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【連載版】婚約破棄されて辺境へ追放されました。でもステータスがほぼMAXだったので平気です!スローライフを楽しむぞっ♪  作者: naturalsoft


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17/55

断罪のお時間ですよ!異議あり!

信者が大騒ぎになっている中、枢機卿と大司教は再度大きな声を上げた。


「静まれーい!」

「静まるのじゃー!」


周囲が再び静かになると次は聖女の話題になった。


「新しい聖女とはそこの少女のことで間違いないですかな教皇様?」

「うむ、そして女神様と直接交信できる稀な才能の持ち主である」


!?


「この意味がわかるなら、今までのこと懺悔しても良いのじゃぞ?」


教皇の言葉に顔を引き攣らせる枢機卿だったが、すぐにニタァと嫌な顔をして言った。


「なんのことですかな?それよりも新たな聖女が見つかってよかった」

「まったくですな」


話題を変えようとしているのが見え見えの言葉に、教皇は目を瞑って自分に言い聞かせるように言い放った。


「聞くが良い。枢機卿ゴウヨクと大司教ヨクバリよ。貴様達の指示で聖女ヒジリの命を狙ったこと、女神様はたいそうお怒りである」


ざわざわ

ざわざわ


「き、急になにを仰られる!どこにそんな証拠があるというのですか!?」

「そうですぞ!証拠もなしにいくら教皇様でも失礼ですぞ!」


騒ぎ出す2人に教皇はシオンに視線を送った。

あんにゃろうめ!後で覚えておけよ!!

シオンは喰えない爺さんに恨みっぽい目で視線を送ったが、取り敢えず証拠の品を出すことにした。


「失礼します。お二人は誰から聖女ヒジリが死んだと聞かされたのでしょうか?確かに南の森で私と連れのジークが助けなければ殺される寸前でした。それを知っているのは実行犯と指示を出した人物だけです!」


バンッという効果音と共にシオンは人差し指を突きつけた!

(逆◯裁判風)


バンッ!異議あり!


「異議あり!それは状況証拠という意味で実際に私達が指示した証拠はない!」

「そうですぞ!信者の誰かからそういう報告を受けただけで、事実確認をしなかった事は反省しておりますが、我々に聖女様を殺す動機などございません!」


流石に弁が立つわね。

シオンは冷静に言葉を選んで言った。


「そうですか、ならば聖女を害そうとした賊が持っていた品をお見せしましょう」


賊が持っていた精霊教のマークが掘られた短剣を取り出した。


これだ!


「何かと思えば、そんな短剣、誰でも持っておるわ」

「そうじゃ、そうじゃ」


そういう被告人は証拠品に対して首を振った。


「これは高位の司祭が用事を頼む時、厄払いの感じで渡すそうですね?」

「そうだ。だが、皆同じものを支給されておるので、個人の特定など不可能なのだぞ?」


「そうでしょうか?女神様は全てを見ておられます」


シオンが祈る(祈った風に見える)と短剣が輝いて枢機卿と大司教のところに光の線が飛んだ。


「ななななっっ!?」


慌てて移動するが光の線は2人を指した。


「これはどういう事でしょうか?」

「私は知らん!これはお前がやっているトリックに違いない!」


はい。そうです。これは光魔法のトリックです。

シオンは内心で笑っていた。まずはこれで周囲の人々の『疑念』を植え付ける。


「それでは女神様に聞いてみましょう」


!?


「なんだと!?」


シオンは大げさに腕を広げると、この場にいたみんなに聞こえるように言った。


「さぁ!刮目せよ!これ女神様の神託である!」


シオンはノリノリだった。


はぁ~~ナムナム~!!!

(ー人ー)


ぴっかーーーー!!!!!!

大聖堂の巨大な女神像が光り輝いた。


「「おおっ!?」」


『親愛なる信徒達よ。私は聖女の力を借りて声を届けている』

※これも魔法です。


周囲は静まり返った。誰もが女神様の声を聞き逃さないように耳を傾けいる。


『聖女と教皇の言う事は、全て真実であると女神の名の元に宣言する。今回の聖女暗殺の件以外でも多くの神官が不正をし、堕落している現状を嘆かわしく思う。教皇がその他の不正の証拠を手に入れている。それを元に教会の膿を出し切り、正常に運営してくれる事を願う。………あ、新たな聖女は本当の聖女ではないぞ。特異な力を秘めた少女であるだけである。自由にさせよ。以上である』


女神像の光りが消えて静けさだけが戻った。


「ば、バカな・・・・」

「終わりだ・・・」


女神様の神託が降りたのだ。誰も否定する事はできない。


「さて、女神様の神託も降りた事だし・・・この痴れ者達を捕らえよ!そしてそれに準ずる手下の者どもも捕縛せよ!さもなくば女神様の神罰が落ちるであろう!」


もう一丁!はぁ~ナムナム。ぴっかー!

(ー人ー)


女神像が光るのは効果的だった。女神様の声はもう聞こえないが、シオンの言葉に反応しているのは間違いないとわかるので、すでに教皇様が警備の神官達に指示をだしていた。

こうしてまとまった自警団のような一団が、個別に不正を行っていた神官達を捕縛していった。


中には有力者の子弟も多くいて、その親から抗議が来たが、同じく女神像をぴかーとさせると、自分にも害が及ぶと恐れて家族を切り捨てる者が多かった。


こうして数日間の間に神殿の風通しは良くなるのであった。













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