2、答え
ギャグ4コマ的小説、二話。
2、答え
前日の“スクープ!数学の小テスト・その答え!”は生徒には好評だったけど。教師には不評でお叱りを受けた。
「でも、人気だったなのです……」
部長の犬耳のような髪が垂れている。
「たしかに教師には不評だったが、生徒には好評だった。この方向性であってんじゃーねぇの?」
にがなが励ます。いつものように煙草を吸っている。部屋がとてもたばこ臭い。
「いや、この方向性は間違っていると私は思うよ」
私は一応訂正する。
「つまり、この学校の教師の仕事を侵さなければ良いんだろう。漢検の答えとかだったらいいんじゃね」
いや、だめでしょ。
「レン!漢検の答えを教えるなのです!」
部長が寝ているレンに対し、知っていて当然のように尋ねる。いや、普通知らないでしょ。むくりと起き上がったレンが一枚の紙を出す。六桁の数字が書いてあった。
「なんなのですか?これは」
「ロトシックスの当選番号、むにゃ」
レンはまた睡眠に戻った。
「……マジか?」
一応記事にしてみた。信用が得られなかったのか、一八才未満は宝くじが買えないせいか不評だった。
試しに勝った宝くじが当たり一億六千万円入手した。