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13、取材1
〈14、取材2〉を続けて読むことを推奨します。
新聞の記事を書くためにほかの部活に取材に来ました。物々しい機材が大量においてあり、何に使うのか分からない大仰な機械がおいてある部室だ。
「ここは何部なのです?」
部長がマイクの模型を向け尋ねる。
「原子分裂・原子融合錬金術部です」
取材されている原子分裂・原子融合錬金術部員が答える……て、何この部活。
「何をする部活なのです?」
「原子分裂・原子融合を利用し金を作り出す部活です」
聞いたことがない内容だ。どこからつっこめばいいのだろう。
「この機材はいくらぐらいしたなのです?」
「約一五億しました」
「高いっ!どこからそのお金が出たの!」
思わずつっこむ。
「学園から部費として貰いました」
「何をしているんだっ!この学園は!無駄使いすぎるよ!」
一五億が普通に出てくる学園が怖い。
「どれぐらい金ができるなのです?」
「微妙です」
微妙ですか。
「まじ、微妙です」
まじ、微妙ですか。
「原材料に金より希少な隕石を使用しますので、かかった費用の一万分の一以下の価値があるほどの量しか作れません」
だめじゃん。