12 主人公、旅を楽しむ
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「いい朝だな。絶好の狩り日和だ。」
さてと、外出の用意をして、飯でも食って、冒険者ギルドに行くか。
冒険者ギルドに着いたのはいいけど、どの依頼を受けるか迷うな。
そうだなぁ、あえてBランクのヘルハウンドでも狩るか。
「この依頼を受ける。」
「ヘルハウンド五体討伐ですね。かしこまりました。期限は七日なので気を付けてください。」
「あぁ。わかった。」
一日で終わらしてやるよ。
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カサカサ
「くうぅぅん」
見つけた。
鳴き声に騙されてはいけない。ヘルハウンドの見た目はドロドロした黒い液体を纏った?犬だ。目は赤くて気持ち悪い。今毛ずくろいしてるっぽい。毛は無いけど。
見た感じ六匹いるな。
不意打ちで二匹殺せたらいい程度で行くか。
「身体強化発動、いくぜ!フレイムバースト!」
炎を纏った剣を振った瞬間三匹のヘルハウンドが炎に包まれた。
「きゃうん」
「グルルルル」
「残り三匹か。おらぁ!」
狼の横に回り込んで下から剣を振り上げた。
「あと二匹!まだまだ魔力はあるぜぇ?くらえっ!」
剣を突き刺し、そしてもう一匹を燃やした。
----------------------------------------------------------------------------------------狩りが終わって今冒険者ギルドに戻ってきたところだ。
「おい、あいつ朝ヘルハウンドの依頼受けた奴だよな?」
「帰ってくんの早くねぇか?」
「きっと怖気づいたんだよ。」
「ちがいねぇ!」
周りが騒いでるが、無視だ。ここで喧嘩しても意味がない。
「依頼報告だ。」
そういいながらペンダントを渡した。
「あ、はい。ヘルハウンド五体討伐でしたね。依頼達成です。報酬の銀貨三十枚です。」
どっしりとした袋を渡された。
「あぁ。受け取った。」
「え、マジかよ。」
「さすがはAランクだな。」
「かっこいい…」
ふっふっふっふ。計画通り。
クール系を装うことで俺の好感度は大アップ!
「あの、いつまでこの町に滞在するんですか?」
受付の人が聞いてきた。
「明日にはここを出る。」
「あ、そうだったんですか。」
明らかに悲しそうにしてるが仕方ないじゃないか。
さて、宿に戻る前に旅の準備をしないとな。
まずは食料や水を入れるものなどを買う。いい店を探すために商店街的なところに行くか。
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十分くらいかかったけど商店街に着いた。
人が多い。馬車が横に三台くらい通れるくらいの広さの道だ。
お、干し肉が売ってるな。やっぱり旅の食料はパンと干し肉だろ。
水は、魔法が使えたらいいんだけ、世の中そんなに甘くないからな。
火は剣で出せるから構わない。いつでも松明を作れたり焚火をできたりするのは大きい。
寝てるときは常に魔力感知を付けとく。魔物や人が来てもいつでも対処できるようにね。
「いらっしゃい。」
「干し肉をこの瓶にいっぱい入れてくれ。パンはこのカバンにお願いする。」
「おうよ。そうだな、銀貨三枚でいいだろう。」
「ほらよ。」
「あいよ!」
これは空間魔法に入れとく。空きはあまりないからな。節約しないとな。
さて、次は布だ。体をふいたりするのに使う。
候補は二つだな。露店で買うか、高級そうな店で買うかの二つだ。
今回は贅沢するか。
「いらっしゃいませ。」
「大きめで黒い奴を頼む。」
「かしこまりました。こちらなんてどうでしょう。」
「それにしよう。」
こういうのは手短に済ませる。
黒を選んだ理由は汚れが目立たないからだ。
そして宿に戻った。
「クロ、おいで。」
「わん!」
さっき召喚魔法で呼び出した。
一人は寂しくてね。
癒されるぅ。
「明日は早いからな。寝るか。」
「わん!」
クロはもふもふだ。いい抱き枕なんだよ。
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「クロ!出発するぞ!」
「わん!」
宿を出て町を出た後、森に入った。
「お、ゴブリンか。クロ、戦ってこい。」
「わん!」
「ぐぎゃっ!」
ぷしゃぁぁぁぁ
クロが一瞬のうちにゴブリンに迫り首にかみつき、歯を抜いた瞬間血が思いっきりでた。
「まじかよ。めっちゃ強いじゃん。雑魚専は任せたぞ。」
「わん!」
森の中を進みながら魔物を倒してると火が傾いてきた。
「お、いい感じの洞窟発見。あそこで一晩寝るか。」
安全なことを確認して、キャンプの用意をした。
キャンプっていってもテントは立てないけどな。
ごはんも食べた後は剣の整備をして寝た。
朝になったらさっさと用意して洞窟を出た。
再び森を進んでいたら、
「ぐおぉぉぉぉ!」
「お?あれはトロルだな。でかくて臭い奴か。めんどくせぇな。さっさと終わらすか。炎を纏え!」
「ぐお?」
「死ねよ!おらぁぁぁ!」
腹に剣を刺した瞬間トロルを炎が包んだ。そしてトロルは後ろに倒れた。
「なぜか自分で出した炎は熱くないんだよな。」
「グルルル」
「クロ、どうした?」
クロが睨んでる方を向いても何もいない。
「けど、気配は感じる。もっと奥だな。魔力感知…前方に人型の魔力が二つ、後ろに一つ。囲まれたな。」
「わん!わん!」
ひゅっ!
矢が飛んできてる!
カキン
「これくらいなんの!出てくるなら来いヤァ!アウトレンジとかせこいぞ!」
カサカサ
「ばれとったか。」
出てきたのは耳が長いおっさんだ。
「エルフか。残りの二人はこちらにずっと弓を向けてるんだが?」
「そっちもばれとったか。二人とも!こちらにくるのじゃ!」
「で?なんの用なんだ?」
「いや、我々の里に近づく者がいたからのぉ。忠告に参っただけじゃ。」
「アル爺!」
「戻ってきました。」
二人の男女が木の上から降りてきた。
「そいつは大丈夫なんですか?」
「相当の腕だぞ?おぬしら二人でかかっても勝てるかどうかじゃぞ?」
「そんなに、」
「んなのどうでもいい。忠告って?」
「我らエルフの里に害を加えるのなら容赦はしないということじゃ。」
「エルフに興味はあるが里に興味はねぇな。」
何といってもエルフは美人がおおい!
寄り道になるが里に行ってみたいな。
「でも、一度は里に行ってみたいとは思うけどな。」
「ほお?見たところ悪人ではなさそうだが、里に行きたい理由を聞いてみてもいいかね?」
「理由か。まぁ、探求心だよ。人生で一回は見ておきたいじゃん。エルフの里。」
「なるほどのぉ。よかろう。連れて行ってやるわい。」
「ついでにその理由を聞いても?」
「森に害をなしていたトロルを倒してくれたからじゃ。」
「なるほど。それじゃぁお言葉に甘えて行かせてもらうよ。」
「ほんとにいいんすか?アル爺!」
「大丈夫じゃよ。そういえば名乗ってなかったのぉ。儂はアルカード。こっちの金髪の娘はアリア、こっちの坊主はクレインじゃ。」
「俺はアキラだ。よろしく頼む。」
「ほっほっほ。よろしくのう。それじゃぁいくかの。こっちじゃ。」
「行くぞクロ。」
「わん!」
意外な収穫だ。まさかエルフの里に案内してもらえるとはな。
楽しみだ。
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