11 主人公、旅に出る
深夜はおなかが空きますね。
この世界に来てかれこれ二年半経った。
この二年半で俺は相当成長した。特に性欲の制御だ。
おそらく今の俺だと、目の前に裸の美人がいても襲わない自信がある。それもすべて師匠のおかげだ。
師匠はすごく色気がある。だから俺は毎日独りよがり抜いていたわけだが、俺は思ったんだ。このままでいいのかと。それで俺は頑張った。一回もせずにかれこれ二年。俺は悟りを開いたのだ。
そんなことより今は師匠からお願い?というか命令をされてるところだ。
「要するにその最前線の街のカーストってところに行って、そこの領主様にこの手紙を渡せと。」
「あぁ、そうだ。行き方などは自分で考えろ。あと、毎朝の鍛錬は欠かさないように。」
「急だなぁ。」
「ついでにステータス確認でもするか。手を出せ。」
言われるがままに手を出すと、手の甲が光りだし、ディスプレイのようなものが浮かび出た。
水晶は要らねぇのか。
名前 アキラ・アカサカ
レベル 48
体力 5411
魔力 4325
筋力 3665
素早さ 6127
スキル 女神の加護(ステータス全体小アップ)、剣神の成長期(剣術をいくらでも極められる者、体力、素早さ中アップ)、闇魔法の使い手(魔力中アップ)悟りを開きし者(思考速度が上昇)
めっちゃ強くなってる!あのきつい修行の効果が出たんだな。
ってかなんだよ剣神の成長期って。もう孵化しちゃったんだ。
「ほう?なかなか強くなったんじゃないか?」
「これなら相当強い敵相手でも戦えるんじゃないか?」
「まぁそうかもしれんが、実戦経験が足りんからな。」
「そうだ!師匠のステータスはどんな感じなんだ?」
「ちょうどいい機会だ。見せてやろう。」
名前 エルミア
レベル 55
体力5441
魔力 633
筋力 3852
素早さ 7655
スキル 剣と友達(体力、素早さ大アップ)、剣聖の器(体力、筋力、素早さ中アップ)、剣士の魅惑(男が釣れやすくなる)
剣と友達…。なんか師匠が可哀そうに見えてきた。
男が釣れやすくなるってなんだよ。俺も釣られたうちの一人か?
「どうだ?」
「師匠…今日から俺たちは友達になりましょう!」
「ん?なんだよその目は。私は別に友達がいないってわけではないぞ!」
「わかってます。師匠も苦労してきたんですよね。」
「わかってないよな?絶対わかってない!と、とにかく!支度をしろ!明日出発しろよ!」
「はーい!」
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がたがた
はぁ、一人の旅は憂鬱だぜ。
あれから俺は冒険者ギルドに行って隣町まで行くキャラバンを探した。そしたらピンポイントにいい募集があった。そのキャラバンに乗り込んで現在隣町まで行くところだ。
道のりは長い。まずキャラバンで隣町まで行ったら。そこで少し金銭を得る。その後徒歩で森を抜け次の街に行く。その後徒歩で行けば目的の街に着く。
そして一人旅は暇だ。乗物の上だから揺れる。そのせいで本は読めない。だから俺は今剣を研いでいる。
次方はすべてガンテさんに教えてもらったのだ。
「立派な剣だねぇ。冒険者さんかい?」
「はい。そこら辺にいるしがない冒険者ですよ。」
無難な返答をする。いつどんな時も油断してはいけない。師匠の教えだ。
「これからどこへ行くんだい?」
「ぶらり旅ですよ。適当にね。」
「魔物だぁ!」
護衛が叫んだ。
「魔物か。さて、俺も行くか。」
「わおぉぉぉん!」
ちょっと大きい狼の魔物だ。
「身体強化発動。さぁ行くぞ!」
俺は剣を振りかぶった。
「きゃうん。」
そのあとはただの一方的な狩りだった。
「あんた強いなぁ。」
一緒に戦った大男が話しかけてきた。
「腕には自信があるからな。」
「それほどの実力があるんだ、護衛を手伝ってくれよ。」
「無償で働くのは俺のプライドが許さん。」
「なんだよそれ。片道銀貨五枚でどうだ?」
「銀貨十枚だ。」
「うっ、わかった。十枚出そう。」
それからは何体かの魔物を討伐し、無事町に着いた。
「護衛ありがとよ。」
「あぁ、またな。」
ここはクールに去ろう。え?意味?そんなのねーよ。
ここがハイルの隣町クルーエルか。
ハイルとは違って身なりのいい人がたくさんいるな。
さすがはミンハット帝国一の観光地だな。
クルーエルにはいいくつかの観光地がある。有名なのはピラミッドだ。砂漠でもないのにあるのが珍しいとかなんとか。
他は観光地ってわけではないがこの町は人とエルフが共存してる数少ない町なんだそうだ
実際エルフを見てみるともう眼福。あれだよ、目の保養ってやつだよ。
「まずは冒険者ギルドによるか。」
冒険者ギルドに入るといかつい奴らが俺をにらみながらこそこそ話してたが、首にかけてあるAランクの証であるペンダントを見た瞬間おとなしくなった。
「すまない。手ごろなクエストは無いか?できれば討伐で。」
「あ、はい。えーっとAランクのオーガ討伐はどうでしょうか?」
「あぁ、それでかまわない。期限は?」
「5日いないですね。」
「速いな。まぁいい。この町でいい宿はないか?」
「えーっと道沿いをまっすぐ行ったところにある娯楽亭というところがおすすめですよ。」
「わかった。助かった。」
そう言い残して俺はそそくさとオーガの狩りに向かった。
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はぁ、疲れた。
オーガは一体だけでもめっちゃきついなぁ。その代わり報酬はたんまりゲットしたけど。
そして今は教えてもらった宿に向かっている。
お?ここが例の娯楽亭って場所か。普通だな。
「いらっしゃい!」
「二泊シングルで。」
「おうよ!前払い銀貨12枚だ。」
「ほら。」
「二回の奥の部屋が空いてるぜ。」
そういいながらカギを投げてきた。
設備は完璧。めっちゃ清潔だし文句のつけようがないな。ちょっと高いだけある。
明日一日依頼をこなして再び出発だな。
さて、食堂に行くか。
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