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【連載版】婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪  作者: naturalsoft


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これは想像していなかった・・・

シオンが呆気に取られていると、味方だと思っていたレオナも追撃してきた。


「シオンは自分の価値を自覚すべきだな。辺境とはいえ、領地をもらったんだから、シオンに助けられた一部の人々はすぐにやってくると思うよ?」


「え、こんな魔物だらけの土地に?」


レオナは【巨大な城壁】を見渡してから言葉を濁して言った。


「う~ん?ここより安全な国?って無いような気もするけどね~」


まぁ、外には魔物はいるよ?

でもこれから街道を整備して、その街道に結界を設置することで、どこよりも安全にくることができるよね?

盗賊対策は必要だろうけど、それ以上にシオンの功績が大きく、聖王国では大聖女として多くの民衆に知れ渡っている。


レオナは本気で悩んだ。


あの、アホ王子はとんでも無いことをやらかしたのではと?


「それでいつになったらシオンお嬢様のお城を建てて頂けるのですか!?」


ワクワク

ワクワク


止めてよ!

ただでさえ、やらかし令嬢と思われているのに。

これ以上、お城なんか建てて目立ったりしたら………


憧れの辺境でのスローライフがご破算になってしまうわ!


どーーーーん!!!


シオンは自分の欲望を優先した。

さて、どうやってこの窮地を乗り切るべきか………?


ピコーーーン!!!!


「えっと、ゴメンね~流石に建物を建てる時は、その構造を知らないといけないの。単純な間取りの家や城壁は作れるけど、精巧な【見取り図】がないと無理なのよねぇ~」


あははは~と誤魔化すシオンは墓穴を掘った事に気付いていなかった。


「なるほど。流石のお嬢様でも想像だけでは建てる事ができないのですね」

「でも、逆に言えば見取り図があれば建てれるのですね!」


!?


ヤバい!

確かにそうだけど………

いや、落ち着け。お城の見取り図なんて国家秘密のはず。そんなもの用意できる訳ないよ───」


「そんなお嬢様に朗報です。なんとお城の見取り図があったりします」


「なんでだよーーー!!!!!!!」

なんでだよ~!

なんでだよ~~!!!

(エコーした)


シオンは今までで一番の大声でツッコんだ。


「あら?シオンお嬢様、少し勘違いしておられますわ」


「………なんでだよ~じゃなかった。なんの事?」


「この見取り図はうちの王城の物ではありません」流石に不可能ではありませんでしたが、お嬢様が追放されて数日では用意が出来ませんでした」


「不可能じゃないんだ………」


シオンは引き地味で呟いた。


「城とは言っても、上位貴族なら領地に『城の様な屋敷』を建てる者もいます。これはスカーレット公爵の領地にある城の見取り図ですわ」


なるほど。

父上よ。貴方はいつ暗殺されてもおかしくない状態のようだよ。

見取り図があるという事は侵入経路も知られると言う事である。


「取り敢えず、この通り建て頂き、その後我々が増築して中の通路を変更していきます」


「そうか。シオン、今日の雑事は私がやっておくから自分の城を建てる事に集中しなさい。あ、場所はどうするか、メイド達と良く話し合って決めるように。最初からこの街をどんな風に作って行くのか重要になるからね」


レオナはそう言ってその場を去っていった。

この場にはシオンとメイド軍団のみ残った。


あれ?

お城建てないとダメな感じ???

今さらながらシオンは後には引けない状態になった事を悟った。


「ではシオンお嬢様。お城の様な大きな建物を建てる場合は地盤が崩れない様に丈夫な杭を地面に突き刺して、建物が崩れない様にします。さらに、下水の完備も必要ですので──」


そこからメイド達と何故か真剣に話し合いが行われた。一切の妥協を許さないメイド軍団にいつの間にかシオンも本気で議論して、あーでもなーい。こーでもなーいと丸一日話し合って、お城の建造は次の日になった。


「さぁ!シオンお嬢様!我々の愛の巣………コホンッ、シオンお嬢様の立派なお住まいを建てましょう!」


「よくわからないけど、今の私なら何でも建てれる気がするわ!」


全神経を集中してお城の建造を始めた。

そして───


帝国でも滅多に御目に掛かれない立派な城が出来上がりましたとさ。


「あ、あれ?どうしてこうなったの???」


お城を建ててから我に返ったシオンだったのでした。


「シオン、確かにお城を建てるのは良いと言ったが自重って言葉を知ってる?」


できたお城をみてレオナも顔を引きつらせていた。


「シオンお姉様!素晴らしいデス!最高ですよ~!!!」


ヒジリは大喜びだった。


「悪くはないけど、この規模の街では少し大きかも?でも、シオンちゃんならすぐに大きく発展させるかな?」


ルリちゃんは可もなく不可もなくと言った感想で、ジークもレオナと同じく少し苦笑いをしていたが、否定はしなかった。


この城はシオンの土魔法と植物能力で作られているため、火事に強く、大砲を撃ち込まれてもビクともしない作りとなっていた。そして様々なギミックも隠されており、メイド達と乗せられ易い性格のシオンが、悪ノリして作ったのがこの城と言うわけである。


どうしてこうなった!?



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