃないかって思う。
『いいと思いますよ。あなたが望むなら心を読む力だって与えます。』
それは要らないや。さすがに他人の心を読むっていうのは嫌な予感しかしないからな。あと、他人からの嫌悪感をもろに受けるのは俺の精神が持たない。
そういえば、みんなは今今後のことを話してるんだっけ。俺だけ放しに入らないっていうのはまずいな。今からでも入るか。
「ってことはまず、工業都市の奪還からだな。」
「ああ。ここからは俺たちの所存では決められない。国に戻って会議でも開こう。」
「じゃあ解散だな。」
「おう。」
あれ?終わっちゃった。
各自部屋を出て行っていく。結局残ったのはレイとアリアと俺だけだ。
「二人はどこか行かないのか?」
「そうね……。アリアさん、少し話があるのだけど時間いいかしら?」
「は、はい。」
ん?なんの話だろ。まぁ 俺には関係ないか。
とりあえず今は体を休めることだな。
そういえばいつここを発つんだ?
『三日後と言ってましたよ。』
あ、ちゃんとみんなの話を聞いてたのね。ってことは聞いてなかったの俺だけじゃん。
『今は、暇っていうことですよね。それじゃあ、聖属性魔法の練習しますか。』
早速だな。よし、体はもともと大丈夫だから、ギルドの裏庭にでも行くか。
『おー!』
ダメだ、エリシアのキャラが掴めん………。
あ、その前に昼飯だな。
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昼飯を食べた後、裏庭に着いた。
『それでは早速簡単な聖属性魔法を使ってもらうわ。聖属性魔法の知識はある?』
いや、あまり知らないかな。
『そう。じゃあ説明するわね。まず命令自体が違う。精霊が魔法を使うの。』
精霊とはまた、ファンタジーな。
『つまり、精霊がわかるように命令をしなければいけない。まぁ、命令なんて初代勇者……私の夫が考えた物を使えば大抵おっけーよ。次に魔力の消費量ね。普通の魔法と比べたら圧倒的に消費が激しいの。そこは魔法と使い分ければ大丈夫よ。』
無闇矢鱈に使うなってことか。肝に銘じておこう。
『最後に想像などは全部精霊がやってくれるわ。あなたは命令して、魔力を提供するだけ。簡単でしょ?』
簡単すぎるな。つまりは詠唱するだけだろ?
『えぇ。とりあえず、一つ目の詠唱を教えるわね。光の精よ、汝に命ず。闇をも消す圧倒的な光を!ホーリーブレード!……これよ。』
恥ずかしがってんじゃねーよ。
とりあえず使ってみるか。
「えーと。光の精よ、汝に命ず。闇をも消す圧倒的な光を!ホーリーブレード!」
唱えた瞬間に俺の周りが光りだしたと思ったら、その光がすべて剣の周りに行った。
これはすげえや。この剣で魔物を切ればひとたまりもないな。でも、魔力がめっちゃ持ってかれた。燃費の悪さも圧倒的ってことか。
ふぅ、これはさっさと魔法を解くに限るな。
『減った魔力は休むしかないから、今日はこの辺にしましょう。』
そうだな。このままやり続けても俺の体が持ちそうにない。今は限界を試さなくてもいいだろう。
そうだ、ステータス確認がしたいな。
『してあげましょうか?』
え?できるの?あれって意外と簡単なやつだったりする?
『一応聖属性魔法の一種だから。ほら。』
剣が光った瞬間俺の目の前にステータス画面が現れた。
名前 アキラ・アカサカ
レベル 64
体力 7210
魔力 3650/6380
筋力 5480
素早さ 8250
スキル 女神の加護(ステータス全体小アップ)、剣神の大人(剣術をいくらでも極められる者、体力、素早さ大アップ)、闇魔法の使い手(魔力中アップ)、悟りを開きし者(思考速度が上昇)、勇気ある者(聖属性魔法使用時威力アップ)
もうね、意味わかんない。なんでこんなにレベルが上がるんだよ。ってか剣神の大人ってなんだよ。前は確か成長期だったはずだろ!
『ふふ……剣神の大人……ふふふ…。」
……笑ってるし。
頑張った甲斐があったのかなぁ。
はぁ。いつまでも文句言ってたら始まらねぇ。とりあえず明日の練習のために休むか。
最後まで書いてようやくエリシアのキャラをつかめた。




