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20 勇者、頑張る

「はぁ、はぁ…、」


 ユニコーンとの戦闘を始めてかれこれ30分は経った。みんなの疲労はたまる一方で、怪我の量も増えて来てる。私の魔力は使用量よりも回復量が多いから何とかなってる。でも、状況はまずくなる一方だ。このままだと集中が途切れて全滅もあり得る。


「援軍は、まだなのか!」

「はぁはぁ、雑魚の数も増えて来てる気がする。」


 何とかしないといけないのに私には何もできないっ!


「っ!レイ!回復を頼む!」

「は、はい!」


 佳山君がユニコーンの突撃を右肩にかすったみたい。


「光の精よ、汝に命ず。この者に奇跡を与えよ。奇跡の光(ホーリーライト)!」


 この魔法は回復魔法ではなく、聖属性魔法なのだ。

 回復魔法とは普通の魔法とは少し違う。普通の魔法は詠唱方式と無詠唱方式の二つがあるが、回復魔法には詠唱方式しかない。しかも、回復魔法の詠唱方式は三つの工程をすべてやってくれるというわけではなく、想像を自分でやらなきゃ発動しない。その想像方式も人それぞれ違う。例えば、回復する工程…切り傷だったら中の菌を出し、周りの細胞で傷口を補う…という想像だったり…傷が治った…という結果のみを想像したりする。

 聖属性魔法は昔、勇者が考えた魔法だ。魔法とは想像し、自分の魔力に命令し、具現化する。だが、聖属性魔法は違う。光の精霊とかいう未確認生命体の力を借りるらしい。まず、魔力に命令をする。その時の命令は精霊に命令するのを前提とした詠唱だ。そしたら、精霊が自分の魔力を使って魔法を使う。それが聖属性魔法だ。

 聖属性魔法の中の回復魔法は昔からある魔法で、想像なんかしなくても、精霊がすべてやってくれる。でも、擦り傷程度を治すときに消費する魔力量と、欠損並の酷い傷を治すときの魔力の消費量は変わらないのだ。だから、軽い傷ほどコスパは悪くなる。そこが一番のデメリットだ。

 今回の佳山君の傷は浅いけど、あのユニコーンの角に毒があるみたいで、早く毒を抜かないとやばいことになる。聖属性の回復魔法には状態異常直しの効果もあるから今回は使った。


「助かった。これであとどれくらい持つだろうか。」


 佳山君は一人でユニコーンと対当してる。そのせいか体力がもうないみたい。

 楓ちゃんと前田くんの方もきつそう。大量にいる魔物の中にはちらちらBランクのオーガや、Aランクのワイバーンがいる。そのせいだ。雑魚は楓ちゃんの範囲攻撃魔法で殲滅できるけど、賢い奴や、硬い奴は耐えちゃう。そいつらの対処は主に前田君がやってるみたいだけど、囲まれてる。大丈夫だとは思うけど、心配だ。


「おい!お前等!加勢するぜ!」

「団長!」


 よかった。聖騎士団長率いる聖騎士達が見ただけで30はいる。これだけいれば魔物の殲滅は簡単だろう。


「お前等!全員カエデたちを手伝え!…アツキ、加勢するぜ。」


 聖騎士のみんなは雑魚の相手を、団長は佳山くんと一緒にユニコーンの相手だ。

 私もできることをしないと、


「光の精よ、汝に命ず。彼の者たちに太陽の加護を!朱き光(ヘリオス)!」

「これはすげぇな。いつもの補助魔法とは格が違う。」


 この魔法は範囲型補助魔法で、指定した範囲の中にいる人達を強化する魔法だ。範囲内の人といっても、自分が仲間と思っている人にしかかからないから少し不便だ。


「そろそろ決着をつけようか。」

「いくぜぇ!」


 佳山くんと団長が二手に分かれて突っ込む。佳山くんの速さは前と比じゃないくらいに速く、ユニコーンはかわせず剣劇を食らう。必死にこの状況から逃げようとするユニコーンだが、佳山くんの追撃をかわせずにいる。一方団長は佳山君と比べると遅く、あまり攻撃が当たってない。そうして佳山くんの足手まといと思ったのか、攻撃をやめた。

 早くこの戦いを終わらせるには団長と二人で攻撃しないとだめだ。


「光の精よ、汝に命ず。彼の者に絶対的な力を、圧倒的な速さを!白の力(フラッシュフォース)!」

「おお!こりゃすげぇ身体強化魔法だな。これならいけそうだ。」


 そういって再び攻撃をし始めた。今回は佳山くんとユニコーンのスピードについていけており、攻撃が当たっている。このまま攻めたら勝てるだろう。

 だが、私が団長にかけた身体強化魔法はあまり維持できない。ただでさえ消費が激しい聖属性魔法なのに、それを連続で使ったのだ。もって五分だろう。だけどこのまま順調にいけば五分以内に倒せるだろう。楓ちゃんたちの方も順調で、次々と魔物を倒していってる。


「おい!アツキ、そろそろ決着をつけるぞ。」

「はい。スキルの同時使用で決めましょう。レイ!合図を!」


 佳山くんと団長がユニコーンの攻撃をかわしながら相談してる。そして、合図って…。荷が重いなぁ。


「それじゃぁ行くよ!さん!にぃ!いち!いけぇ!」

「ハイホーリーブレード!」

「キングダムソード!」


 二人が放った攻撃の爆発で辺りを煙が包んだ。


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「…やったか?」

「アツキ…それフラグ。」


 佳山くんが言った言葉に前田くんが反応した。


 …煙が晴れると、そこにいたのは光の粉になってる途中のユニコーンだった。


「さて、今から俺たちも雑魚殲滅に加わるぜ。」

「あぁ。」


 ユニコーンを倒してからは順調で、次々と魔物を倒していき、ハイルの街に着いた。


「ここがハイル…。」

「お前等は確か初めて来るんだよな。まぁ、今はこんなにボロボロだが普段はもっと賑やかなんだよ。まずは剣聖の家にでもいってみるか。」

「はい。」


 それから剣聖の家を目指して歩いたが、そこら中に死体やけが人がいた。そして肝心の剣聖の家は、


「崩壊してる……。」

「っ!アキラくん!」


 どうしてアキラくんが倒れてるの?


「ねぇ!何があったの!」


 私はアキラくんと倒れてる女性の隣にいたエルフに聞いた。


戦闘シーンが終わる……。かきやすくて好きだったのに…。

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