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〜幕末へ〜  作者: エヌ
4/18

☆惨

  ** 惨 **



オレは起き上がり、神様から貰ったバッグの中身を確認することにした。


中には包帯に湿布、シャンプーとさらし等々、色々入っていた。

それからもう1つ…小さな瓶に入った白い粒。


〔これ、なんだ?そう言えば、神様がなんか言ってたような…〕


『…紙だ!!』


紙はバッグの底にあった。


『どれどれ…』


[光さん、まずこのバッグの中の物は無くなりません。その中で、小さな瓶に入っている白い粒は病、怪我を治します。

但し、深い怪我…つまりその場で死ぬようなものは治すことは、出来ません。

病は例え死病と言われていても、毎日飲むことにより治せます。


その代償で、貴女の寿命が縮みます。考えて使ってください。  神より]


『兎に角、寿命を縮めないために病の予防と怪我をさせなければ、いいんだな♪』


オレはうんうんと、頷きながら自分の言葉に納得していた。


3馬鹿「「「光さーん。」」」


そんな時。

3馬鹿がオレを探している声がした。


『そっか、もうご飯の時間か。いつも稽古してるから、道場に居なくて捜してるって訳か。』


オレは急いで下に降りると、


『ごめん、3馬鹿。』


3馬鹿に頭を下げ、


3馬鹿「「「!?頭を上げてください!」」」


3馬鹿は慌てて、おろおろする始末だ。

そこに父がきた。


父「なんだ、光?こいつらに何かしたのか?」


『いやさぁ…今日は稽古してなくて、3馬鹿が捜してくれたみたいだからさ。』


1「えっあの、兎に角ご飯にしませんか?」


3「そうですよ!!行きましょう師匠。」


2「あの師匠、今日の稽古ですが……」


何か言いたそうな父を、3馬鹿が空気を読み、無理やり話をそらす。


〔助かった。マジ3馬鹿に感謝しないと。〕


そう思いながらオレも3馬鹿の後を追って食卓に向かう。



父が説教を始めると、めちゃくちゃ長い。

特に稽古が関わると…


〔前にものすごく反省したんだよなぁ。〕


ご飯を食べながら思う。


〔怒られて以来、1度も稽古をサボっていないオレはいい子だと思う。まぁ、今日以外は。〕


『…って、自分を褒めてオレって気持ち悪!』


いきなり言ったオレに対して、父と3馬鹿はへ?って顔をする。


『…あはは?気にするな♪』


それでもまだ気にしているのか4人は、じっとオレを見てくる。


『…ご馳走さま!!』


オレは逃げるようにして、食卓を後にした。


部屋に戻り、いつもより少し遅いが、今日は朝練が無いためゆっくりと支度をし、玄関に行く。


『行ってきます♪』


オレは家を出た。

勿論、神様から貰ったバッグは持っている。

それに加え、幕末に関しての本や新選組についての本を持ったため、荷物は重くなった。


〔重…い。でも自分の為!!〕


オレはバッグを持ち直した。


暫くすると学校が見えた。

学校に着くと、普段と変わらず授業を受ける。


そしてあっという間に放課後だ。



『朝稽古サボったし、今日も早めに稽古始めないと!!』


独り言を言いながら帰る。


オレは誓言した通り、

;誰も聞いていないが;

夕飯を済ますと、直ぐ様道場に向かった。

もちろんバッグは持って♪


『稽古、稽古稽古♪』


オレは道場の戸を開けようとした。


?「…ひか……か…光さん。」


どこから、声が聞こえた。

何て言うか…頭の中で、してるって感じで…


〔あっ、もしかして神様!?〕


神「はい。準備が出来ました。今から幕末へ送ります。」


『ん、お願い♪』


神「はい、それではいきますよ。」


神様が言うと、辺りが光った。

一瞬の出来事だった。

辺りが元通りになると…光は消えていた…


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