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深夜行路

作者: すみ いちろ

外灯に照らされた


夜の窓辺


電信柱


誰もいない


ひっそりと


誰か待つように


(たたず)小路(こみち)


眠る草木


(けもの)さえ


一匹も通らない


脇のお地蔵さま


頭の上


青に紫


そぞろ


山の向こう


どこへ行くのか


茜色(あかねいろ)


鈴の音色


風が通る


扉の向こう


話し声


聞こえる


震える葉っぱ


ぽたりと落ちる


石の上


暗闇


雨水


土から顔出して


呼ばれる


遍路(へんろ)


西へ西へ


木霊(こだま)する


烽火(のろし)が上がる


煙が上がる


散らずに塊魂(かたまり)


寄り添うように


打ち上げられる


闇夜に浮かぶ


空に消える


いつしか見た


何百年もの


苔むす記憶


さまよっていた


ここにいた


どこかにいた


とぉん…と響く


真夜中 小路(こみち)


















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― 新着の感想 ―
[一言] すみさん、こんばんは。 うちのベランダから見ると、前も横もお寺なのですが、しーんとした感じを詩を読んで思い出しました。たまにはニャンコいますけど。 心のざわつきがだいぶ収まってきて、また新た…
2021/04/19 00:15 退会済み
管理
[良い点] すみさん、お仕事でランキング見れてないかも〜。 一位なってるよ〜 おめでとうございま〜す! ((o(^∇^)o))
2021/04/17 10:44 退会済み
管理
[良い点] >とぉん…と響く これがいいですね(*´∇`*)♡ [一言] し〜んと静やかな感じがする詩です。 素敵な雰囲気の詩を、ありがとうございます!
2021/04/16 22:08 退会済み
管理
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