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【連載版】婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪  作者: naturalsoft


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騒動

あれからお城の一室に寝泊まりさせてもらい、次の日になりました。

帝国には朝の朝礼みたいなのがあり、城に勤める貴族の各部署のリーダーの人は連絡次項があるため出席するそうです。謁見の間にはざっと30人以上の貴族が集まっていました。


ざわざわ

ざわざわ


雑談をしていた貴族も皇帝陛下がやってくると臣下の礼を取って静かになりました。


「待たせたな。では本日の議題を伝えるのだが、その前に紹介したい者達がいる」


部屋の脇で待っていた私達に視線が集まる。


「皆も覚えているだろう。約1ヶ月前に聖王国で起こった事件を。大悪魔が復活し、若き英雄達が退治したことを」


皇帝は立ち上がり、貴族達を見渡すように言った。


「その英雄達をようやくこの帝国に招くことが出来たのだ。ぜひ紹介させて欲しい」


おおっ!と多くの貴族達から感嘆の声が漏れた。


「まずはアーノルド王国のスカーレット公爵家の令嬢シオン・スカーレット殿だ。このパーティのリーダーであり、発明姫や大聖女、女神の愛子など多くの二つ名のある有名な御令嬢だ。皆も発明姫の名前は聞いたことがあるだろう」


周囲からは確かに、聞いたことがあるなど声が聞こえた。

なんでだよ~

女神の愛子なんて二つ名なんて知らないよ~

また名前が増えてるし・・・シクシク

シオンは遠い目をしたが、紹介は続いていく。


「次にシリウス王国の王太子にして第一王子であるジークフリート・シリウス殿下だ。シリウス王国でも音に聞こえた凄腕の騎士として名を馳せている」


王太子の座は保留にしたんだけどなぁ~

ジークも少しむず痒い気持ちで聞いていた。


「次はオラクル聖王国の聖女ヒジリ殿である。これはオレが説明しなくても皆は知っているだろう?歴代最高と謳われた現役の聖女様である」


イェーーーイ!!!!とヒジリはノリノリで手を振った


「そして最後に、エルフの里の族長の娘であるレオナ殿だ。大陸でも数少ないSランク冒険者であり疾風のレオナという二つ名をお持ちだ」


良いなぁ~私のよりかっこいいじゃない!

羨ましいぞ!こんちくしょーめ!


レオナは軽く頭を下げた。


「今回、大悪魔が最後自爆するときに、我が帝国が魔導砲で英雄達を救った縁で招待させてもらった。ここにいる間はオレの大切な友人として対応するよう、全ての部署に伝達するように」


多くの貴族が臣下の礼を最後とったが、2人ほど頭を下げない者がいた。


「・・・失礼ながら、そこの英雄達は皇帝側ということでよろしいかな?」


「さてね。まだ帝国に来たばかりでどこに正義があるかわからないけど、少なくとも魔物の気配のする貴方達の味方ではないわね」


昨日張った結界のおかげで魔物が結界を抜けたことは気づいていた。

流石にこれだけ大きな部屋を覆うには小型結界は威力が弱まるっぽいね。

後で、数個用意して強化しとかないと。


「けけけけっっっっ!!!!!!」


2人の貴族は奇声を上げながら融合して大きな魔物に変化した。

見かけはミノタウロスとリザードマンを掛け合わせたような見かけだった。体と頭はミノタウロスで、リザードマンの尻尾と、鱗が体に生えていた。


「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

「魔物だーーーーーーー!!!!!!!」

「助けてくれーーーーー!!!!!!」


その場にいた貴族達は大慌てで逃げ出した。

が───、入口に結界が張られて見えない壁に遮られて出られなかった。


「どういうこと?小型結界の魔導具は魔物にしか効果がないはずなのに!」

「考えるのは後!ヒジリちゃん結界をお願い!私達は魔物を倒すよ!」


「「了解!!!!」」


融合魔物は大きな腕を振り上げて貴族達を潰そうとしたがヒジリの結界に防がれた。


「帝国の騎士達よ!日々の鍛錬を見せるときぞ!」


皇帝の檄で、戸惑っていた帝国の騎士達が斬り込んだ。

ガギンッ!


リザードマンの鱗に阻まれ剣が弾かれてしまった。


「くっ、なんて固さだ!剣が通らない!?」


近衛騎士達は何度も剣を斬りつけるが小さな傷しか付けれなかった。


「グハハハハハッッ!!!!!我は主人によって最強の力を手に入れたのだ!ミノタウロスのパワーに強靭な肉体、そしてリザードマンの鱗による防御力!さらには───」


息を大きく吸い込むと吐き出した。

口から炎のブレスが放たれたのだ。


「ちっ、」


シオンは結界を張ってガードした。

ダメージは無かったが、周囲の貴族達や騎士達は戦意が無くなったかのように、遠巻きに見守るしか出来なくなっていた。


「よく防いだな。死ぬ準備はできたか?」


そんな融合魔物にシオンは笑顔を向けた。


「私を見ていて大丈夫なの?」

「あ゛?」


注意がシオンに向いている間に、レオナとジークが左右に回り込んでいた。


「無駄だ!我の体は鉄より硬いのだ!!!!」


ジークは笑いながら言った。


「そうか、なら鉄が斬れるなら問題ないな」

「同じく!」


2人は魔物の横腹を切り裂いた。


「グワァァァァァァァ!!!!!!バカな!?」


魔物は尻尾を振って追撃を避けた。


「少し硬いぐらいで自慢してどうする?」

「これなら私1人でも十分だな『シルフィード』!」


レオナが精霊魔法でスピードを上げて魔物を切り刻んだ。


「は、早すぎる。見えん・・・・」


全身が血だらけになりながらも、ミノタウロスのタフさでまだ絶命していない。


「皇帝だけでも!!!!」


最後に特大のブレスを吐いたが───


「あーナムナムの聖水の水爆弾喰らえー!!!!!」


シオンが頭の上で作った大きな水の塊をそのまま投げた。

知っての通り、水は質量があるため、炎にぶつかってもそのまま蒸発した煙を出しながら魔物の方に向かっていき直撃した。


「うぎゃーーーーー!!!!!!!」


融合魔物は全身を聖水まみれになり、そのまま溶けるように消滅していった。


「やったな!」

「うん。ラクショーだったね」


喜ぶシオン達に、帝国の近衛騎士が全然敵わない魔物をあっさり倒したことで、この場にいた貴族達の感情は皇帝に向いた。これだけの戦力を手元に置いたのかと。


それが今回の皇帝の仕業だとシオンは薄々気づいていた。


潜入していた魔物を使って自分の派閥を強化したのだと。








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