1-5
俺達は王都の外れにある草原に来ていた。
「いたぞ。あれがスライムだな!」
「はい、勇者様!頑張ってくださいね!」
「ああ、任せてくれ!」
俺は王女様の声援を受けて前に出た。そして、腰に下げていた剣を構える。すると、視界に文字が現れた。
◆名前:スライム
◆レベル:1
◆HP:10/10
◆MP:5/5
◆筋力:2
◆耐久:3
◆器用:7
◆敏捷:6
◆知力:2
◆魔力:2
◆運勢:5
ステータスは高くないようだ。これなら楽勝かもしれない。俺は駆け出して一気に間合いを詰めた。
「はあっ!!」
そして、渾身の力を込めて斬りつける。だが――
――バシュッ!!
――斬れなかった。
「んなっ!?」
俺は慌てて飛び退いた。見ると、俺の一撃を受けたスライムは傷一つ付いていなかった。
「うそだろ……?」
「勇者様!危ないっ!!」
俺はハッとした。いつの間にか、もう一体のスライムが俺の背後に回り込んでいたのだ。
――ドゴッ!
「ぐふぅ……っ」
背後からの体当たりを食らって、俺は地面に転がった。
「ゆ、勇者様ぁ!」
王女様の悲痛な叫び声が聞こえる。俺は何とか起き上がって振り返る。二匹のスライムは彼女に向かって突進していた。
「きゃあああっ!?」
王女様は尻餅をつく。そこへスライムたちが覆い被さるようにして襲い掛かった。
「やめっ……!?」
彼女は頬を赤らめている。
「やめてぇっ!!だめぇっ!!」
必死に抵抗する王女様だったが、スライムたちは容赦なく彼女の身体を這い回っていく。やがて服の中に潜り込むと、その中へと侵入していった。
「いやぁっ!やめてぇ!お願いだからぁ!」
嫌がる王女様。しかし、無情にもスライムは次々と衣服の中へ入っていった。
「ちょっと! 勇者様!助けなさいよ!」
「無理です! 俺なんてただの村人ですよ!?」
「ああんっ!いやぁ!入ってくる……!」
胸元まで来たところで、スライムはうねうねと動き始めた。
「やぁんっ!そこ弱いのぉ……」
王女様はビクビク震えながら甘い吐息を漏らしている。
「勇者様ぁ……、早くしないと私ぃ……」
(くっ、何だこの状況は……)
俺は王女様が襲われているというのに、何故か動けずにいた。
「いやん……。そんなところ舐めちゃダメぇ……」
俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
(ヤバイな。これは……)
俺は興奮を抑えきれなくなっていた。目の前には服が乱れた美少女がいる。しかも、スライムに陵辱されている最中なのだ。
(どうしよう? このまま見ているだけでいいのか?)
俺は迷っていた。すると――
別のスライムがスカートの中にも入ってきた。
「ああ……、そこだけは……、んんっ!」
スライムはどんどん奥の方へ向かっていく。
「あっ、待って!それ以上はダメだよぉ……」
スライムはさらに上を目指して進んでいく。
「もう許してくださいぃ……」
ついに下着まで到達した。
「ひゃうんっ!入ってこないでぇー」
俺はその様子を見て、自分の股間を押さえる。ズボンの上からでも分かるくらい膨らんできていた。
「勇者様ぁ!お願いしますから、早くスライムを倒してくださぁいっ!!」
泣きそうな声で懇願される。だが――
「む、無理です! 俺なんて何もできない村人で――」
「ああ……、いやぁ……、来ちゃいますぅ……」
「え?」
王女様の顔は真っ赤に染まっている。瞳からは涙が溢れていた。そして――
「ダメェ……、いやああっ……!あああああああぁぁぁーーーっ!!!」
王女様は大きく仰け反ると痙攣し始めた。
「はあ、はあ、はあ……」
荒い呼吸を繰り返している。その顔はとても艶っぽく見えた。俺は言葉を失って立ち尽くした。
――
しばらくして、スライムたちは満足そうに去って行ったようだ。
「勇者様のばかぁ!嫌いになりますよ!」
王女様に怒られてしまった。
↓にコミカライズ版のリンクを貼りました。よろしければご覧ください。