4、禁断症状
ギャグ四コマ小説、四弾。
4、禁断症状
「た、たばこが…き……れた、ぜぇ」
ヘビースモーカーのにがながぐったりしている。
「買ってくればいいのです」
部長が当然のことを告げる、いや、にがなは未成年だけど。
「か、金がない……煙草一箱で二〇本入り四一〇円、オレが一日五〇本吸うとして、一日一〇二五円、月に三万七五〇円……………か、金が……ぐぇ」
うわぁ、もったいない。私が見る限り五〇本以上吸っているような気もするけど。
「新聞が三〇〇も買えるなのです」
部長がなぜか新聞に換算した。
「ぶひ、部費、ぶひで出してくれい。いっぱいあんじゃん」
豚みたいになりながら要求するにがな。
「だめ、です」
犯罪には荷担したくない。
「き、禁断症状が、でるぞ」
「え、大変じゃん」
え、吸わせた方が良いの?いや、だめでしょ。
「あ、もう無理」
にがなが倒れた。禁断症状って意識を失っちゃうの?
「ありゅ?」
にがなが起きた。
「あれれ~?にがなちゃん何してたのかなー」
↑にがなです。
「え、なにこれ」
なんか、雰囲気が全然違うよ。仕草もいつもの大人っぽいにがなじゃないよ。
「うぁあ、いぬみみだっぁ!」
部長の犬耳に似た髪の毛をいじっている。
「な、なんなのですか!」
禁断症状で冠荼が壊れた。