表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
林檎新聞  作者: 黒丸鴉
12/15

11、かっこいい名前

 

 昨日の新聞“私立天翔学園変な名前ランキング”はほどほどの人気だったけど、先生方には不評でお叱りを受けた。

「っま、かっこいい名前だったらいいんじゃね」

 にがなが煙草を吸いながら適当に告げる。いいのかな?

 盗んだまま返してない資料を捲りかっこいい名前を探す。

「白砂三言っていうのがあったよ、高等部三年。備考、保健委員、博愛」

 なんとなくかっこいいような、そうでもないような。

「ああ、そいつ知っている。すごく命を尊ぶやつだ」

 にがなの知り合いのようだ。

「どんな命も尊ぶから、細菌を殺せないんで、消毒が出来ねぇ」

「命を尊びすぎだよ!」

 更に調べる。

「疾風ヶ原颯って言うのがあったよ。在校生、高等部一年」

「足が速そうだな」

 相変わらず自分は何もせずに感想だけ言うにがな。

「備考、一〇〇メートル競走、三秒……って、早っ!」

 おかしい、この情報間違っているよ、きっと。

「ふ~ん、時速一二〇キロか」

「人間じゃないよ……」

「あった、なのです。君調アリア、高等部二年」

 部長も発見。ん、きれいな名前だね。

「備考、変態。女子の下着が盗まれた場合はだいたいこいつが犯人」

「何その備考!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ