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【連載版】婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪  作者: naturalsoft


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ストレス発散じゃい!

結界が展開されるとシオンは結界が消えるまで空を見上げていた。


「街中は大丈夫かな?」

「冒険者さん達が頑張って正体を現した魔物を倒していますよ」


結界が消えるとヒジリを抱いて魔物が迫っている城壁の場所に飛んだ。


「もうすぐ城壁に魔物が到達しそうですね」


ゆっくり降りるとヒジリが状況を伝えた。


「クックックッ!この溜め込んだストレスを発散する良い機会じゃない!やってやるわよっ!」


今ではシオンの十八番おはこになった聖水の水を空に向けて放ち雨を降らせた。

さらに、苦しんでいる魔物達に膨大な水を生み出して、城壁から洪水のように聖水の津波を起こして、魔物達を押し流した。


「ふはははは!魔物がゴミのようだ!」


シオンは某有名なアニメのセリフを高笑いしながらストレスを発散させていた。

それを見ていた兵士たちは、目の前に魔王がいると恐怖したとかしなかったとか。


「シオンお姉様、本当にストレスが溜まっていたんですね」

ポロリと呟くヒジリをよそに、別の場所で見ていたチェリーとベリーは目を丸くして見守っていた。


「はっ?なんだあれ???」

「し、信じられない。なんなのよ!陸の上で津波ってどんな規格外な力なの!?」


大悪魔が封じられて、すぐに別の研究を始めた。

10年・・・この計画には10年の月日が費やされているんだ。


「私の10年がこんなあっさり終わってたまるか!ベリー、今すぐに街中に入っている魔物を暴れさせて!」


チェリーの言葉にベリーは無言だった。


「どうしたの!早く───」


振り向くとベリーの様子が違っていたため、言葉に詰まった。


「・・・どうしたのよ?」


チェリーの言葉にベリーは冷や汗をかきながら伝えた。


「帝国の各地に忍び込ませた魔物の気配がほとんど消えている・・・」


!?


「はっ?どういうことよ?」

「だから、街中に忍び込ませた魔物がほとんど倒されているんだよっ!」


ベリーの叫びのような声にチェリーも自分の計画が破綻したと脳裏で理解した。


「そんなっ!人間に化けた魔物はそう簡単にバレる訳ないわ!?」

「俺もそう思っていたよ!でも、命令を送ろうにも、対象の思念が受け取れる魔物を感じないんだよ!」

「どうして?そんなバカ・・な!?」


チェリーはそこでようやく理解できた。

さっきの結界魔法の意味を。


「まさかさっきの結界魔法はそのためのものだった!?」

「どういうことだ?」


まだピンときていないベリーに説明した。


「だからさっきの結界は化けている魔物を炙り出すためのものだったのよ!倒せはしないけど、結界の効果で苦しんで変化を解かせるものだった!」



!?


「そういうことかよ!クソッ、やられた!?」


目の前には聖水の津波に押し流されて死んでいく魔物の群れが見える。

街中に忍ばせている魔物もほとんど倒された。

計画は失敗だ。


「やってくれたわね。シオーーーーン!!!!」


チェリーには地下研究所で見せた余裕はなかった。


「・・・まだよ。まだ終わっていないわ」

「どうする気だ?」


チェリーは召喚魔法を使うことを伝えた。


「別に構わないが、何を召喚するんだ?半端なヤツだとあっさりやられて終わりだぞ?それに生贄はどうする?」


2人の使う召喚術には生贄が必要なのだ。それが高位の魔物であればより多くの生贄が必要である。


「あの聖水で死んだ魔物達を生贄に使うわ」

「なるほど。それはいいな」


ベリーは軽い口調で答えた。


「可能な限り強力な魔物をランダム召喚するわ」


召喚魔法は予め、何を召喚するのか決めて使う場合と、何が召喚されるかわからない召喚がある。生贄の量や魔力の質によって変わるとされ、かなりのリスクが伴う。基本的に生贄の量が多ければ、強力な魔物や悪魔が出てくる可能性は高いが、絶対ではない。最弱のスライムが召喚される可能性もあるのだ。


「ベリー、この召喚魔法に私の全ての魔力を込めるわ。倒れたら運んでね」

「そこまでやるのかよ。相当、腹が立っているようだな」


「当然でしょう?私の10年の計画が水の泡になったのよ。許せるわけないじゃない!」


チェリーの目が赤く光った。


一方、シオン達は魔物の大群を押し流して一網打尽にしたことで、多くの兵士が目を丸くしていた。


「こんな凄い魔法、見たことないぜ」

「魔物が流されていったぞ」

「俺たちは助かったのか?」


ようやく実感が湧いたのか、あっちこっちで歓声が上がった。


「やりましたね!シオンお姉様!」

「うん、でもまだ第二弾があるかもしれないので、警戒は続けるようにね?」


シオンはチェリーを甘く見ていなかった。

完全に終わるまでは神経を研ぎ澄まして気配を探っていた。


「他の兵士にもまだ油断しないように伝えて。何か嫌な予感がするのよ」


シオンの真剣な顔にヒジリも頷いて、周囲の兵士に伝えるのだった。










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