14、取材2
〈13、取材1〉を先に読むことを推奨します。
新聞の記事を書くためにほかの部活に取材に来ました。暗い部屋だ。動物の骨や紅いインクで書いた魔方陣などがある。部員もシャーマンみたいな服を着ている。
「ここは何部なのです?」
部長がマイクの模型を向け尋ねる。
「くくく、よく来た勇者よ、ここは冥界魔王復活部だっ!」
取材されている冥界魔王復活部員が答える……いや、私たち勇者じゃないし。
「何をする部活なのです?」
「原子分裂・原子融合を利用し魔王を作り出す部活です」
え、なんか聞いたことがある内容だけど――なんかおかしくない?どこからつっこめばいいのだろう。キャラ作りがなくなって、普通の丁寧語になっているし。
「このオカルトっぽい機材は使わないの?」
「隣の部屋に一五億した機材があります」
学園!無駄使いしすぎっ!
隣の部屋に移動。原子分裂・原子融合錬金術部で見たのと同じ機械があった。
「どれくらい魔王ができるなのです」
「微妙です」
微妙ですか。
「まじ、微妙です」
まじ、微妙ですか。
「くくくっ!一ヶ月かけて七八体ほどしか作れんのだ!」
「魔王をそんなに大量生産しないでっ!」
世界が簡単に滅びちゃうよ!