17 主人公、急ぐ
何とか今日中に書けました。
「ふぅ…。何とか勝ったな。」
「そこまで強くなかったですけどね。っていうか、二分くらいしか戦ってないですよ。」
記憶の中ではクロードはめっちゃ強そうだった。いや、実際強いのだ。でも、俺とアリアの火力が高すぎてクロードが弱く感じてしまうのだ。
まず、俺が身体強化魔法をかけて、クロードに突っ込んだ。そして剣をクロードの胸に突き刺した。その時、後ろでアリアの詠唱が終わったらしく、ウィンドスラッシュを放った。それで終わった。戦いの流れはこんな感じだ。
「もうちょっと強くてもよくね?歯ごたえなさ過ぎだよ。」
「きっと私たちが強すぎたんでしょう。クロードは恐らくA級以上の魔物ですから。」
なるほどなぁ。
それじゃあ俺たちはA級以上の冒険者ってことか。
「そう言えばアリアって冒険者登録してるのか?」
「いえ、してません。」
「それじゃあ何でそんなに物知りなんだ?」
「たまに来る冒険者の方々から教えてもらったんです。あとはお爺様がよく知ってましたから。」
納得。
あの爺さんやばいほどの物知りだからな。
世界を見回ったのか?って疑うくらいだ。
さて、記憶の中にいた人たちの仇も取れたし、さっさとこの森を抜けるか。
「この森を抜けたら次は確か工業都市だったな。ドワーフがたくさんいるという。」
「はい。工業都市クラウディアですね。そこでしか買えない剣とかがあったはずです。」
「それは楽しみだな。ちょっと速く行くか。」
「はい!」
予備の剣が欲しかったところだ。
ついでに師匠にもお土産買って帰ろうか。
「アリア、あれが工業都市クラウディアか?」
森の中で一番高いところにきた。
目の前は森が一望でき、その奥に大きな街がある。
だが、街は煙を上げており、周りの魔物が活発に動き回っている。
「何があったんでしょう。」
「明らかに町が崩壊してる。アリア、近づいて様子を見よう。」
「はい。」
----------------------------------------------------------------------------------------
一方王都の王室では、
「そんなっ!最前線のカーストが突破された?」
「はい。敵はそのまま前進し、工業都市クラウディアを突破、隣町ハイルで交戦中との報告が。」
「そうですか。」
これはまずいですね。
ここはこの国の后として的確な指示をしなければ。
「ハイルに援軍を。そこから一気に押し返します。」
「動かす隊はどうします?」
「勇者を筆頭に聖騎士をすべて動かして。」
「わかりました。すぐに伝達してまいります。」
----------------------------------------------------------------------------------------
「まさかの戦争か。」
「俺たちは強くなったんだ。きっと生きて帰れるさ。」
「レイ、大丈夫だよ。みんなで行けばきっと勝てるから!」
楓はそういうけれど怖いです。隣町ハイルまで攻めて来てるとなるとアキラ君がすでに戦ってるということになります。でもきっと大丈夫ですよね!
「うん。大丈夫だよね。」
「ああ!俺たち一人ひとりが一騎当千なんだからよ!」
「皆様、報告が。」
「また?今度はなに?」
「はい。御后様からです。今回の戦争をきっかけに魔族国家ラハイトルに攻め込むとのことです。ですので入念な準備をお願いします。」
では戦争に行けばここに帰ってくるのは相当先になるってことですか。
「そうか…。仕方ない。さぁ!準備をしようか!」
----------------------------------------------------------------------------------------
「やばいな。町がもぬけの殻じゃないか。」
「まずいかもですね。」
「あぁ。魔王軍が突破したってことか。」
この町を抜けて、王都に行くとなると間に……ハイルがある。
くそッ!
「急いでハイルに行くぞ。今すぐだ!」
「は、はい!」
なんでだよ!
エルフの里に寄り道したせいか?
師匠、どうか無事で!
---------------------------------------------------------------------------------------
「剣聖さぁん?その程度ですかぁ?」
「ちっ。本当に厄介な能力だな。」
「お褒めの言葉ありがとぉございまぁす。」
別に褒めてないんだがな。
それにしてもどうしたら剣が当たるのやら。
「この幻影はいろんなことができるのですよぉ。例えばぁ、こんなこととか!」
「っ!」
その瞬間バアルが消え、一瞬で後ろに回ってきた。
すぐ避けたからいいが、あんなのをずっとされたらこっちがまずい。
さっさと決着をつけないとな。
まずは、手始めに聖属性の剣で幻影を振り払ってやろう。
「光の刃!」
「なっ!こうもあっさり私の幻影魔法を破るとは。さすがは剣聖ですねぇ。今のは少し苛立ちました。こちらも本気を出しましょうか。……鏡の世界!」
足元に魔法陣が!
くそっ、しくじったな。これじゃあもう一度アキラの顔を見ることもかなわないじゃないか。
……あの魔法は幻影魔法の最上位だろうな。そしてここはその幻影魔法で作った世界というわけか。
そこら中にお花が咲いているだけの空間だ。
「どうですかぁ?いい場所ですよねぇ。わたくし、此処が気に入ってるんですよぉ。なんたって私が有利に動ける場所ですからねぇ!」
「矢か!くっ!」
「どうですかぁ?ここではあなたの勝ち目はゼロに等しいんですよ。」
おそらくここでは私の持つ感知能力や、勘などが全く使えない。
さっきの矢はわざと外してくれたみたいだ。
「本当にクソな趣味をしてるな。確かにここでは勝てない。だが、負けるつもりもない!」
「諦めが悪いですねぇ。ここはもう一度絶望を見せるしかないですね。」
ここからが正念場かな。
これからは週一投稿頑張っていきます。




