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【連載版】婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪  作者: naturalsoft


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見守る者達!

エルフの里全体に『破邪結界』が展開された。

これは帝国の国境からも見てとれた。


「ついに動き出したわね」


帝国の筆頭賢者ルリ(男)は、破邪結界を見てニヤリッと笑った。


「ルリ様!あの光はいったい?」


配下の部隊長が尋ねた。


「あれはおそらく、聖女が使える最上級魔法の一つ、破邪結界だと思うわ。内部に閉じ込めた魔物を消滅させる光の上級魔法よ」


「では大悪魔ヴァプラの召喚は本当だったと?」


いくら教皇が各国に使者を送り、大悪魔が復活すると言われても、すぐに信じることの人間の方が少ないのだ。

しかし、少し前から賢者ルリは大悪魔の膨大な魔力を感じ取っており、ヴァプラの存在については確認が取れていた。少なくとも大悪魔ヴァプラかそれに準ずる何かと流石のルリも冷や汗を掻いていた。


「ええ、少なくとも大悪魔レベルの者が召喚されたと思って間違いないわね。各部隊に連絡しなさい。ヤツは空を飛ぶわ!迎撃体制を取るように!」


「はっ!かしこまりました」


部隊長が走っていくと、ルリ配下の老魔術師が震えながら質問した。


「まったく、魔力を感じ取れない者は羨ましいですな。ルリ様、現実問題として勝てますかな?」


この膨大な魔力の持ち主に、多くの魔術師は恐ろしく震えていた。


「さてね・・・でも、我が帝国が誇る『魔導砲』なら絶対にダメージを与えられるわ。アレは純粋な魔力を飛ばすから。問題があるとすれば───」


「どうやって当てるかですな。城壁の破壊などであればともかく、小さな的に当てるなど今の魔導砲では不可能ですので」

「そうなのよね~」


頬に手を当てて、どうしましょう?なポーズを取りながらルリは答えた。


「でも、その大悪魔にわずか数人で挑んでいる『英雄』がいるのよね」


そう言ってルリはエルフの里のを方を見つめた。

ゴゴゴゴゴッッッッッッ!!!!!!!


ちょうど、その瞬間に大地が震え出した。


!?


「各部隊に緊急伝達!いつ大悪魔が襲ってきても良いように見張りを増やしなさい!全ての部隊がすぐに戦闘できるように陣形を組んで待機!魔導砲もすぐ発射できるように急いで!!!!!」


「はっ!」


帝国の筆頭賢者ルリでも、おねぇ言葉ができなくなるほどに緊迫した状態になった。

エルフの里にいる大悪魔の魔力がさらに上がったのがわかったからだ。

そして、それだけではなく、もう1つ大悪魔に匹敵するほどの、強力な魔力反応を検知したからである。


「冗談じゃないわよ。大悪魔が二体も召喚されたの?」


その呟きは喧騒にかき消されるのであった。





同時刻、森の入口にて───


「まさか人間に保護されることになろうとは」


エルフの族長に教皇が頭を下げた。


「レオナ殿に、エルフの里の場所を知られたくないと聞いていましたので、森の入口で申し訳ありません。そして、10年もの間を大悪魔を封印して頂きありがとうございました」

「人間の長殿よ、こちらこそ同胞の保護を感謝致します」


2人はがっしりと握手を交わした。

その時、膨大な魔力を感じ取った。


「・・・今更だが、本当にあの大悪魔に勝てるのであろうか?」

「ここまで伝わってくる魔力、確かに恐ろしいですのぅ。ただ、二つ感じるうちのもう一つは味方だとしたらどうじゃな?」


「なんと!?あの大悪魔が二体いると恐怖したが、もう一体は味方だと?」


教皇は軽く笑いながら族長に伝えた。


「時代は進んでおるのです。若い世代に託しましょうぞ」



少し時間が遡る。


破邪結界が発動してから、大悪魔ヴァプラは身体が重くなるのを感じた。それは重力が数倍重くなったかのような感覚であった。

従来の破邪結界より効果が高かったのには理由があった。


シオンが森に聖水の雨を降らせた事で大樹が浄化されて『聖域化』したのだ。それ故に聖なる魔法結界が強化されたのである。



「ふんっ、何かと思えばこれが貴様の切札というのか?」


自分の身体を確認しながら言った。

シオンはヴァプラの動きを注意深く見守りながら答える。


「切札かは別として、動きにくいんじゃない?」

「確かにこのままでは、すばしっこい貴様を捕えるのは難しいかもな」


先ほどの激情した感情がなくなり、酷く落ち着いた声で話すヴァプラにシオンは違和感を覚えた。


「まだ余裕がありそうね?私はまだダメージを受けていないわよ?」

「そうだな。まさかソロモンが魔神の一柱である我がここまで手玉に取られるとは・・・・面白いではないか!」


先ほどとは別人のように感じる。

シオンは警戒を最大限に引き上げて杖を構えた。


「貴様を強者だと認めよう。故に、本気を見せてやる」


ヴァプラは戦斧を地面に刺すと、4本ある腕を目の前でクロスして、全身の魔力を集中して高めた。

その時、他の仲間が集まってきた。


「シオンお姉様!」

「シオン無事か!?」

「今までありがとう。ここからは私達も加勢するわ!」


ジーク、ヒジリ、フレイが聖剣の武器を構えた。


「ヤツはこれから本気を出すみたい」


シオンの言葉にジーク達も息を呑んだ。


「今まででも凄かったのに、まだ上がるのかよ」

「・・・流石に勝てる気がしないわね。でもせめてシオン達は守るから」

「聖女として最後までお供しますデス!」


仲間達は捨て身で挑もうと覚悟を決めたが、シオンだけは違った。


「なら、私も本気を出すとしますかっ!」


『『『はい?』』』


シオンは手にした杖を前に出して、ヴァプラと同じく力を溜めた。

2人の力の解放に大地が揺れ始めた。


ゴゴゴゴゴッッッッッッ!!!!!!


「シオンって、ここまでの力を秘めていたの!?」


仲間も驚く中で2人の力が解放される!?









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